これは…探偵と怪盗が繰り広げるてぇてぇに、コーヒーが飲めない私がブラックコーヒーを飲みながら書き上げた紅ライifストーリーである…キャラ変注意!書き上げた奴は実を言うと、まともに小説を書いたことがないのでよろしくお願いします()対よろ!
 私、ルイス・キャミーは考えていた。現在の時刻は午前五時。一人暮らしの時だったら、こんなに早く起きることは用事でもない限りなかったはずだ。しかし今は最愛の彼、シェリン・バーガンディと一緒に暮らしている。
 彼と出会ったのは、私が現役の怪盗だったとき。彼は探偵をしていたので(今も一応やってはいる)
私が盗みにとある館に変装をして潜入した時に初めて出会った。当時の彼は探偵になりたてだったが、私が少しおっちょこちょいをやってしまったが故に、初めて怪盗であるということがバレてしまった。それ以降も何度も彼と対面することがあったが、彼以外に私の変装を見破った人はいない。
 
次に彼との関係に進展があったのは、実家で飼っていた猫が行方不明になったとき、お姉ちゃんと一緒に街中探したけどなかなか見つからず、どうしようか悩んでいた時に、犬・猫探しだけは強い探偵にお姉ちゃんが依頼した時だった。依頼を受けた彼と探偵事務所であった時の私は凄かった。近所のおじさん2人とVCで三麻をしているときに、チャーハンを作って食べていることがバレたくらいには動揺していた。しかし、彼はそんな動揺にも気付かず依頼を受けてくれた。数日後には悪徳転売ヤーによって捕らえられ、売られているという情報が彼から入ってきた。彼は交渉しても無駄になりかねないので、買った方が早いと言ってくれた。でも、意地でも諦めたくなかった私はその日の夜のうちに転売ヤーの家から取り返しに来ていた。私が普段盗みを働くのは、持っていたものを不当に取られたりした人からの依頼があった時だけだった。彼と初めて会ったあの時だってそうだった。
 私があの時に盗んだものは、プレミアのついているM〇Gのカードだった。プレミアといってもただのプレミアではなく世界で数百枚程しか作られない超激レア物だった。これはドラゴンみたいな女の子?が、気になっている子の為に依頼してくれた。
 転売ヤーからちゃんと回収することが出来た私は翌日彼に、猫を取り返したことを、メールで報告。しかし、事務所に来て欲しいと言われる。
カランコロン。
扉を開け、彼の探偵事務所へと入っていく。彼の事務所は森しかないようなところに位置している。ベルの音も相まって喫茶店と同じような雰囲気を感じた。しかし、呼び出した当の本人はどこにも見当たらなかった。
「ごめんください!」
「はーい!!!!!!!!!!!!!!!!」
 とりあえず大声で呼んでみたところ、2階からその何倍にも馬鹿でかい声で返事が返ってきた。彼は普段2階に住んでおり、仕事が入らないときにはずっとそこにいる。(そんなんだから仕事こないんだよ……)
「ちょっと今手を離せないのでこっち、来てもらえませんか」
「了解しました!」
 私はなんの違和感も感じないまま2階へと進む。階段のそこらかしこに某事件が起きる元凶で有名な子供探偵のポスターやグッズが飾られていた。どんだけお金掛けているんだろうか……。というか、どこからそのお金が出ているのだろうか……。
 そんなことを考えながら、階段を上りきると、自室からひょっこりと顔を出す彼が見えた。
「ルイスさん、こっちです」
 普段より少しニコニコな彼に言われるがままに彼が待ち構える部屋へと入るのだった。
彼の部屋に入ると彼としては珍しくちゃんと出迎えてくれた。
「すみませんね、玄関まで出迎えに行けず。さぁさ、どうぞお座り下さい」
机の上には私が好きなマカロンと紅茶が出されていた。
「マカロンだぁ〜!」
 私は嬉々として椅子に座る。彼の部屋は私が思っていた以上に綺麗にされていた。ヴィンテージの家具の多くある彼の部屋は、せいぜい気になるところとしては、少し乱雑に置かれている〇天堂の〇ィ〇チと飲みかけの水が入ったペットボトル、あと盛り塩?だけだった。
私の視線に気付いた彼はそれら(特に盛り塩?)を隠すかのように移動した。
