「男子ペットの躾マニュアル」
§
外を通り過ぎる脚を、眺める毎日だった。
来る日も来る日も。
ペットショップのショーケースの中僕は、売れることもできず燻ぶった毎日を送っていた。
成長は止められ子供の姿、女性の好みに合わせ身長は140㎝に調整されていた。そしてオトナになった同年代の女性の巨体へ向け、媚びを売り、愛想を振りまいて買って買ってとねだるのだ。
なんで買ってもらえないのか。
もしかしたら僕の心が別の場所にあることを、大人の女性たちは気づいてしまうのかもしれなかった。
それは、過去の、遠い遠い甘い記憶。
まだ女性が成長する前の、子供の頃の話だった。僕は2人の幼馴染と一緒に、最後の自由を享受していたんだ。サオリちゃんは銀の髪をしていて、ミカちゃんは紅茶色、二人の可愛らしい女の子は僕に、人生唯一の幸福を教えてくれていた。
……僕は、サオリちゃんに恋していた。幼い僕の初恋の人。サオリちゃんをお嫁にしてあげるね、なんて。ミカちゃんは必ずむくれて、“私がなるの!”って言ってくれた。もちろんミカちゃんも大好きだった。けれど、サオリちゃんの綺麗な銀髪が、少し青みがかったその瞳が、何より輝いて見えて。
夢で、記憶で、繰り返し繰り返し思い出す思い出だけが頼りだった。
伸びる二人の美脚。
そして、
「ゆぅくん……?」
昔より少し低く大人びた声。けれど、この落ち着いた声を僕は知っている。
「」
そこに響く、快活な、けれど少し間延びした声。それは、記憶に今も鮮明で。
嘘だ。
けれど、もしかして。
僕は弾かれたように起き上がりガラスに張り付いた。目に飛び込んできたのは、はしゃがみ込んだ4本のふくらはぎ。むっちり膨らんだそれは大人の脚で、これまで見てきたそれと変わらない。僕よりずっと太い女の人の脚、そこから恐る恐る視線を上へ向ければ……。
「わっ、やっぱりそうだよ、ゆぅくんだよ佐央里!」
「……ホントだ、びっくり」
そこにいたのは、大人になった幼馴染。もう二人ともすっかり大人になって、髪も長くなっているけれど、間違いなく二人で……。
僕は思わず、涙が滲んでしまうのだった。
「サオリちゃん! ミカちゃん! 僕だよ、出して、ここから出してぇ!!」
子供の姿のまま、巨大お姉さんと化した幼馴染に必死に叫ぶ。
「もう少しおっきい子を探してたんだけど、どうしよ……」
「佐央里~、いいじゃんこの子で。だってゆぅくんだよ? こんな偶然他にないって♪ それに安いし♪」
「……うん、美嘉が言うなら」
そして、店員さんに“これをください”と声をかけて。
待ちに待った、解放の日。
僕は、幼馴染の女の子に、飼ってもらうことになったのだった。
§
「ほら、着いたよ~♪」
置かれたケージ、その中からヨロヨロ這い出せば僕は、目を回してサオリちゃんの足に縋り付いたのだった。女性の大きな歩幅、その大きな縦揺れに酔って、完全に酩酊気味だ。
「あははっ、酔っちゃったかな~?」
「初めてこの体で一緒に歩くもんね」
「ふふっ、でもゆぅくんは子供のままだね~♪」
僕を挟んでしゃがみ込む二人。そのおっきな体は、まるで塔のようで。
「ひっ!?」
僕は思わず、怯えてしまうのだった。だって二人は、もう立派な巨大女性。膝でさえ僕を見下ろすその大きさは、きっと600㎝を超えているはず。男子なんてもう握り潰せてしまうその迫力に、身の危険を感じてしまうのは当然だった。
「ふふ、私たちが怖いみたいね」
「佐央里が怖がらせたんじゃないの? ほら、佐央里胸おっきいし♪」
「美嘉の方が大きいじゃない。でもきっと二人ともよ。だって私たち、巨人だもん」
そう言いながら、2人でしゃがみ込む巨人お姉さんたち。その圧倒的な体格差を前に、僕はどうしたらいいかもわからない。
二人とも、かつては僕より小さかったはずだ。銀髪幼女と茶髪幼女だった二人は、僕を僅かに見上げて“ゆぅくんゆぅくん”と話しかけていた。……まあ、急成長を始めた最後の一月など、僕の目線は二人の胸元にしか届かなかったけど。でも、記憶の中の二人は幼く小さな女の子。
それが、どうだろう。
目の前にあるのは、僕よりぶっとい4本のむちむちおみ脚。
「あはっ♪ ホントに子供の体のままじゃん♪ かわい〜♡」
「私たちと同い年なのにね」
