転生してない
フラグ破壊してない
独歩は恋愛してない
好かれてる自覚もない
ラノベの設定のセンスもない(ご都合主義を利用してやるぜ)
ねむちゃとどぽの接点もない(けど捏造してやるのが私の手腕の見せどころって奴ですよへへへ)
まったり和解時空で名前呼びまでに漕ぎ着けた人もいるけど独歩は恋愛してない(大事かもしれないから一応二回)
これからの展開はわからない
(むしろ代わりに書いてください)
社畜の俺が転生したら読んだラノベの学生モブキャラだった件なのですが、もしかしたらモブキャラで終われないフラグを立ててしまったかもしれません。〜前世の知り合いと同じ顔の方々にすごく好かれてしまいました〜
 イケブクロディビジョンの萬屋ヤマダ事務所に最も近いファーストフード店。その店の前で山田二郎が、こちらへ向かって笑顔で手を上げてくれた。独歩は、信号が青になるのを待ちながら交差点越しに手をそっと振り返す。
(ラノベって初めて読んだけど、面白かったな。長いこと借りちゃってたしお礼になんかご馳走したい)
 一回り以上も年下の友人、でもいつも気遣ってくれるし、優しい子だ。ハンバーガー奢るくらいでも喜んでくれるかな? なにかお礼が出来たらな。なんて考えている間に歩行者側の信号が青になる。
 詰まっていた人の流れが一気に動き出す。流れに合わせるように独歩も歩みを進めたが、同時にざわつきと悲鳴が聞こえた。振り返ると大きなトラックのヘッドライトがやけに眩しくて、近くて、そう言えば暖かくなったけどまだ日が落ちるのは早かったっけ――
 凄まじいブレーキ音、悲鳴、何人もの人が撥ねられて体をぶつける音。自分もゴンゴンとどこかにぶつかった。色々な音を聞きながら、独歩はぼんやりと目を開けていた。地面が冷たい。
「独歩! 独歩!!」
 二郎くん?
 答えようとしてごぽりと喉からあったかいものが溢れた。蓋の開いた鞄からでた文庫本が散らばってしまっている。アスファルトの地面にすれて、表紙に傷がついているだろう。買って返さないと、弁償しないと……。
「救急車もう来るからな! 独歩、死んだら絶対許さねえぞ! 独歩! 頼むからしっかりしろって!」
 そんな酷い怪我してるのか俺って。ああ、そっか、トラックに撥ねられたのか。やっと気づくなんて相変わらず俺ってどん臭いな……。
 眠くて痛くて眠くて、二郎くんの声は沢山聞こえてくるけど睡魔に負けて目を閉じた。ごめんね二郎くん、せっかく待ち合わせたのな。サイレンの音もう聞こえる。早いな。もしもシンジュク中央病院に運ばれたら、先生にご迷惑をおかけしてしまうな……。
 ……。
 ……、……。
 ………………。
 はっ! と気がついた。と思ったら目の前はファンタジーな大聖堂のような内装の建物の中で。独歩はぽかんと立ちつくしていた。
(え? え? えええ?)
 見たことも無い上質なスーツ、ではなく学生服を着ている。それからどこにも怪我がない。トラックに撥ねられたはずなのに、よくよく思い出せば腕とか思い出すのも痛い角度にぶち折れていた気がする。けれど今はピンピンしていた。
(あれ? 夢? なんだ、夢か……)
 夢に決まっている。だって目の前にいる学生達だろう若い男女たち、それから大聖堂の祭壇? 教壇? 少し高いところに立っている一際凛々しい男の子と一際可愛らしい女の子も着ている服が見覚えのある制服だった。二郎に借りていた悪役令嬢断罪系ストーリーのライトノベル、その表紙や挿絵に載っていた人物が着ている制服と同じだったのだ。
(夢だからって……お、俺まで制服を着なくても良くないか……?)
