世の中にはネットスラングやパロディが氾濫していて、ネタは知ってても作品自体は知らないという作品が多数あるもの。また、有名な部分のみ知ってるけど本編は知らないというパターンも多いものです。
本作も、有名なQueenによる「フラッシュ・ゴードンのテーマ」しか知らない、というかそれを知ったのは「THE・ビッグオー」だったという。ちなみにあれってブライアン・メイからクレームが入った結果、共作ってことにしたらしいですね。
さておき、そんな「フラッシュ・ゴードン」が塚口で上映されると言うので見てきました。
後から知ったことなんですが、これと超スピードで動けるヒーローである「ザ・フラッシュ」は同じアメコミではあるものの名前が似てるだけで関係はないそうですね。いやほんと本作に関しては「フラッシュ・ゴードンのテーマ」以外は全然知りませんでした。
ストーリーは悪の皇帝ミンによって滅亡の危機に瀕した地球を救うためにアメフト選手であるフラッシュ・ゴードンが立ち上がる!というまあ典型的なB級SFファンタジー作品。
製作は1980年ということで今のCGバリバリの作品と比べると合成などは流石に見劣りしますが、造形や衣装をはじめとする美術にはけっこう見るものがあったように思います。いいトシしたおっさんほどこういうのはすんなり受け入れられるんじゃないでしょうかね。
まあたしかにストーリー面はクドく冗長で映画としては大味なんですが、なんというかアレですよこういうのは、肉屋の使い古した油を使ったギトギトのコロッケと同じポジションですよ。言いたいこと伝わってます? たまにはジャンクフード的な作品が見たいわけです。
それにこういう古臭いB級SF映画からしか得られない栄養素って確実にありますよね。いわゆる「スペースファンタジー」の部類に入るSFの、ギンギラした衣装やらトンチキなデザインの宇宙船とか好き。あと変な惑星。個人的にはこれに砂漠とサンドワームが加わると最強です。
トンチキと言えば主人公パーティの構成も相当トンチキです。アメフト選手のゴードン、ツアーガイドのデイル、科学者のザーコフという変な組み合わせ。そして全員別に特集能力を持ってたりするわけでもない一般人というのがまたヘンテコ。
にも関わらず全員やたら強いのが雑で笑えます。ゴードンはともかくただのツアーガイドのはずのデイルも後半からの脱出劇でいきなり強くなるのでそんだけ強いならまず捕まらんだろという。
そんな中でも個人的にはザーコフが好きですね。飛行機事故で研究所近くに不時着したゴードンとデイルを無理やりロケットに押し込んで宇宙に飛び立つという迷惑なキャラなんですがなんだかんだで仲間やってるあたりがなんか好き。さらに拘束・洗脳されたと思いきや記憶や知識を吸い出されるはしから自分が身に着けた知識を思い出して対抗するという科学者ならではの方法で洗脳を免れるというのが好き。そうはならんやろと思いますがこういうのでいいんだよこういうので。
とまあ本作は最初から「THE END…?」で終わるのまで徹頭徹尾B級映画で良かったですね。こういうのが好きな人にはたまらんと思いますし、有名な「フラッシュ・ゴードンのテーマ」の元ネタをちゃんと見ることができただけでもいい機会でした。