「ほら、幼馴染お姉ちゃんだよ〜♡」
そう言って腕を広げ、思いっきり僕に抱き着くミカちゃん。引っ付き癖があるのは昔のままらしい。けれどその肉体はまるで別物、とてつもなくおっきな乳房がドンッと僕を跳ね飛ばしたと思えばそこに腕で“ぎゅうぅっ……♡”と押し付けて、苦しいくらいにハグをする。
抱き抱えられて、やっと部屋の全貌を見渡せる。
「ここ、サオリちゃんの部屋なの?」
「ん? ううん、二人の部屋だよ。私たち、一緒に住んでるの」
「へ、へえ……」
嫌な予感がした。というより、半ば確信に近い。けれど、今それを認めるわけにはいかなかった。
つい反射的に、言葉が口から滑り出す。
「あ、あのね、僕……」
ダメだ、今はダメだと思いつつ止められない。顔が赤くなる。心臓が苦しくなる。僕を抱いてるサオリちゃんに、それがバレたらどうしよう。けれど、もう言うしかない。僕は、もたもたと口を動かしていく。
「僕、2人がいたから耐えられたんだ……」
「そうなの? 嬉し〜♪」
次の言葉を探し、顔が熱くなる。でも、言わなくちゃいけない。今言わないと、きっともう言えなくなる。
だから、僕はポツリと。
「ぼ、僕、サオリちゃんのことが好きで、それだけが頼りで……」
「私も好きだよ」
「そういうんじゃなくて、その、恋人、として…………」
その瞬間、静まり返る2人。
顔を見合わせ、それから再び僕を見る。
そして、小人が当惑する様を見ると、
「ふふっ♪」
「そっか、好きだったんだね〜♪」
2人してクスクス笑い始めたのだった。
「ごめんね、男の子は女のことは恋愛できないの。わかるかな?」
子供に言い聞かせるように、優しい声音で、けれど有無言わさぬ調子で教え諭すサオリちゃん。後ろでミカちゃんも笑っている。なんだか、二人とも苦笑してる様子だ。
「ホント、昔のまんまなんだねこの子」
「仕方ないじゃん? だって私たちが大学行ってる間も、ずっとペットショップにいたんだもん。体も子供だしさ」
「……色々、教えなくちゃいけないね」
僕を膝に乗せたまま、上空で僕の処遇を決定する巨人たち。言っていることはわかるのに、なんだかひどく遠い世界の言葉に聞こえる。
「ま、待って!? 二人ともヘンだよ、なんで昔みたいに話してくれないの? こ、怖いよ……!」
「ふふ、胸に縋り付いてるよ美嘉。仔犬みたい♪」
「」
「まずは……、挨拶かな」
そう言って、僕を足元におろすと。
「挨拶して」
そう言って、二人して足を差し出した。
「……え?」
跪く僕に突き出されたのは、嫋やかでおっきな女性の足。タイツに包まれたサオリちゃんの足も、ミカちゃんの眩い素足も、一様に何かを待っている。当惑する僕に、けれど二人は遥か高みから見下ろすだけ。
「あ、やっぱり教わってないみたい」
「酷いペットショップだったみたいだね。ちゃんと私たちが教えてあげなくちゃ♪」
「まず跪いて」
「そして足にキスするの♪」
「とりあえず今はそれだけでいいわ」
「一度出させないと気持ちいいだけだからね」
「タイツ穿いてるし佐央里がした方が効果的じゃない?」
「そうだね。最初だからちょっと辛いかもしれないけど……、これもこの子のためだし」
そういうが早いか。
「行くよ」
無慈悲に、サオリちゃんは。
タイツおみ足で、僕のちんちんをイジメ始めたのだ。
「あ゜……ッ!?」
女性の足指の間に張られた薄い被膜、それが僕のペニスを包んだと思えば足指はもうみっちり僕を挟み潰していた。
僕をグリグリ踏みつぶせば、足指に張られたタイツの繊維が亀頭に張り付いて快楽を注ぎ込む。おまけに左右からは巨大な足指が挟み込み、ムニムニと身を擦り付けあってペニスをしごくのだ。泣き叫ぼうにもミカちゃんの足が顔を踏みつぶし、もがく体も足の下。そして二人がかりで僕を巨大おみ足の下敷きにし、淡々とマゾ調教を続けるのだった。
「ん、ちょっとくすぐったいかも」
「もっと強く踏み潰さないとね♪」
「ふふ、久しぶりにオス踏むかも」
⁂
ひたすら二人のおみ足でイジメられて、躾けられて。
抵抗の意志さえ摘まれた僕は長い間、二人の胸元で泣きじゃくっていた。こんな格好の悪いこともしたくないけれど、巨大な存在に寄ってたかって調教されたら、誰だって泣かされずにはいられない。僕は、幼馴染のお姉さんボディにしがみつくだけ。