「ところで、どうして私は今日ここに呼ばれたんでしょうか」
マカロンを片手に持ちながら、当初から持っていた疑問をぶつける。
「ん〜、そうですね」
なにやら神妙そうな様子で考える彼。とりあえずマカロンと紅茶を楽しむ私。
2分くらい経った頃だろうか。彼の姿を見ながらマカロンも紅茶も楽しみ、眠くなってきたころ。彼がぽつりとこう言ったのだった。
「少し話してみたかったんですよ、金髪の季節外れサンタクロースさん」
 ここで私の意識は途切れた。
  目を覚ますと、捕らえられていた。
 それもまぁ見事なことで、何重にも紐で椅子に縛りつけられて、さらに手首や足首にも手錠がされていた。
 怪盗活動の中で1度も捕らえられたことは無かった。
 しかも、今日はOFFモード。
 最低限のものしか持ってきておらず、それすらもポーチに入れてある現状。
 とりあえず現状、脱出できそうにないことは分かった。
  つまるところ、絶体絶命。
  一応なにか使えそうなものはないかと周囲を見てみる。
「ここ、あいつの部屋じゃん」
 思い出した。
 あいつに話があるって言われて部屋に入ったんだ。       
 なかなか話し出さないと思いながら、マカロンと紅茶を楽しみ、何か話し出したと思ったら意識が……。
 そこで私はハッとする。
 それとほぼ同時のタイミングで部屋に光が入る。
「おや、起きたのですか」
 本を片手にドアを開け、こちらへ歩きながらそう呟く奴。
「貴ッ様ァァァァアアアアアア」
「流石に僕でも分かりましたよ。最近巷で話題になっている金髪のサンタクロースさん」
完全にしてやられた。
何度も会っているのに気づいてないから、鈍感なのだろうと思って油断していたが、気づいていやがった。
「とは言っても気づいた時は、とても驚きましたけどね。まさかあの怪盗がこんな身近にいるなんて」
そんなことをいいつつ、私に近づいてくる奴。部屋には奴の足音だけが響く。
 私の目の前に立っている奴。
 このまま私は何をされるんだろうか、と警戒する。
「そんなに警戒しなくていいですよ。これから私がしたいのは、ただの『提案』です」
 「『提案』だとぉ(怒)」
 というか、完全に思考がバレてる。
「はい、『提案』です」
 分からない。
 どうして彼が私に『提案』なんてことをするのか。
 どうして警察にそのまま突き出さないのか。
「どうして、って顔をしていますね。理由は秘密ですが、端的にその『提案』をお伝えしましょう」
 そう言うと、一、二歩と下がり、こちらに指を指しながら言い放つ。
「ズバリ、私と付き合って欲しいのです」
 ん?こいつなんて言った?
「ん?こいつなんて言った?」
 あまりの意味のわからなさに、思ったことをそのまま口に出してしまっていた。
「聞き取れませんでしたか?もう一度言いますよ。私と、付き合って欲しいのです」
 もう1回聞いても、やっぱり意味はわからない。
 「何故?」
 ぐるんぐるんになった思考の中でやっと口に出したのはその一言だけだった。
「何故ですか……そうですね、ひとえにそっちの方が楽しそうと思ったからですかね」
 その後、拘束を解かれた私は奴と次会う日を決めた。
  6月4日中野大学前駅 10時頃集合
 もちろん行くつもりはさらさらないけど。
 頭の上に疑問符をいくつか浮かべながら帰宅し、家に帰る。
「ただいまぁ〜」
「お゛か゛え゛り゛、ル゛イ゛ス゛ち゛ゃ゛ん゛」
 そこには涙やらなんやらでぐちゃぐちゃになっている、りつきお姉ちゃんがいた。
「し゛ん゛は゛い゛し゛た゛ん゛た゛よ゛、れ゛ん゛ら゛く゛つ゛か゛な゛い゛か゛ら゛」
「えっ」
 急いでスマホを見てみる。
 無反応。
 充電がなくなっているようだ。
「ごめんお姉ちゃん、充電なくなってたわ」
「そ゛っ゛か゛」
 お姉ちゃんの後ろにかけられている時計を見てみると18時。
 家を出たのが10時だから、やつの家に居たのが8時間。
 「あのやろー!!!」
 色々やってやろうと思った、瞬間だった。
6月4日中野大学前駅 10時頃集合
――――――
ピピピッ ピピピッ
「んぁ〜」
 目覚ましが鳴り止まぬ部屋で私は意識を覚醒する。
 スマホのアラームを止め、時刻を確認する。
