ライダンのネタバレ注意&メタ的要素注意
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執筆してる最中は返せない時もあるので、コメだけ残してアーカイブでサクッと確認するのもオススメです
今日は昼寝したので大丈夫なはず
♡どうもです!
話の流れとしてはこんな感じでよさそう。ちょい休んでから続き書いて明日推敲して更新できたらいいね、ではお疲れ様でした!!せんきゅー
「……いいの? あの工房ほっといて」
会合の終わったアルドレットクロウの会議室で二人きりになった途端に、秘書のような恰好をした女性はそう尋ねる。するとアルドレットクロウのクランリーダーである化け狐のような胡散臭さが垣間見える、ロイドという男は朗らかな笑みを浮かべた。
「別にいいんじゃない? もしかしたら思いのほか上手くいくかもしれないし」
「そう思っているようには見えないけど」
「実際、こういうタイプは単純な力押しで何とかなることはありそうだし?」
ロイドは今回の会議で主な議題に上がった男の写真を指先で撫でる。先日に深海階層の底まで辿り着ける刻印装備を生産することに成功した、無限の輪のクランリーダーである努という男。そんな写真は勿論のこと、アルドレットクロウの情報網を駆使して彼についての様々な情報が羅列された書類がずらりと並んでいた。
それに一通り目を通して努の経歴や今までどのような考えでその行動に至ったかを推察していたロイドは、興味深そうに古めの記事を手に取る。
「ソリット社と対立してたっていうのは少し意外だったけど、荒事には慣れてなさそうな顔してるよ」
「それでも、迷宮都市の百階層を初突破したPTリーダーってだけで敵に回したくないわ。迷宮都市版の貴方みたいで」
希しくも帝都の百階層を初めて突破したPTのリーダーでもあったロイドは、元PTメンバーである彼女を見て面白がるように笑みを深めた。
「百階層初突破っていう実績だけでしょ。確かに俺もわざわざ敵には回したくないけどさ、工房連中のツトムに対する怒り具合凄かったじゃん? あれを止めるのはちょっとねー。めっちゃ唾飛ばしてたし」
この出る杭だけは絶対に打たねばならないと使命感にすら燃えているのではないかと思うほど、アルドレット工房の上層部は努を潰すために|駆けずり回っていた。(後で適切な表現入れる)この出る杭だけは絶対に打たねばならないと使命感にすら燃えているのではないかと思うほど、アルドレット工房の上層部は努を潰すために普段の刻印作業以上の熱意を見せながらせっせと這いずり回っていた(もしくは動き回っていた
「……そうなるように煽ったのは貴方でしょ」
「いやいや。むしろツトムがわざと煽ってる節があったから、ここまで燃え盛ってるんだよ。でもよくもまぁ、絶対的な不利益あるのに突っ走ってくるよねー。ツトムなら今の立場を維持するだけで上手くいくだろうし、大人しく前みたいに200階層目指して探索者やってくれればいいのに」
以前も100階層を初突破することを目標に掲げていたようだったので、その流れを継承するのかと思いきや彼は突然刻印士へと転身した。その時には観衆や迷宮マニアからは勿論クランメンバーからも反対されただろうし、アルドレット工房も莫大な資金と人脈を駆使して相当な圧力をかけていた。だがそれで自分の資産や信頼を損ねるようなことになっても、努は今でも刻印士としての活動を続けている。
その活動理由は周囲から圧力をかけられたことに対する怒りがモチベーションであり、自身の感情を制御できず損切りもできない愚かな孤児であるとアルドレット工房は評していた。だが過去の経歴を読み漁り努の人間性を推察していたロイドは、その結論に至るのは早計だと思っていた。
そもそも努の出自が本当に孤児であるか、といったところからしてアルドレットクロウの中でも意見が分かれている。彼に対して感情的な者たちは所詮孤児だと決めつけているが、金と栄誉に振り回されなかった知見があることからしてそれはないだろうという意見が多数派ではある。ただその証拠がいくら探しても一向に出てこないので、そこが疑問視されていることも確かだ。
(ここまで行動と考えに、人間性まで一致しているのも珍しい。まさに迷宮都市の探索者としては模範といっていいだろうな)
幸運者騒動で多少の波風は立てたものの、努が日頃から口にしていたという白魔導士の地位向上についての貢献は彼一人で担っていたといっても過言ではないだろう。建前の理念を掲げていざ信頼と金が集まった途端、それを忘れて堕落していく者は驚くほど多い。だが努は有名になった途端に一番台が良く見える一等地に豪勢な家を建て、女と酒に溺れる成金のテンプレに陥りはしなかった。
彼のプライベートはその理念に寄り添うかのように地味で平坦かつ、探索に関わることについては大胆だった。探索は週に五回と最前線の探索者からすれば少ない方だったが、毎日欠かさず神台市場には顔を出して上位の神台を視聴しては迷宮マニアから探索活動に関わる業者たちと話しては売買を交わしていた。
かと思えば当時は革新的だった回復スキルを飛ばすための情報はすぐに公開したり、もはや倒産寸前の企業に突然数千万Gを貸し出したりといった無茶にも見える投資もしていた節があった。実際、努の投資はそこまで成功しているわけではない。ただ彼の私生活自体は地味なものだったし、余剰資金でしか投資をしていなかったのでそれが尽きても日々の探索活動で得る利益で日々の生活に問題はなかった。
それに企業は潰れても努に投資された人の中では、その金額を出してくれた彼からの信頼に手応えを感じて再起した者も多い。その努が投資していた中で当たったものは何十もあるが、その中でも氷魔石を利用した食材を冷凍するための魔道具は爆発的な人気を誇り、現在では一家に一台あるほど普及していた。
《それに~、その金額~、その努が~、その中でも~、と、ひとつの段落にそのが多いのでちょっと減らしていいかなって思いまちた》
その投資で得た利益を努はただ浪費するわけでもなく、一番台を目指すという考えの下で些かリスクを取り過ぎなほど運用していた。それで結構な損失を出すことも多かったそうだが、冷凍庫のように大きく当たったものも不思議なほど多く長期的に見れば大きな利益を出していた。そしてハンナという規格外のバカによってそれらは全て消え去ったが、それを特に気にするような素振りも見せずに努は今も彼女とPTを組んでいる。
それは金を探索に必要なモノとしてしか見ていない、確かな証拠である。本当に建前などではなく努は