長らくの間、桃井タロウとソノイは対立し、戦ってきた。その間にオニシスターが鬼頭はるかでなくなったり、キジブラザーが雉野つよしでなくなったり、サルブラザーが猿原でなくなったりして、別の何者かに変わったり、また別の誰かになったりしていた。それだけ長い時間二人は甲乙付けがたい戦いを繰り返していたのだ。
どのお供もドンモモタロウがこれだと思うお供たり得る力を持っていなかった。お供たちはいつだって代わりがいる存在だった。桃井タロウにとって、ただ唯一の代わりのいない存在はソノイだけだった。お前だけだと、貴方だけだと、懇願するように剣を切り結ぶ。勝敗がつかないままなし崩しに終わる事に安堵を感じるようになったのはいつからか。タロウもソノイも覚えていない。ただ気づいた時にはこのままでいられたらいいと願うようになっていた。対立しているにも関わらず、掛け替えのない存在との交わりは二人に情を湧かせるには充分な時間が経っていた。
このままではダメだと、二人とも分かっていた。終わらせなければならない。おやつの時間はいつまでも続くわけではないのだから。
孔雀と螺子の再会は呆気ない程すぐだった。
あんなに頑丈でどんなことをしても壊れなかったドンブラスターもサングラスも、変身ブレスも粉々になっていた。もうそこにいるのはドンブラザーズのドンモモタロウと脳人のソノイではない、ただの桃井タロウとソノイだった。