圭×祐樹
折角のバレンタイン、毎年恒例になっている圭のチョコ作り。
もらえるのは勿論嬉しいんだけど、何がオレ達の楽しみになっているかというとバレンタインのチョコ作りは毎年相手が変わるんだよねぇ。前に選ばれたのは何年も前だし今年こそ今年こそって思ってたらようやく選ばれた!準備しておいてよかった
「圭は何が作りたい?オレ、普段だったら面倒だけど圭とならちょっと難易度高いのも作るよ」
「うーん、折角なら祐樹が食べたいの作ろうよ!一緒に作るんだし」
「オレが食べたいチョコ?」
「バレンタインだからってチョコじゃなくてもいいよ。私が皆への大好きを伝えるために毎年作ってるだけでクッキーの時とかホットココアだったりチョコじゃない年もあったでしょ?」
「…紅茶にあうのがいいなぁ。圭と、あの…二人で紅茶と一緒に作ったお菓子食べてお喋りしたいなぁなんて」
「もちろん!紅茶に合うお菓子って何があるかな?甘めのモノがいいよね」
オレがお願いしたら喜んで調べだす圭に胸がポカポカとする。日向ぼっこしてる時みたいな温かさが体の内側にあるみたい。
圭は紅茶も好きだしハーブティーも好きだって喜んで飲んでくれるけど、一番好きなのは亜南と同じで緑茶だって知ってるから本当は緑茶にあうのでも良いんだけどね。だけどオレのためにオレのためだけに頭を使って行動してくれるのって嬉しいでしょう?
「祐樹はどんな紅茶が飲みたいの?」
「そうだなぁ、紅茶はみんなにも淹れるなら定番がいいよね」
「ダージリンとかだと甘めで美味しいよね。あとはちょっと豪華に見えるミルクティーとか?」
「オレが淹れても良いけど淹れたてを飲んで欲しいんだもんねぇ」
「そう!だから王道のダージリンかお菓子を甘めにしてアールグレイかなぁ」
「両方淹れよっか、オレ茶葉どっちもストックあるよ」
「本当?じゃあ、私達は作り手特権でお茶会するとき両方とも飲もっか!それで、他の人は茶葉とお菓子を渡す形にして茶葉はランダムで…どうかな?」
「ランダムにするなら全員違うのでも面白いんじゃないかなぁ?オレ、色んなメーカーのティーバッグ持ってるよ」
「良いね!じゃあ私と祐樹だけ茶葉で豪華にお茶会だね!」
「そうだね」
突然こうして特別感を出されるとにやけてしまうのに圭はいつもこうだから…でも嬉しいしどうしても情けないけどにやけてしまう。それを見てまた嬉しそうにするんだから天使なんだよ
ふにゃふにゃ嬉しそうに笑いながら「祐樹が用意してくれてたみたいだし、チョコで紅茶に合う定番って言ったら生チョコとかかな?調べて用意するね!」と言ってオレが用意しておいた製菓用のチョコや材料をわけに行く圭が本当に気遣い上手で可愛い。「オレもティーバッグ人数分選ぶね」と伝えて部屋を出る
「はぁぁ…嬉しそうに笑う圭が可愛すぎる。面倒だけどみんな用の紅茶選ぶかぁ」
家族たちは基本的に家族が出してくれるものは何でもおいしいの精神で生きてるし、圭とお茶会とかじゃない限りお菓子とお茶を一緒に楽しむことは滅多にないから組み合わせなんて考えなくても良いから楽。多分飲みたいときに紅茶は淹れるし、お菓子は写真を撮ってすぐ食べる
どれだけ前か忘れたけど、嬉しい勿体ないと保存してたら圭に怒られてそれから思い出として撮影だけして食べるようになった。茶葉は基本的に出涸らしを香炉で焚いて各々が圭とやってる畑の肥料にされるのが定番だからね。
コンコン
「圭?入っていいよ」
「祐樹、あのね生チョコとトリュフの2種類作っても良いかな?どっちも食べたい…」
「圭が食べたいなら作ろう!オレは圭となら面倒だなんて思わないよ、嬉しい」
「良かったぁ…じゃあ祐樹がお茶決めるまで包装袋とか持ってきておくね」
嬉しそうにふにゃふにゃ笑って出ていく圭がどれだけ可愛いか。本当に世界一可愛い生物なんだけど愛しい…。去年は神獣達の鱗を薄くした手作り包装紙だったんだけど、神獣達も圭のことが好きだからお願いされて力強めに入れた鱗を渡したらしく守りの力がすごいものだったらしい。
オレは人間だから分からないけど、人外組が「これ売ってる呪具より強いから絶対捨てずに肌身離さず持ち歩け」とオレ達人間組に言い聞かせてたからね…本来の主である獣使よりも圭の事を好きでいて守ろうとしてるの家族の影響を感じるよ
「よし、これくらいでいいかな」
「私も包装の準備出来てるから作ろう!」
声を出したら扉の向こうから圭の元気な声が聞こえて笑ってしまう。犬みたいに従順で待てが出来る圭って実は最強にかわいいのかもしれない
