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肌寒い空気が頬を撫でる、柔らかな香りが鼻を擽りじわりと目尻を刺激する。どうやら今年から本格的に花粉症と敵対しなければいけないようだと目を擦る。見上げた青は舞う桃色と相対して何時もより遥か高くに見える、まだマフラーを手放せない自分は春の装いの中で浮いて見えるだろう、手袋も外さずにほんのりと暖かい春を進む。コンビニで気休めの目薬を買い注してみる、パチリと何度も瞬きを繰り返すがあまり効力は感じない、目の痒みは我慢するしかないかと再び宛もなく歩き出す。
越して来たばかりの町は住宅街を外れればそれなりに違う世界を感じさせる、空腹が切なく鳴る。朝食を取る為に探検次いでに探してはいるが、自分の好きそうな隠れ家のような店は未だ見当たらない。コンクリートの町並みの中、狭い路地に入り込むと影の中は一段と冷え込み、マフラーの隙間をきゅうっと締める。そのまま進んで別の道へ出たがそこも小さな病院やチェーン店が並びなかなか自分好みの店は現れない。大通りではやはり大手競争に負けてしまうのか、余計な事を邪推して歩みを進める。人類の利器に頼りそうになりポケットへと手を突っ込む、しかしそこには求めた機器は無く鞄の中だと気付く。家を出る前に最終手段だと封じたのだった。それを思い出し仕方無くぶらり手を降ろす。脳内にはカフェのイメージがあるが、店はそこらにある。肉の焼ける臭いに鼻がひくつく、何といってもタレの臭いがセットで香り、胃から手が出そうになるが頭を振る、自分は席に座ってなんと無くオシャレな感じの場所でゆっくり飲み物を啜りながらパンを頬張りたいのだ。いく魅力的でも誘惑には負けまい、しかし現実は非常でポテトが油の中で踊りその香りを届けさせる、何度も経験のある知っている味は記憶から味蕾を刺激し唾液をためる。じゅくじゅくと口の中で広がる唾液は甘い感覚すら出させるから質が悪い、これも自分の食欲に飢えた欲に弱い脳が憎いと何故か足が別の方向へ向く。知らぬ間に香りが口の中に広がり耳にカラカラと音がどんどん近付き気付けば自分は紙幣を握り、目の前には店員のスマイルがあった。ここまで来ては買わないは失礼に当たる、つまり自分は悪くないのだといい確りポテトとハンバーガーを買い、おまけにコーラまで手にした。店を後にし暫くするとやってしまったと後悔に駆られ、この区域に居ては危険だと悟る。
適当な細道から大通りから外れ知らない住宅街へ逃げ込む、ふらふら歩いていれば小さな公園が目に入ったので、ブランコに座り足の間にコーラを挟み、袋からハンバーガーを出す。茶紙の独特な香りはパンの甘みのある臭いと混ざり食欲を掻き立てる、紙を向いて取り敢えず一口頬張る。パンの香りが一番に鼻に来ると次いでにシャキシャキとレタスやオニオン、トマトが響き肉に歯が達すると一段と腹が強く鳴った。今食べてるだろうが、と腹に言い聞かせ焦らずゆっくり咀嚼する。肉厚と野菜で食べ応えは十分な上に、濃厚で少し甘みのあるタルタルソースは脂身の少ない肉に合っていて喧嘩せずまろやかに口の中でこれでもかと旨さを主張してくる。ごくんと飲み込むと確りとした肉野菜タレの旨味が口の中に残るが、それにしてはさっぱりとしている。もう一度口に頬張ると後味のサッパリ具合はトマトの酸味だと気付く、ペロリとタルタルソースを舐めると思ったとおり諄(くど)い上に甘みを強く感じる。ハンバーガーは全てのバランスが整った上で成立する究極の料理だとべた褒めし、コーラを口にする。炭酸のさっぱりとコーラの甘みが口いっぱいに広がるがこれこそ後味が諄いと選択ミスだったと気付く。このハンバーガーならば甘みの少ない炭酸や珈琲の方が良かったかと反省、次食べる時には気を付けようとポテトに手を伸ばす。口に入れるとまずカリッが歯に揚げ具合の完璧さを伝える、それでいて中はホクホクのじゃがいも、噛むごとにじゅわと広がる油と塩は最高のコンボでコレなしでは生きれないと思わせるほど、塩っ気はカリカリの側面にある為舌に一番に到達する、少しのしょっぱさは中のホクホクの甘みと共に旨味に変わる。出来たても美味しいが、ぺしょぺしょのポテトも食べたいから取っておいて後で食べようと思っていてもあっと言う間に食べきってしまう。合掌し茶紙にゴミを詰め、鞄の中から予備のビニール袋を出し入れる。ビニール袋は再び鞄に戻し、さて腹拵えも済んだことだし探検再開と公園から出る。こんな日中に公園の遊具に座り込むなんて絶対ニートだと思われかねない、しかも平日である。いくら暇な大学生とはいえ、知らない人から見たら不審者に変わりない、早々におさらばだ。