そして、二人に仔犬の可哀想な姿を慈しむようにヨシヨシと笑われて。
「な、なんでこんなことするのっ!? こ、こんな、あんまりだよ!!」
ようやく僕は、二人に叫んだのだった。
「ふふっ、元気だねゆぅくん♪ そこは昔と同じかな?」
「」
「わかるかな、ゆぅくんは私たちのペットになるの。子供でもあるけどね。だって男の子だもん。女の子に飼われるために生まれたんだよ」
「そ、そんな!」
「大丈夫、幼馴染なことは覚えててあげるから。……ゆぅくんは忘れちゃうかもしれないけどね」
意味深なことを言いながら、僕を抱き上げ二人の間に座らせるサオリちゃん。昔のように三人そろって、とでも言うかのようだけれど、僕は二人の巨体の間に挟まってみっちみち。おっきなお尻に腰を挟まれて動くことも出来ず、二人の胸を不安げに見上げることしかできない。
「ぺ、ペットなんて、嫌だよ……」
「」
「だって、キミこんなにちっちゃいんだよ?」
そう言って、僕を自分たちで挟み潰すようにサオリちゃんに抱き着くミカちゃん。そうすれば僕は、二人のおっきすぎる体に完全に包まれてしまう。どころか、その重みだけで“ぎゅううぅ……っ♡”と圧し潰されて少しも動けない。そこに抱擁の力が加わるものだから、もう骨さえきしみそうなほどだった。
「だ、出して、動けない、こ、怖いよ二人とも!!」
「大丈夫、すぐに慣れるから。私たちの大きさ、ちゃんと感じて?」
「ふふっ、これが幼馴染ママのでっかい体♪ もう手も足も出ないでしょ? 私たちこんなにおっきくなったの♪ キミを支配するために大きくなったんだよ♪」
2人の成熟した体が、みっちり僕を包み込む。女の人のとてつもなく大きなむっちりボディが、両サイドから僕を挟み潰す。もうぎちぎちに閉じ込められて、子宮の中に閉じ込められてしまったかのよう。
そして、2人のオトナな香りを、むっちりした肉付きを、教え込まれるのだ。
「落ち着いて、私たちの心臓の音を聞いて。心音もおっきく聞こえるはず。もう自分の鼓動が聞こえなくなるほど……」
「もっと縮めて、胸の中に入れてあげてもいいよ♪ そして一日中私たちの心臓の音に支配されるの♪ 動けないまま自分のちっぽけさがわかるはず♪ きっとすぐに従順になれるよ♪」
「早く躾けないときっと辛いよね。私たち頑張るから、ちゃんと小人男子に堕ちようね」
そして甘く囁くのは、2人の心臓の音。左右から交互に僕を叩く女の子の心音、その大きさは圧倒的で。もう自分の鼓動を見失い、女の子の体に溶けていくような感覚さえ覚える。自分が自分でなくなる感覚、揺らいでいく感覚。代わりに流れ込んでくる二人の絶対的な柔らかさは、僕がぎこちなく惨めであることを囁いていた。
「……ん、これだけで発情しちゃうんだね」
サオリちゃんの指先が、僕のちんちんを探り当てたのだ。
「ひぅっ!?」
指先だけなのに、みっちり根元まで包み込んでしまうのだ。ペニスよりずっと大きく太い女の子の指先、それに挟まれて僕は、のたうち回ることも出来ない。
「仕方ないよね、動物だもん♪ 下等種が女の子の香りを嗅いだら、心も体も支配されちゃうよね♪」
「……やっぱりゆぅくんも雄なんだね。うん、ペットはペットだもんね」
「つまりちゃんと躾けるってこと! 二人で早くコワしちゃお♡」
「待って、今するから」
そう言って、僕の上にお尻を向ける
「ふふっ♪ 沙織のお股からちっちゃい体飛び出てる♪
そう言って、
§
「洗わなきゃいけないね~」
「ん、だね。さっきまでペットショップだから髪もゴワゴワだし」
そう言って、僕の目の前で服を脱ぎ始めるお姉さんたち。もう僕とは比べ物にならないほど大きく育った肉体を、一つ一つ解き放っていくのだ。
「わっ!? ちょ、ちょっと、僕出るから……!!」
「気にしなくていいよ~♪ 発情期のペットくんに見られて恥ずかしがる訳ないもん♪」
「」
「ふふっ、触ってみる?」
「
同い年お姉さんたちの途方もなく大きな体が、僕を
僕が見ているのも構わず、熱烈にキスをする成人女性たち。
僕がショーケースの中に閉じ込められている間に、二人の世界はすっかりはぐくまれていたのだ。その中に、僕は入れない。
「ん? どうしたの?」
「私たちのキス見て、ドキドキしちゃったかな」
