出茶
あってほしい世界線。
 パチリと目が覚める。目を開けた先に見かけた、そばかすの散らかったその顔にふふ、なんて笑い声が漏れる。思わず手を伸ばして彼の顔に指先を添わせれば、確かに温かいその存在にほんの少しだけほっとした。学生時代はまるで皆が助かれば自分がどうなろうと構わないとでも思っていそうだったから。それはきっとヒーローとしては自己犠牲的で、いいのかもしれない。けれど身近な人からしたらそれはとても辛いもので。どうか事故や事件で死ぬことなく、老いていってほしい。……なんて、我儘、ヒーローである人に言ってはいけないかな。ヒーローなんていつ死ぬかわからない。……けれどどうか、長生きしてほしいな。私もヒーローだから、いつ死ぬかなんて分からないけれど。
 でもどうか、長生きして、シワの増えた顔で一緒に笑い合いたいな。
「うあっ…………あっ、麗日さん、おはよう」
「おはよ〜デクくん」
「えっ、起きてたの!?」
「起きてたよ〜」
「えっ、起こしてくれればよかったのに……」
「ふふ、デクくんの寝顔、見てたかったから」
「ええ…………」
 照れたように顔が真っ赤になるデクくんにふふと笑った。
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【二次創作】
初公開日: 2021年01月20日
最終更新日: 2021年01月20日
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コメント
眠れないから書きます。二次創作かな。ジャンルは未定。降りてきたら書きます。