 [6月4日6:45] 
 昨日はデートっていうもんだから、明日着ていく服とか考えていたら就寝したのが25時頃だったはずだ。
 普段はその辺の時間に寝ると13時くらいまでは寝ているはずだが、今日ばかりは【何故か】目が覚めた。ほんとに何故か知らんけど。
 そんなことはさておき、思ってよりも早く起きた私は何をしようかと考える。
「なんもすることないや」
 そう、何もすることがなかったのである。
 それもそのはず、普段は夜にしか活動出来ないのでこんな朝イチから動くなんて久しぶりすぎるのである。
「とりあえず、麻雀でもするか」
 そう呟き、PCをつけ〇魂を始める。
 最近はあまり打てていなかったが、久しぶりに段位戦を始める。
 私は昔から、麻雀を打っていると集中し続けてしまい、時間を忘れてやってしまう癖がある。
 ええ、もうわかるでしょう。気づいた時には9時になっていた。
遅刻スレスレです。
――――――――――――――――――
 私が走って待ち合わせ場所に向かうと、いつもとほとんど変わらないような格好をしている奴を見つける。
「すみません、少し遅れました」
「いえいえ、私も少し前に来たところですから」
 多分嘘なんだろうな、と思ったがツッコまないようにした。
「それでは行きましょうか」
「え、どこに」
 『付き合って』と言われてここに呼ばれたけど、なんで呼ばれたのか分からない。別に告白された訳じゃないのに少しオシャレをしてきてしまった。
「どこってここですよ」
 彼が指指した場所は、中野大学ではなくその迎えにある猫カフェだった。
「うわぁ、お猫さまがいっぱいだァ」
 猫カフェに入っての第一声。猫の多さと可愛さに私は思わず声をあげた。
 店内はポツポツとお客が入ってはいるが、満員と言えるほどではなかった。
「ほら、マル対ですよ」
そう言う彼の目線の先を見ると、そこにはいかにも社畜っぽい人と、水色のメッシュ?が入った白髪な可愛らしい女性のカップルが居た。
「今回の依頼は、この人からの依頼です」
そう言って、私に依頼書を見せてくる。そこには錬金術師を名乗る女性が尾行の依頼をしているのが書かれてあった。
「あそこにいる女性のご友人のようですね。隣の男性の素性調査を依頼されました」
 そう言って、隠しカメラ(いろいろと改造済み)でカップルの様子を撮影をするシェリン。
 あぁ、完全に張り切っちゃってるなぁ〜と思いながら彼の顔を見ていたら、私の足元にお猫さまがいらっしゃった。
「可愛いぃ」
  そう言ってお猫さまをモフモフのを楽しむべくなでなでする。
「可愛いですよねその子」
 そう言ってきたのはここの店員。どこぞのシスターのように清楚な方だった。
「あの、猫ちゃんにおやつあげてみませんか?」
「いいんですか!?」
「えぇ、ぜひぜひ!」
 そう言って裏からお猫さまのおやつとメニュー表を持ってくる彼女。
 「そういえばお飲み物伺っておりませんでしたね。何がよろしいでしょうか」
「うーん、そうですね」
 メニュー表をペラペラとめくる私。そうしていると、思いもよらない情報が。
「これって……」
「そうなんです。今日はカップルデーなので、専用セットがあるんですよ」
 確かにここのお客さんはカップルしかいなかった。
「あっ、通りで……」
そりゃ私に付き合えとか頼むよなぁ、と妙に納得したと共に、デートだと思っていた私は少し恥ずかしくなった。
「どうかされました?」
「いや、大丈夫です。それよりシェリンさんはどうしますか」
「任せます」
 私の問いかけに即答するシェリン。彼の頭の上や膝の上にはお猫さまが乗っている。
「それじゃぁ、これで」
 私はカップル専用セットを頼むのだった。
 「失礼します、こちらカップル専用セットとなっております」
 「か・・・可愛すぎる・・・」
 店員さんが持ってきたのは、猫ちゃんのラテアート、猫ちゃんの形をしたクッキーに猫ちゃんのおもちゃと猫ちゃんのおやつだった。
 「こちらのラテアートですが、ここの看板娘の紅ちゃんなのですが・・・」
 そう紹介しながら周辺へ視線を向ける。その視線の先はシェリンの頭の上に。
