また日記が遅れてきましたが気にしない方向で。
・畜生三団体手打式併記念誌(すずだんご)
 毎回予想外の形でさまざまな同人作品を発表しているサークルさん、今回は「東方鬼形獣」における鬼傑組、勁牙組、剛欲同盟の3団体が手打ちとなったので、その記念として3冊の合同誌を発行した……という体裁の合同誌。
 わたくし今まで色んな東方二次創作を手に取ってきましたが、桐箱に入った合同誌なんていうシロモノは初めて拝みました。見た目が物々しすぎる……。
 中身は鬼形獣のお話、そしてその周辺の3団体の権謀術数の腹のさぐりあいを描いたお話。3つの団体が関わっているのにあわせて3冊に分けているわけですが、これが一連の事件を3つの団体それぞれの視点で見直すことができるというなかなか特異な形態の合同誌となっています。
 この3冊は実質ひとつの作品と言えるので、今回はまとめて感想を。
 まずすごいなと思ったのがヤクザ・テクニカルタームの豊富さ。わたくし人形使いはいわゆる任侠モノに関してはあまり素養がないのでいわゆるヤクザ言語に関してはあまり詳しくないんですが、いやーもう完全に任侠小説そのもので勉強になりました。小説において作品世界観をしっかり読者に提示する方法としてテクニカルタームを提示するという方法があると思ってるんですが、本作ではまさにその手法で今までの東方作品にはなかったヤクザ世界観をしっかり構築されていると感じました。
 3団体のそれぞれのリーダーもそれぞれその個性がしっかり出ていて楽しく読ませてもらいました。特に会長こと八千慧のインテリヤクザっぷりが好き。しかしこの作品、内容が内容なので読んでるうちにだんだん脳内キャライメージが龍が如くになって困る。
 東方には常々「原作では直接的には描写されてない残酷さ」があると思ってるんですが、鬼形獣における一連の事件も実際にはこんな感じだったんだろうなあと思うとヤクザ怖い。
 今日はここまで。
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