 それに、一際目立つ男女は読んだばかりの独歩には覚えがある。ヒーローと女主人公だ。
 女主人公が登場人物唯一の庶民だが、努力を絶やさない誠実な人柄を見初めた学園長の推薦により、高潔な身分の者しか通えないはずの学園に通っている。その身分のことで意地の悪い令嬢にずっと虐められていて、ヒーローは虐められているとは知らずに女主人公の手助けをしていたが、やがては悪い令嬢からも助けて二人は結ばれる。そんな話だった。
 二郎くん、バトル物だけじゃなくて恋愛も読むんだね。独歩はそんな物珍しさのあまり、この本がとても印象に残っていた。二郎が貸してくれたのは転生したらチートだったファンタジー主人公の快進撃、またはチートだけどのんびり快適に過ごすスローライフ系の小説だったから。
(夢に出るくらいインパクト強かったのかな? ふふ、二郎くんだってそういうの読むよな)
 ちょっと彼のことを子供扱いしすぎていたのかもしれない。
 東都のみんなで集まった飲み会で、酔った拍子にやたらベタベタと絡んでくるMAD TRIGGER CREWや、FlingPosseの皆さんから送られる、挨拶のキスやイケボ口説きラップの嵐。それにまみれる俺を見て二郎くん、とても真っ赤になっていたから。大人な会話に聞こえて、照れてたんだろうなって。初々しくて可愛かったなあ。俺はまあ、リップサービスファンサービスの練習台なんだろうなあって、酔ってた頭でへらへらして気にしてなかったんだけど。
 でも先生と一郎くん達に送ってもらう時に、一郎くんの腕の中でぐーすか寝てた時は申し訳なかった。うっ、思い出した黒歴史。寝言とかでうるさかったよな、ごめんなさいってずっと謝ったけど「いや最高だったんで全然……またいつでも抱き枕にしてください……むしろまた添い寝させてくださウグッ」って唸ってて飛び起きたら、先生と一二三が運転席と助手席から笑顔で振り返ってたから、酔っ払った勢いで手を振ってしまった気がする。
(はあ……というか俺は結局死んだのか? 飲み会の思い出がやたら鮮明に蘇ってきた……走馬灯? 今更か? それは撥ねられた瞬間に蘇るもんじゃ……あれ? 俺、夢の中では別の家族がいる設定なのか?)
 我に返った精神、かつ記憶の中に蘇るのは豪華な洋屋敷の中で、沢山の使用人をかかえて、公爵家として暮らしながらも息子達に心配性な両親と、気弱で甘えんぼな弟。とてもとても贅沢な暮らしをしているらしい。学園や外出の送迎はなんと全て馬車。なんだそれシンデレラかよ。いやあれはかぼちゃの馬車か……。
「私の愛する‪マリーに執拗ないじめを繰り返した悪辣な女め!」
 そうそう、こうやって酷いことを言って継母がシンデレラをいじめて……ん?
 主人公がヒロインの肩を抱いて、壇上から見下ろしながら罵る。んん? こんなシーン、あったけど、悪役令嬢ってロングヘアーじゃなかったっけ?
 独歩や他の生徒が見つめる先にいるのは、雪のように真っ白な髪の華奢な女の子が俯きながら立っていた。独歩はまたもやはっとする。
(ライトノベルの世界だから読んでる時はなんとも思わなかったけど、こうやって見ると皆の前で晒し者にするって酷くないか……いや酷いだろ!)
