荘厳なる輪舞曲
これワルツじゃなくてロンドだったんだよな……でもワルツでいいよね面倒だし()
・ワルツの練習する眉見→パートナーは?
・クラファの誰かかもしくはPか? でもPドルPちょっと躊躇うな クラファでいいか
 三拍子のリズムに合わせて、流れるように靭やかにステップを踏む体。パートナーは居らず、一人で踊っているのに、二人で寄り添いながら踊って見えるのは、きっと彼の努力の賜物なのだろう。
 曲が終わり、優雅に一礼をする眉見鋭心、天峰秀と花園百々人は控えめにパチパチと拍手をした。
「鋭心先輩、すごく様になってますね。前よりもクオリティが上がってます」
「うんうん。マユミくん、すごーい」
「二人にそう言ってもらえるのはありがたいな」
 秀と百々人の賛辞に鋭心は素直に感謝の言葉を述べつつ、百々人の隣に座っていたプロデューサーに足を向けた。
「プロデューサー」
 そう呼びかけながら、鋭心は手を差し出す。プロデューサーは「はい」と応えながら――
「鋭心さんに言われた通り、できる限り引きで撮影しました! 確認をお願いします」
 ――鋭心の手を取ることはなく、先程まで構えていたタブレット端末を彼に手渡した。
「すまない、助かる」
「いえ、これも仕事ですから。鋭心さん、すごく優雅で素敵でしたよ」
 プロデューサーの称賛に鋭心は首肯で応えた。そのままタブレットを操作し、撮影してもらった自分のダンスを見直す。
「……む」
 ほんの微かに漏れた鋭心の訝しげな声に、秀も百々人もプロデューサーもすぐに気が付いた。
「鋭心さん、どうかされました?」
 三人を代表してプロデューサーが問いかけると、鋭心は
「少し違和感がある気がするんだが、どこなのか分からないんだ」
「それなら、お手本の動画と比較してみます?」
 秀が手を伸ばしてきた。求められるがまま、鋭心は秀にタブレットを手渡す。秀はそのまま慣れた手付きでタブレットを操作し、先ほどプロデューサーが撮影した動画と手本の動画を並べる。
「ほら、これで同時に再生できますよ」
「ありがとう、秀」
 
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