「待たせちゃってごめんね」
「大丈夫!あのね、生チョコは出来て冷蔵庫入れてあるの」
「え、そんなに時間かかってた?」
「祐樹に紅茶淹れてもらうからチョコは作りたくてこっそり作っちゃった」
「一緒に作りたかったのに」
「あの、だからね…今冷えて丸められるくらいになったからトリュフチョコにしてほしいの」
「あ~なるほど、圭はまんまるのトリュフが食べたいんだね。自分だと丸められないから」
「手が汚れちゃうし、祐樹いやだったらあきらめようと思って…」
「嫌じゃないよ。じゃあコーティング用のチョコはどうする?」
「準備してます!」
どや顔をしながらコーティング用のチョコを差し出す圭にクスクスと笑いながら、冷蔵庫から丸める用に少し小さめにされた生チョコを取り出してくるくると丸める。圭は昔からトリュフを作ろうとして丸にできなくて掌でチョコを溶かすことを繰り返したから自分で絶対に丸めないんだよね。
でも好きで、面倒じゃない?とか伺いながらたまに作ってっておねだりしてくるのがオレにとっての幸福だったりする。これからもずっとずっと作れないままでいてくれたらいいんだけど
「つまようじ…で…」
「うんうん、良い感じ。今回は何つけるの?」
「このまま下が平らになっちゃうけどトレーに乗せて上から白のチョコかけるの」
「かける…あぁ、線付けたいんだね?」
「うん、ココアパウダーと粉糖は生チョコにかけてあるから」
にこにこしながらオレが丸めたトリュフをコーティング用のチョコにくぐらせてはトレーに乗せていく。本当は下も平になるのが嫌なんだろうけど…というか、別に平らにならないけどね。そんな分厚くないしチョコ自体も冷えてるしトレー自体がキンキンに冷えてるから。でも可愛いから教えないでおこうかな
「これで全部?」
「うん!祐樹はルビーチョコかけてね」
渡されたチョコで圭が線を付けてないトリュフに小さいハートを付けるとキラキラした目をしてみてくる。圭はハートマークが好きだからねぇ、だから店の看板とかロゴもハート使ってるわけだし
「可愛いね」
「気に入ってくれてよかったよ」
ポーっと見つける圭がそーっと冷蔵庫にトリュフをしまうのを見届けて、包装の準備を手伝おうと用意された包装袋を見てみたら今回は圭手作りの袋らしい。多分また人外組が頭を痛めるような素材なのかもしれない。紙でもないし…手触りとしては石…?
「どうしたの?」
「これ、素材が分からなくて…石みたいだけど、それにしては柔らかいよね?」
「魔獣達が作った宝石だよ!いつも呪具作りとかアクセサリー作りで使うやつ」
「それがこんなに柔らかくなるの?」
「理由は分からないけど、これは昔からいるワイバーンみたいな子がバレンタインにって作ってくれた宝石なんだよ」
「いつものとは違うの?」
「粘土みたいな柔らかさで作ってくれたの!薄く紙みたいに伸ばして乾かしたら別で作っておいたヒモ見たいな状態のを使ってこんな袋型にしたんだよ」
「すごいねぇ…」
でしょ?と笑いながらオレの用意したティーバッグと生チョコやトリュフを入れて冷蔵庫にしまう圭に苦笑いしてしまう。魔獣達は魔飼よりも圭のいうことを聞くんだよね、魔飼が宝石をお願いしたり命令しても無視されているのをよく見かけるから…
神獣や魔獣含め、人型以外の家族たちも圭至上主義だから仕方ないと分かってるけどね
「じゃあお茶会準備して、二人っきりのバレンタインしたらみんなに渡しに行こう」
「やったー!祐樹のお茶楽しみだなぁ」
面倒だけど昨日必死にオレ専用の庭掃除しといてよかった…圭とお茶する用の庭だから、一応毎日掃除はしてるけど今日はお茶の可能性高いと思って花を飾ったりとか色々いつも以上に力いれたからね
圭も喜んでくれるといいけど…
長い時間お付き合いありがとうございました!今年のバレンタインはこんな感じで行こうと思います。
他の創作者の方のバレンタインも楽しみですね…
お茶している様子はまた別の日にバレンタインとは別で書き上げたいと思います。
ありがとうございました!
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バレンタイン用野村一家2024
初公開日: 2024年02月14日
最終更新日: 2024年02月14日
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