眠るルークをしばらく見つめていた。規則正しい寝息。ほんのりあいた唇。おい、と声をかけても気がつかないくらい、深く夢の世界に潜っている。頬に手を当てた。すると、ゆるり、とルークの口角が上がる。暖かいのが良いらしい。むにゅむにゅと上下の唇を揉んで、寝言を言う。名を呼ばれる。たまらなくなった。親指でス、と頬を撫でる。
『これ以上は、ダメだよ。失うことになるかもしれない。』臆病な自制心が顔を出す。『後悔しても知らないよ。』幼い己が静止をかける。これが最後通牒だ。
平気だよ。バレなければ、ないことと同じなのだから。幼い己を無視して、触れたのか、触れていないのか、わからないくらいのキスをした。目を覚さないルークを見て笑う。ほら、な。俺の想いはこの世界にはないのと同じだ。