また変な時間に寝てしまったので今頃日記を書いてます。
 さて今日はコート修繕のためのボタン購入やら何やらと、溜まっていた用事をたくさん済ませてきたのでとてもえらい。
 そして見ておきたい映画も見てきました。今日見てきたのはこれ。
 先日見てきた「攻殻機動隊SAC_2045 持続可能戦争」に続く、ネトフリ配信の「攻殻機動隊SAC_2045」の劇場版総集編。今回はシーズン2の総集編となります。
 実は映像化された攻殻機動隊作品は見ていないものも多く、本作以外にも「攻殻機動隊ARISE」「攻殻機動隊 新劇場版」もまだ見てなかったのでちょくちょく見ていく予定。
 本作もネトフリ限定配信ということで今まで見てなかったので今回が初見となります。
 人類の範疇を超えた能力を持つ新人類・ポストヒューマンの出現に混乱する社会。攻殻機動隊の世界では毎度ろくなことをしないアメリカが例によって余計な手出しをしてきたり事実隠蔽に走ったりする中、公安9課はポストヒューマンによってコントロールを奪取された原潜の核ミサイル発射を阻止するべく奔走するが……。
 本作はそのテーマソースのひとつとして、いわゆるディストピア文学の金字塔であるジョージ・オーウェルの「1984年」を取り上げています。そのため、作中では重要な用語として「二重思考(ダブルシンク)」「N」といったタームが出てきます。
 わたくし人形使いはいわゆる古典SFが好きで、現在もようやくかの名作「月は無慈悲な夜の女王」を読んでいます。前述の「1984年」はすでに読了しているんですが、そのおかげで本作の解像度はかなり上がりました。古典を読むことの価値のひとつに「他作品で引用されている用語や概念に対する理解が深まる」というのがあると思っていますが、今回はそれが役に立ちましたね。
 特に二重思考については、攻殻機動隊の世界観に合わせて「電脳内と現実で別の世界を生き続けることで限りなく摩擦係数のない社会を構築する」というアップデートが行われているのが良かった。まあその方向性はかなり怖いというかSF的なおぞましさを感じるものでしたが……。
 SFにはさまざまな方向性がありますが、その中のひとつに「先鋭化した思想や技術の異常発展は『現実』を改変しうる」というものがあると思います。本作のラストはまさにその「現実の改変」が行われたものだと言えるでしょう。
 また、近年の急激なAIの発展によって実際に起こると考えられている技術的特異点・シンギュラリティへの到達について、少佐いわく「それが起こったと感じられるものではない」というのが実にSF。これについてはある意味攻殻機動隊と同列の作品であると言える「アイの歌声を聴かせて」にも同じことが言えるでしょう。こわ……。(率直な感想)
 しかし本作のラストは、だからこそエンターテイメントとしては少々盛り上がりに欠けた印象でもありました。オチは基本的に説明で終わってるしなあ。あと中途半端に原作コミックの要素を入れてるのがノイズになってる気もします。この辺はネトフリで配信されてた方を1話ずつ見ていけば解消するのかな。
 全体的に本作は、いい意味でも悪い意味でもいわゆる「金のかかった二次創作」な印象でした。まあそもそも一連の「Stand Alone Complex」シリーズ自体がパラレルワールドなわけですが。
 良く言えば「うまい具合に原作コミックのシーンを再現しつつ、現代社会の情勢や技術発展に合わせたテーマを盛り込んだ作品」と言えますし、悪く言えば「新作・続編というよりは原作コミックを分解して再構築した二次創作にとどまっている」とも言えます。
 絵というかCGに関しては、キャラデザの絵を3DCGで再現することを優先しているのか、現行のレベルのCGに比べてかなりのっぺりしていてマンガ的。まあ、CGは実写に近ければ近いほど良いというものでもありませんが、ちょっと安っぽい感じはありましたね。
 攻殻機動隊に関しては最近はちょっと離れていましたが、本作を見たことでまた少し熱が戻ってきた感じなので未見の作品を見ていこうかなと思いました。
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大阪ステーションシティシネマ「攻殻機動隊SAC_2045 最後の人間」見てきました!
初公開日: 2023年12月02日
最終更新日: 2023年12月02日
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