 集団リンチと同じだ。ネットで個人情報を晒して誹謗中傷するようなものだ。それにライトノベルではヒーローは、生徒会長かつこの国の第一王子なのだから。
 しかし一瞬独歩はためらった。ライトノベルでは、自分のようなキャラはいなかったからだ。今から己は悪役令嬢への糾弾を止めようとするモブだ。挿絵にも文章にもいなかった有象無象の存在だ。そんな存在にどんな抑止力があるんだろうか。前世社畜サラリーマンの俺に何が……。
 だけど、どうしたって放ってはおけない。責められている後ろ姿が、独歩さん独歩さんと慕ってくれた年下のヤクザの怖い顔した青年の、大切な家族の方になんだかそっくりだったから。中王区の厚い壁が壊れたあの日。強い風が吹いて、言の葉党の制服の帽子が飛ばされて、お兄さんと同じ雪色の髪を靡かせていた女の子。ラップバトルがとんでもなく強かった、あの子に瓜二つだったのだから。
 
 堪らずに独歩は、大声を上げて注目を集めた。だって、もしも左馬刻くんの妹さんなら、ひどいことする訳ないだろ。話したこともないのに、そう予想しちゃったものだから、体が勝手に動いたのだ。まあ、ヒプノシスマイク起動する時も大体そんな感じだったような、うーん、どうだったっけ。とにかく!
「待ってくださいロベリア第一王子! 彼女が‪マリー嬢をいじめた証拠はありますか? 直接目撃した方は? きちんとこの場で全て証明できないなら、偽証と名誉毀損の罪で王家の名を汚すことになります!」
(ああああ!! 言ってしまった! くそ、死ぬ前にハゲ課長にこの数倍怒鳴り散らして禿げ散らかさせてやりたかった……っ!!)
 強く言い放ったが、セリフがすらすらと口から出たのは一郎と二郎くんに借りていた別のライトノベルの影響である。
 婚約者に断罪されかけた悪役令嬢が、実は婚約者の浮気の証拠を集めていて、それを盛大にぶちまけ立場逆転してざまあする。そんな内容のライトノベルを読んでいたおかげで、セリフが咄嗟に出てきてよかった。
 でも証拠があったら? その時は大人しく舌を噛んで速やかに逝去しようと構えたのだが、独歩の言葉に反論するような証言をするものがいない。
「ごらんになって?」
「いいえ、マリー嬢が階段から突き落とされた時、ネムさんはおそばに居ましたけど…」
「マリーさんのノートが破られた日、わたくし達は三日連続実習の授業で、ずっとネムさんと同じグループでしたわ」
 なんて女生徒たちはこそこそ会話をしている。あれ、俺が総スカンを食らうことは無いんだな、よ、よかった〜。なんて安心しているとマリーと呼ばれた女主人公が、恐ろしい剣幕でこちらを見ていることに気づいた。
(ヒイイイッ!? 悪女の面!!)
 思わず強く目を逸らしていると、教師と衛兵によって、皆が白けつつあることに青ざめていたヒーローのロベリア王子と女主人公のマリーが事情聴取のために連れていかれた。
 もしもこれが勘違いや、ろくすっぽ証拠の確認をしていない完全な言いがかりによる断罪劇だったら。しょうもない茶番のせいで爵位剥奪かもしれないな。独歩はラノベで学んだ知識により、展開を予想していた。
 すると控えめに近づいてくる女の子。確かにネムと呼ばれていたのはやはり、独歩は話したことなくても公の場に現れていたので一方的に知っている少女、碧棺合歓だった。兄である左馬刻にそっくりの、勝気な光をもった大きな瞳が照れくさそうに笑う。
「庇ってもらってありがとうございました」
 へこたれていない彼女の様子にほっとしつつ独歩は慌てて「出過ぎた真似をしてすみませんでした」と謝った。
 芯の強い少女なら、頼りないおっさんの助けなんていらなかったんだ、と自分一人で恥ずかしくしていると、合歓は慌てて小さく叫ぶ。
「公爵家の方がそんな簡単に庶民の私に頭を下げてはいけません!」
「え!? 公爵家!? あっ、というか……」
 注目されているかと思えば野次馬の生徒たちはほとんど立ち去っていて、この場にいるのはふたりだけだった。と思えば慌ただしい足音が複数聞こえてくる。
「合歓!」
 ほぼ叫んでいるような呼び声は、は聞き覚えのありすぎる兄の左馬刻のものだった。ラノベのキャラクターが皆、知り合いにすり替わっているのではないか? という疑問が、一二三の作っていた天然酵母パン生地のようにむくむく膨らんでくる。
 すり替わったその知り合い達はラノベのキャラクターの設定を受け継いで生きているのだろうか。合歓がこちらに全くの初対面の態度を見せるのは当然だが、中王区で見せていた怜悧な様子は皆無だ。
 こちらの世界の左馬刻はどうだろう。死ぬ前はだいぶと気さくに話せるぐらいの仲ではあったけど、この世界ではそうじゃない。
 たとえミジンコレベルの勇気を振り絞って断罪から庇ったとはいえ、妹さんに迷惑を掛けてしまった自分。やはりどう転がっても断罪されるのでは?