自分の住処と離れた住宅街を探索していると遠目からでも小さな看板が立っている家を見付ける。住宅街の中で白い立派な一軒家の隣に木造の普通の家、さらに隣には以下にも最近流行りな四角いような家があった。その立派な二軒に挟まれた真ん中の木造の家、そこに看板が立っていた。オープンの文字を見て、扉に手を掛けると空いていた。中に入るとカウンターが一番に見えた、その奥はキッチンになっているのか奥からパタパタと人当たりの良さそうな女性が現れた。カフェの雰囲気そのものを纏った優しそうな女性だった。中に入ると自分以外に客はおらず自由席、と伝えられたので一番奥の窓際を選ぶ。木造の二人席が六、四人席が四つ、机の形はどれも違っていて椅子も全て形の違う物だった。個人経営のカフェらしい特徴満載で、それはメニュー表や机の上の季節限定表にも現れていた。手書きで可愛い絵書かれていたり、娘が描きましたみたいな記載があった。すみませんと声を掛けると先程の女性が注文を取りに来た、おすすめと書かれたカレーパンケーキのトッピングポーチドエッグとブレンド珈琲一つを注文する、キッチンに戻っていくと中から注文を読み上げる声が聞こえる。お母さん、と聞こえたので親子で経営しているようだ。ならこの絵を描いたという娘さんだろう、桃色の花が苺のパフェと共に描かれている。暫くすると珈琲が運ばれる、白に苺と蔦が描かれた可愛らしいカップにスプーンには王冠がちょこんと乗っている。その時点で味をみもしないで当たりだと確信した、先程食べたハンバーガーが何処かへ消えてしまったかのように胃がきゅうっとなる。
お待たせ致しました、と皿が運ばれるとそこには立派な二段のパンケーキの上に重たそうなキーマカレーがどろりと乗り、ちょこんと頭に卵が飾ってあった。フォークとナイフをもってワクワクとしながら切り込む。頭からポーチドエッグを切り込み、カレーとパンケーキに垂れ込ませる。パンケーキを口に入れる。まずカレーの香りと辛味が口の中を刺激する、濃厚なカレーの旨味が凝縮されているのをパンケーキの柔らかな甘さ、余分なバニラ等の甘みのないパンケーキがカレーの辛味だけを中和する、さらに黄身の濃厚さがカレーを溶け込ませ更なる高みに連れてっている。辛いもの好きなら卵無しにすればいいし、パンケーキが甘いといっても目立ってカレーの辛さを邪魔するわけではないし
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はじめまして、ご飯食べる系の予定
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初公開日:
2024年03月06日
最終更新日:
2024年03月06日
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「はじめまして」をテーマに、60分一本勝負!
物語、詞、記事などなど、文章の形態は自由。
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2020年05月28日 00:00 ~ 2040年05月28日 00:00
制限時間
1時間
書ききれませんでした。
何も考えてないです、時間内に書けるか解りません、国語力が低いので別の端末で漢字検索したりして手が止まったりします。
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