§
それからの日々は、異世界のように僕を衝撃の渦へと突き落としていった。
僕は、徹底的に女性上位の世界を教え込まれたのだ。
「えっと、服は……?」
お風呂上り、すっかり服を着た二人におずおずと尋ねる僕。一方の二人は、キョトンとするばかり。それから顔を見合わせると、クスッと笑ってしまう。
「そっか~、ずっとペットショップにいたもんね~」
「あれはね、汚いって思う人もいるからお店では隠してただけだよ」
「大丈夫、私たちはゆぅくんのこと汚いとか思わないからね~♪」
そう言って、優しく微笑むミカちゃんとサオリちゃん。けれど、少しも服を渡そうとはしてくれない。僕は裸を隠そうとしてモジモジしているけれど、それもほほえましく見下ろすだけだ。
「そ、その、服を……」
「大丈夫大丈夫、すぐ慣れるから♪」
「寒かったらモコモコ靴下貸してあげるからね。服の中に入れてあげてもいいよ~♪」
混乱する僕が可愛いのか、頭を撫でて慈しむ幼馴染ご主人様たち。靴下? 服の中? それ以外はずっと、二人の前で裸で過ごさなきゃいけないってこと? 綺麗に着飾った女の子の前で僕は、オモチャみたいな裸を晒し続けなきゃいけないのか。
「あ、でもこれはしなくちゃね」
そう言って僕を取り押さえると。
「買っておいてよかったね」
「お腹も減ったみたいだね。そろそろご飯にしようか」
そう言って、二人連れだってキッチンに向かってしまう。取り残された僕は、心細くもその背中を見上げるだけ。
「ご飯だよ~」
そう言って、優莉がお皿を置いてくれた。
床に。
「……え?」
「ふふっ、遠慮しなくていいよ〜。たくさん食べておっきくな~れ♪」
「美嘉、もうこの子は大きくならないわ」
「食べさせてあげるね」
そう言って、足を上げると、
「えいっ♪」
“ぐちゃっ!”と、踏みつぶしたのだ。
「最初だから、挨拶と一緒に躾けちゃお♪」
「」
「ふふっ♡ やっぱりくすぐったいね♪」
「でもこの方が躾にはなるみたい」
「あはっ♡ おちんちんヘコヘコさせてるもんね♪」
「えっ!?」
⁂
万事がこの調子だった。
当たり前の秩序を知らない僕は、ただただその衝撃に揉まれるばかり。回り始めた円環の中に、後から入るのはひどく難しい。その中に入れようとする二人の手ほどきは、時に優しく、大抵は苛烈で、けれど、善意に満ちたものだった。
「」
「ふふっ、下等種はね、女の子のフェロモンで縮んじゃうの♪」
「ほら、小さくな~れ、小さくな~れ」
「大丈夫、ちょうどいいところで止めてあげる♪」
「ん、良い大きさになったね」
「どっちにする?」
「……私にする。その方が効果的だと思う」
「だね♪」
そして、
「行ってらっしゃ~い♪」
ばいばいと手を振る、ミカちゃんの姿。
それが、口内世界が暗転するとともに消えたのだった。
ひくひくっと、頭上で何かが震え始めた。
「ごめんなさいッ、もうしない、生意気言わないから、やめて、しないで、僕をコワさないでええぇッ!!!!」
§
2人のとてつもなく巨大なむちむちボディが、僕の上でぶつかり合う、弾け合う。
見たくなかった、サオリちゃんがミカちゃんのものになってるところなんて。僕の目と鼻の先で、ばるんばるん弾む女性の象徴、跳ね飛ぶ汗。時々その重い乳ビンタが僕を襲って、仔犬のように叫ばせる。けれどそれすら、女性としての自分達の大きさを再確認させるようで快感らしい。
左右から、僕におっぱいを突きつけるお姉さんたち。
「飲んで♡」
「飲んで縮んで♡」
「私たちのオモチャになって♡」
「あはっ♡ 昔みたいに、ッ、3人で遊べる、ねッ♡」
「今度は、私たちが、ッ、遊んであげる番だ、よッ」
僕を双頭ディルドにして、無理やり引っ張り合う親友ご主人様たち。おまんこで綱引きをするように僕を上下に引っ張り……、
「「えいっ♡♡」」
そして、粉砕するようにぶつけ合う。
『このまま子宮に入っちゃうかな?』
『私たちの卵子に取り込まれたら、受精だね♪』
『卵子の間に挟まれて潰れちゃうかも』
『ふふっ、幼馴染を妊娠するって、ヘンな感じだね♪』
『大丈夫、今じゃなくても必ず私たちが産んであげるよ♡』
『人格が消えるかどうかは五分五分だけど……』
『ちゃんとちゃんと、愛してあげるからね〜♪』