 だって主人公達を強制退去させたのは教師と衛兵達なのだから、自分は何も出来ていない。彼女を助けることができたと言っていいのかわからない結果を受けて、独歩は固まっていたが「お兄ちゃん!」と嬉しそうな合歓の声に慌ててしまう。振り返って白目を向いて倒れそうになる。
(ワアアアア!? ヨコハマの皆さん勢揃い〜〜!!)
 血相を変えて飛んできた左馬刻、その少し離れた後ろからどうみたってご本人だろう銃兎と理鶯もついてきている。それに比べてこちらは孤立無援。開始数分でモブとして俺として命が終わった、と何故か自分が断罪されて投獄処刑される覚悟していた独歩は最早泣きそうだった。
「お兄ちゃん。この方がね、私を庇ってくれたの。公爵家の方だけど、王子の取り巻きじゃなくて、冤罪だって言い募ってくださって」
「そうか、アンタが……」
「い、いえ、その、俺は何も……第一王子の言いがかりが酷かったものですから、つい口を挟んでしまっただけで。すみません、俺がお節介をしたせいで妹さん? ですよね。彼女を逆に目立たせてしまって。あの、自分は……その、妹さんへの迷惑料の支払いまたは慰謝料の請求は自宅までお願いします。住所は、その、後ほどご連絡しますので、しっ、し、失礼します!」
「あ、おい待ってくれ!」
 左馬刻のセリフを遮るというよりもはやぶった切り、ノンブレスで言い切った独歩。時間稼ぎは少しでもできたはず、と二人に背を向けて走り出す。せめて死罪だけでも今は回避したい、そんな願いでいっぱいいっぱいだった彼は、脱兎のごとく逃げだしたので気づかなかった。
 真っ白な兄妹の、感動に胸を打たれてどうしようもないといった熱い眼差しを。走り抜けた廊下のどこまでも先までずっと向けられていたことを。
 この世界は権力を振りかざして偉ぶる貴族ばかりが蔓延っている。血筋ばかりを重視して、生まれた時から底辺の家柄は苦渋を啜って生きてきた。
 弱き者に笑顔で手を差し伸べる者は、いつも裏で奴隷を虐げて愉悦に浸る。慎ましく暮らしているふりをする者は夜に娼婦と遊び耽る。
 溢れる金にかまけて遊び呆けるばかりの貴族たちは大嫌いだった。
 兄妹は辺境の片田舎の家畜用の小屋で育った。母は大道芸団の踊り子から怪我をして娼婦に身を落とした女。父は領地経営に失敗して勘当された没落貴族だった。不潔な環境で流行病にかかり亡くなった両親という、粗末な家庭を早々に失いながら兄妹は必死に生きてきた。
 兄は身を立てるならなんでも悪事を働いたし、妹は悪事を見て見ぬふりをして兄を支えてきた。そこでたどり着いた、まともな人生への第一歩となりそうな学園生活。
 そこでも嫌という程、高爵位であればある程敬われ慕われる存在であった貴族たちが鼻についた。どうせ彼らは親の権力と財でしか、プライドを奮い立たせることができないのに。
 それこそ、最上位の爵位を持つ公爵家なんて、王国と太いパイプ、つまりコネで強く結ばれている立場だろう。胡散臭いことこの上ない。きっと、格下の貴族も平民も見下しきっているはず。今までがそうだった。
 兄妹はそれを身をもって知っているはずだった。
 だが、しかし。兄妹の貴族に対する長年積もり積もった固定概念。それをたやすく覆したのは、ふわふわの赤い髪を簡単にぺこりと下げたお人好しすぎる彼だった。
 貴族が、頭を下げた?
