かきたいもの
かきたいもの~~~~~~???
mystery trainみたいな二人
なにかから逃げる?二人だけの感じ
このままどこにもいきたくないけど、現実に引き戻される
寝台列車 外の風景 自分たちの家に次第に近づいていく 旅行からの帰り
↑全然寝台列車にならん
輝かしき夢のような日々に薄暮が幕をおろしていく
揺られながら、ゆりかごが次第にとけていくのを感じる
日常に口づけを
のイメージ
本編
私にとって、それは夢のような旅だった。ミスタにとってもそうだったらいいなと思う。
イタリアでの生活に疲れてしまったとかそういうわけではないけれど、私たちは何かから逃げるように飛行機に乗った。私の故郷の日本まで、イタリアからは約半日かかった。田舎の祖母がこんなたたずまいの家に住んでいたかもしれないと思うようなとこに二週間くらい滞在した。もともと私はそういうのが夢だったし、ミスタも出発の前にはたくさん日本の写真をみていた。最初は観光ガイドだったが、そういった観光地には行く機会がないと思うことを伝えると今度は禅と書いてある写真集を買ってきた。喧噪とか、生命の危機とかから離れたかったのかもしれない。そういった意味ではこの旅は大成功だった。
最終日私たちはいつもより早く起きた。私にとってはすごく早朝だったが、ミスタはランニングをもう済ませて帰ってきていた。昨日のうちに荷物はまとめてしまっていたので、家屋全体を軽く掃除して、そのあと散歩にでた。この二週間弱ですっかり身に染みた日本の夏が名残惜しく感じられる。ミスタの手も汗ばんでいたけど、離したくなくてずっと握っていた。
帰りの電車はずいぶん人が少なく見えた。気まぐれに途中下車した杜王朝という町では牛タンとかをたべた。イタリアンが有名と観光案内にはかいてあったが、あんまり大盛況だったのでやめた。
行きは大層長く感じたが、帰りの電車は一瞬だった。お土産にとおもってさっきのまちで買ったお団子はすぐに食べてしまった。
飛行機にのってまた十二時間。ネアポリスの空港についたのは夕日が落ちようかという時間だった。時差で十二時間ゆられた割にはまだうんと早い時間だったのでちょっと混乱した。
「なあ、電車でかえろうぜ」
上記ボツ(導入が長すぎる上、一瞬で書きたかったものからずれたから
世界一いい映像すぎる
こんな感じにはならないけど雰囲気はこういう、静かな、でも幸福感にあふれている
「ねえ、あと家までどれくらい?」
「あぁ? えーと、電車がとまるのは一時間半くらいだな」
はじめての寝台旅行は思っていたよりもずっとよかった。電車の中で食事をしたり、寝たりするのは不思議な感じだったけど、それも含めて冒険という感じがして楽しかった。実際にはきちんときまった日程でいったのだけど、はじめてのことはわくわくする。だからこの旅行が終わってしまうのはなんともいえない寂寥感に襲われた。
「え~、私帰りたくないよ~」
「ばか、もう荷物も送ってるだろうが」
旅先の大きな荷物はまとめて自宅に送るようにした。今私とミスタはベッドの上でぼんやり外を眺めている。時間はちょうど陽が落ちようかというときで、空の奥のほうがライラック色に染まっていた。
「ね~、どんどん家に近づいてっちゃうよ。あ、あそこおじさんが手ふってる」
「お、ほんとだなんかの帰りか?」
ひらひらと窓から手をふると、おじさんの後ろから子供がでてきて小さく手を振った。電車は一瞬でとおりすぎたけど、かわいらしくて窓からちゃっと顔をだしてみた。
「おいあぶねえって」
ミスタに肩をつかんで引き戻される。でもそのあとミスタも窓から顔をだしてさっきの親子を覗いていた。
「危ないんじゃなかったの」
「いんだよ俺ぁつえーから」
なにそれと笑うと、窓から夕暮れの風が入り込んできた。ぐしゃぐしゃのリネンの上をすべってそのままどこかに流れて行ってしまった。
「かえりたくないよお」
帰ったってミスタと一緒の家なんだけど、なにかの終わりにはこうしていつも駄々をこねてしまう。おこちゃまだな、とミスタが笑った。
「俺はお前がやだっていってもまたどっか連れ出すぜ。なあ今度はどこがいい」
ミスタの腕に頭をあずける。本当は肩にもたれかかりたかったけどミスタの背がずっと高くてそれはできなかった。
「アジアがいい、かわいい服買おうよ」
「いいぜ、大旅行だな」
「うん……」
「そのあとはどっかバカンスにいくかあ、お前水着買えよ」
「えー、やだよぉ。はずかしいもん」
「大家のばあさんだってビキニきてるぜ」
本当に? ときこうとしたらミスタと目があった。挨拶みたいなキスをされて、照れ笑いをしてまた外をみた。もうかなり薄暗くなって藍色の部分が多くなってきている。さっきまでずっと田舎道だったのに電柱や家々が多くなってきた。
「またいこうぜ」
「うん」
外で時間を告げるため歩き回る車掌の足音が聞こえた。
SSになった。終わり。