頭に浮かんだことばをひたすら書いていく。自由連想文ってやつをやります。目安の時間は10分。
今回のはじめのキーワードは「甲殻」。
21「甲殻」
 甲殻が、固い甲羅や外殻がもしも人間にあったのなら。そう考えたことはありませんか。私は無い。それはさておき人間の装甲はちょっと脆弱すぎやしないかと思う。皮膚と体毛だけってなんだよもうちょっと気合入れてくれよ。甲殻とまでは言わないけどさ。もうちょっと防御力に振っても良かったのではないかと思わなくもない。
 でもそうしたら人間の、人肌のやわらかさとか、あたたかさとはサヨナラしなきゃいけないのでしょうか。それはちょっと寂しいな。
 人間は外敵から身を守るための甲羅も、トゲも、何も持っていませんが、それによってお互いを温め合い、励まし合うことができるようになりました。手当って言葉の語源は文字通り患部に手を当てることで、すこしでもその傷や病をいやすこと。実際にハンドセラピーって効果あるんですってね。掌にトゲが生えていたり、ゴリゴリに固かったりしたら、きっとそんなことはできなかったんだろうな。
 人間の体には実はいろいろと不思議な力があるそうで。解明されていないことがまだまだたくさんある。なぜ人間はこんなふうに思考ができるのか? 行動ができるのか? 奇跡としか表現できないような人体のびっくり現象はなぜ発生するのか。人の持つ可能性とは。いかんなゲッター線の影響か? なんだねこの思考は。
 人間なんてたいしたことない生物だと思いませんか。もっと野生の獣は強く逞しいというのに、人間はせいぜい考える葦。せめて草食動物に食べられない程度には力をつけろよ。にんげんってなにも装備してない状態でのタイマンなら猫にも勝てないそうですが実際はどうなんでしょうかね。私は全く猫に勝てるイメージが湧きませんが。
 そもそも本当に人間はこの地球の覇者となれているのでしょうか。実質的にこの地球は人間が支配しているように見えますが、でも本当に? 実は我々よりもはるかに上位の存在がこの地球を支配していて、我々は彼らの生み出したゆりかごの中で、あるいはとりかごの中で飼われているだけなのではありませんか?
 自らを上回る何かの存在を、我々の人知を超越した何がしかの気配を、感じた人はそう少なくないのではなかろうか。そんな風に考えなくもない。ただ荒唐無稽なことだと切り捨てている自分もいる。
 己の思考が一つにまとまっている必要はないと思う。ただひとつの事柄に対しても、肯定する自分と、否定する自分と、傍観する自分と、そのほかにもたくさんの自分。それらが常に混ざり合いせめぎ合い、状況や単なる気分によって、優勢になったり消え去ってしまったり、そんなことを繰り返しながら形成されるのが人間の思考なのではなかろうか。
 たったひとつの信念にのっとり、つねにブレずに固まった方針を貫く意志というものは、なんだかちょっとばかり味気ない感じがするのです。
 ぶれたっていいじゃない。むしろそのブレの幅こそが、人間らしさなのだと思う。
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21「甲殻」
初公開日: 2021年06月25日
最終更新日: 2021年06月25日
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頭に浮かんだことばをひたすら書いていく。自由連想文ってやつをやります。目安の時間は10分。
今回のはじめのキーワードは「甲殻」。