 それだけでも衝撃だったがそれよりも少し前に、平民である妹を第一王子の冤罪から庇ってくれたのだという。ますます信じられなかった。
 しかし目の前で申し訳なさそうに謝罪して、恐縮し続ける彼を前に信じないというわけにもいかない。いや、彼なら信じたいと思った。
 高慢ちきな貴族共が頭を下げるなんて、余程信頼のおける相手か王族ぐらいだろう。
 しかし彼はそうじゃなかった。妹が自分のせいで注目を余計に浴びてしまったことで、気まずい思いをしないだろうか、と。ずっと他人のことを心配してくれていた。
 慰謝料の話が出たことも驚いた。兄妹揃ってまだまともに礼をつたえられていないというのに。むしろ慰謝料を請求したいのは愚かな第一王子とマリーという嫌な女だけだ。
 彼はあんまりにもいたたまれない顔で落ち込んでいて、自分が起こした不祥事の責任を取ろうと迷惑料と慰謝料の話をする。金で無理やり解決したい訳ではないらしいが、それ以外にどうしたらいいのかわからないという表情だった。
 
貴族でありながら遜りまくりの優しすぎる人柄に惚れた🐴。兄妹の熱視線を一身に受けていたことを。→
後日、食堂の端でこっそりとお弁当を食べようとしている👔の前に🐴💤が驚かさないようにそっと「よぉ」「あの…👔さん、お昼ご一緒したくて…」と声をかけてくる。👔は身を固くしたが「俺なんかと一緒でよければ…」と逃亡を諦めて席に座った。🐴は腕っ節が恐ろしく強く周りの生徒が恐るほどで→
昼時で混む食堂だが、三人の周りには空間ができた。目立っていることに狼狽えながらも、使用人が持たせてくれたサンドイッチを食べ始める。🐴と💤は真剣な眼差しで緊張している👔を見つめていたが、やがて再び口を開いた。「改めて言いたかったんだけどよ。俺の妹助けてくれてありがとうな」→
「ひぇ…」👔は生前(?)知り合った🐴より素直に見えるこちらの世界の🐴に驚いて声が出た。「い、いえ、本当にお気になさらず…。お二人共あの後周りから嫌なこと言われませんでしたか?」「いいえ、殿下もあの人もあれから謹慎の身になって学園に来ていないんです」「そうですか、よかった」→
💤の言葉に安心していると🐴は「なあ、アンタなんでんな親切にしてくれんだよ。俺様達は親無し庶民だぞ」と尋ねてきた。「お兄ちゃん…!」「結構あることですし、俺は気にしませんよ」そうだ、こういう貴族がいる世界観って、身分の差で扱いが変わってしまうんだよな。👔は思い出す。爵位が高いほど→
財力に富み、周りがへりくだって、ある時は媚びへつらってくる。そんな世界観だが👔は思わず前世で知り合った面々を思い出す。そこまで深く聞いた訳では無いけど、1️⃣達は苦労していたし、🐴は唯一の家族が💤らしいともほんのり聞いていた。そうでなくとも離婚なんて当たり前だよな、と思ったのだ。→
知り合いで無ければ何も言わなかっただろう。ただ彼らに似ていたからついあの場で口が出て、兄妹を助けることに上手く繋がったのだ。「たまたま知り合いに似ていたから…。重ねてしまってすみません」前世を早速懐かしんでいる👔のさみしそうな、遠い目に兄妹の胸の内が乱れた。いきなり助けてくれた→
貴族の生徒。普通なら礼を言ってそれきりなのに助けられた💤は仕方ないとして、🐴はやたらと自分が惹かれていることに気づいた。頼りない風貌、非力そうな薄い体、穏やかで腰の低い様子。守ってやりたくなるばかりだ。そしてその👔の知り合いには、嫉妬の気持ちが沸き上がる。👔が助けたくなるほど→