 「凄いですね!彼氏さん。この子ってとっても人見知りで、私も入った当初はあんまり仲良くなれなかったのに・・・」
 シェリンの頭の上でこれでもかとくつろいでいる紅ちゃん。あぐらをかいてるシェリンの足元にも、シェリンがてきとうに振っているおもちゃの先にも猫ちゃんが。こいつ、どんだけ猫に愛されてんだ・・・。
 それに比べて私はというとほとんど猫ちゃんが近づいて来てくれず、近づいてきてくれてもそのままシェリンの周りへと向かっていくというなんとも悲しい現状だった。そんな私を見かねたのか、シェリンが頭の上に乗っていた紅ちゃんを私の足元まで連れてきてくれた。
 「そんな、いいですよシェリンさん」
 「いいんですよ、僕もちょうど少し邪魔だなぁと思っていたところですから」
 そんな感じで気を使ってもらった私は猫ちゃんを存分に楽しむ。
 紅ちゃんも『しょうがないにゃ〜』という感じに逃げることもなくされるがままにされている。
 「はぁ〜しあぁせぇ〜」
 そんな感じでもふもふしていると、さっきまでチラチラと対象者を見ていたシェリンさんが私の方を見てきた。私の方を一瞥したのち、カフェラテを飲みほす。
 「ルイスさん、ずいぶん幸せそうですね」
 「そ、そんなことないですよぉ」
 「顔が完全に物語ってますよw」
 流石に恥ずかしくなったので紅ちゃんの顔のところに持ってきて顔を隠す。
 そんな私を見て微笑んでいるシェリンさん。なんだこいつ・・・。
 「そ、そんなことよりお仕事の方はどうですか」
 「そうですね。とりあえず対象の様子がある程度分かったので対象がここから出るまではここでステイですかね。パソコンとか持ってきていればレポートにまとめられたのですがあいにく今日は持ってこなかったので」
 そう言いつつクッキーを食べ始める。確かに対象の方はこれと言って変化はなく、少し照れている銀髪の子と満更でもなさそうないかにも社畜っぽい人が猫を見てニヤニヤしているだけだった。なんだろう、急激にブラックコーヒー飲みたくなってきたな・・・
 「シェリンさん、私追加でブラックのコーヒーとパンケーキ頼みたいのですけど何か頼みます?」
 「ん〜、僕はホットミルクでも頼みましょうかね」
 少し考えたのちにそう答えたシェリン。
 店員へのオーダーを終え、ふと疑問に思ったことを聞いてみる。
 「ブラックとか好きなイメージだったけどホットミルクなんですね」
 「僕だってこうゆうの頼みますよ」
 そんなことを話していると飲み物だけ店員が運んで来てくれた。
 「あ、そうそう、今日は僕について来てくれたのでここは僕の奢りです」
 「え、いいんですか」
 「流石についてきてもらって割り勘なんてことしませんよ」
 「やったー!それじゃあ頂きます!」
 先程の甘々空間を見たからか、一回も飲んだことがないブラックコーヒーを頼んでしまった。まぁ、そんな苦くないだろと思いつつ一口飲んでみる。
 「にっっガァアアアア」
 私が思っていた10倍は苦かった。
 「シェ・・・シェリンさん・・たしゅけてぇ」
 「だと思いましたよ」
 ハァ〜とため息をつきながらそう言うシェリンさん。
 「僕のこれ、飲んでいいですよ。僕ブラックの方が好きなので」
 「シェ・・・シェリンさん・・・」
 この時初めて感動したとともに、少しキュンとなっていたのは秘密だ。
 その後ホットミルクでお口直ししていると店員がパンケーキを運んできた。
 張り込み続けて2時間が経ち、朝ごはんを食べていなかった私のお腹は限界を迎えていた。運ばれてきたパンケーキにはクリームもシロップもかかっていた。
 「とても美味しそうに食べられますね」
 「ふぇ?(え?)」
 何口か夢中で食べているとシェリンさんがこちらのパンケーキを凝視しながらそう言ってきた。
 「シェリンさんも食べますか?」
 もしかしたら食べたいのかなと思いそう聞いてみた。
 「え、いいんですか?」
 「いいですよ〜」
 そう言ってパンケーキを食べやすいひと口大に切ってあげてフォークをシェインの口元へ運んであげる。
 「ほらあーんですよ。あーん」
 「あーん」