親しい仲なのか?というのがやたらとムカついた。前世で顔見知り程度だったなどとは知らず、対抗心すら芽生えてくる。「俺はアンタに助けられるようなヤワな男じゃねえぞ」「? えっと、あなたは多分、俺よりずっと強いと思いますけど…」「オウ。だから何かあったら次は俺が助けてやるよ」→
「へ?」「お兄ちゃんずるい!わ、私もある程度護身術とかできるんですよ👔さん」「こいつ女子生徒限定の武術大会で優勝してるぞ」「へ!?」「そこまで言わなくていいでしょ!」淑やかな美少女は芯も身も強からしい。「でも、そんな、大した事してな…」「俺のたった一人の家族の人生を国王サンの→
クソ伜のせいで台無しにされるとこだったんだよ。それを助けたんだから胸張れや」「俺が爵位もちじゃなければ鼻で笑われてましたよ…」「そんときには俺がクソ伜ぶん殴ってやってたな」「王族の方に聞かれてたら極刑ものだよ…」「とにかく」🐴がニヤッと笑い、💤はにこにことしていた。→
その笑顔はなんだか獲物を追い詰めるような、狙いを定めたような、強い表情で。「俺達、アンタとつるむことに決めたからよ」「え…」「あの、庶民でもよければ私達とお友達になってもらいたくて…お兄ちゃんもそう言えばいいのに」照れくさそうにそっぽを向いた🐴の耳が赤い。👔は、思いもよらぬ→
展開に驚いたが死罪を免れることが出来るなら、そしてこの世界に馴染むことに近づくなら。それと、内気な自分に友人が出来るなら。👔はこの世界で物心ついてからやっと微笑むことが出来た。「俺でいいのなら…二人共よろしくお願いします」その純朴さが溢れる魅力的な笑顔に、兄妹は顔を真っ赤にして→
見蕩れていたのだが、ぺこりと深く頭を下げていた👔は一向に気づかなかった。そして、食堂の通路から様子を伺っていた🐰と🐦からの、興味深く観察してくる視線にも、全く気づかないでいた。
(完!? ネタ切れです)
王子は合歓を婚約者にしたかったけどフラれたので腹いせに陥れるつもりだった
マリーは愛人予定だった
「妹の前では俺様って言わねーの」
「そうなんだ? でも、自信をしっかり持ってる感じがしてかっこいいね」
車でうたた寝してた独歩に抱き枕にされてた一郎くんは終始デレデレしてたけど、前方に座ってた麻天狼メンツに圧飛ばされてウゲってなってました
大学行ってるじろちゃんはバイクで来てて高校生さぶちゃんと二人乗りドライブしながらいちどぽ展開を察して先に帰ってる感じ
二人で「独歩めっちゃ絡まれてたけど今日楽しかったんかな〜」「いやむしろ楽しんでたの独歩と僕らぐらいだと思う……他の奴らのギラギラした顔見てなかったのか?」「ちょーやばかった、独歩に対して皆合コン来てる女子みたいな顔してた」「肉食系女子ってやつだろそれ。こわっ」みたいな会話ヘルメットで通話しながら帰ってる
女主人公の名前がマリーなのは花言葉が「嫉妬」のマリーゴールドから
ヒーローの名前がロベリアなのは花言葉が「悪意」の同名花から
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初公開日: 2022年05月04日
最終更新日: 2022年05月04日
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転生したらモブキャラだった件
『ファーストステップ』執筆RTA②
6月28日ジェイリドオンリー『ブレンドティーは恋の好機』の新刊になりたい話の執筆RTAです。 これよ…
きさ