 大きく口を開けるシェリンさん。こいつ思ったよりも素直だなと思いながら咀嚼するシェリンさんを見届ける私。
 「あっ、クリームついてますよシェリンさん」
 「あぁ、ありがとうございます」
 そんなことしているとどこからかひそひそした声が聞こえてきた。
 「凄いですね、あれ」
 「ほんとだ。凄いな」
 「私も社さんにやって欲しいなぁ」
 「えっと・・・」
  私たちのやりとりの声が少し大きかったのか、対象がこちらの様子に反応していた。
 「「あっ、やべ」」
 
喫茶店を出た私たちは早速、GPSが示している位置へと向かう。私はさっきも言ってた幼女スタイル、シェリンさんはマスクに、髪型を変え、黒いサングラスをかけて完全変装体制だ。
「そこまですると逆に怪しくないですか?」
「そんなことないとは思いますよ。さっきまで来てなかったTシャツも着ているわけですし」
 流石に普段の格好のままでいるというのは難しかったらしく、道中にあった古着屋で虹色のフォントに「ダサいTシャツ」とだけ書かれたTシャツを着ている。
「流石にちょっとダサ・・・おしゃれじゃない気がします」
「そうですか?そんなことないと思いますけどね」
 そんなことを話しながらも早足に歩く。GPSは川沿いをゆっくりと進んでいるようだった。
 
 「このまま先回りしても良さそうですね」
「そうですね!」
 彼らが進んでいるのは有名なお散歩エリアで、駅も近いのでこのまま進んでくるであろうと考えた私たちは、駅に移動することにした。
「というかよくここまで素直についてきますよね」
 駅に着いた私たちは近くにあったベンチで彼らがやってくるのを待っていた。
「ふぇ?」
「いや、一応僕たちは探偵と怪盗という関係性なわけですよね」
「・・・」
「それなのにここまで素直に僕についてくるなんてどうしてなんだろうなぁ〜と思いまして」
「・・・確かに」
 言われてみればそうだった。こいつとはつい昨日まで敵対していた関係だったはずだった。
「まぁ、こちらから何かするつもりはさらさらないので別にいいのですが」
 そう言ってスマホに目を向けるシェリン。現在16:30。
 そんな彼を横目に自分でもどうしてなんだろうという疑問が頭の中を駆け巡る。
 どうして私はライバルであった彼にここまで安心してしまっているのだろうか。どうして彼と過ごす時間は楽しいのだろうか。堂々巡りする思考の中で一つ可能性としてありえそうなことが浮かんできた。ただ、そんなわけないと頭を振る。ならばなぜなのだろうか。考えてく思考のなかで"睡眠"という魔の手がちかづいてきていた。そういえば今日は朝7時頃から動いてるんだった。そのことを思い出したと同時に眠りに落ちていくのだった。
未公開更新分
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「ほら、ルイスさん起きてください」
 どこからかシェリンさんの声が聞こえてくる。彼の声はとても落ち着くものであって、なんとも言えない安心感が体を包んでいく。
「ほんとに起きてください」
 そんなこと言われたってこんな寝心地がいい状態で起きたくないよ。ほんとに。このままもう一回寝ちゃおっかな。
「いい加減にしてください」
 ぺチッ
「痛ったぁぁぁああ!」
「そんな声出さないで・・・ほら、もう彼ら着きそうなんですからそろそろ僕たちも隠れますよ」
 現在時刻は17時きっかり。私は大体30分くらい寝てしまっていたようだ。不覚にも彼の肩を借りる形で。
 迷惑だったらすぐに起こしてくれてもよかったのにと思ったが、そのままにしてくれたのは彼の優しさだろう。
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00:23
月成柚樹
過去の作品は上の方に貼ってあります。
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njsnjのkrri
初公開日: 2023年08月16日
最終更新日: 2023年08月16日
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