⭐︎頂いたお題で落書きします。
いろいろわかってないまま始めてしまった…
やってみたかったので…
大丈夫かこれ???
あ、ハートが…見えてるかな?
大丈夫かな。よかった。ありがとうございます。
適当にやるので、適当にお付き合いくださいね
メモ:
付き合ってないジュンあん
ジュンくんが何か弱みを見せるジュンあん
 ESの社員食堂にて、だいぶ遅めの昼食を取ろうと注文した料理を乗せたトレーを持って歩いていた。
 混む時間はとうに過ぎていたので人はまばらで、席はどこでも選び放題だが、どこでも座れるとなると逆に迷ってしまう。
 誰か知り合いでもいないだろうか、と何気なく辺りを見回すと、食堂の端の方に見覚えのある後ろ姿を見つけて足を進める。
「漣くん」
 すぐそばまで近付いて、スマートフォンを険しい表情で見つめる横顔に声を掛けると、彼はパッとこちらに目を向けた。
「あんずさん、ども。お疲れさんです」
「お疲れ様」
 彼の前にある皿を見るともうほとんど料理を食べ終えたところのようだった。
「迷惑じゃなかったら、ご一緒してもいいかな?」
「いいっすよ。もう終わるとこですけど、それでも良ければ」
 その返事を聞いて、トレーを机の上に置いて、テーブルを挟んだ向いの席に腰掛けた。
 落ち着いて正面から見てもやはり漣くんはどこか浮かない表情で、思わず聞いてしまう。
「何かあった?」
「あぁ、いや、すんません。飯が不味くなりますよね、こんなシケた面が目の前にあったら」
「ううん、それはいいんだけど、何か仕事のことで悩みがあれば話だけでも聞けるかなって」
「……なんで仕事のことだって分かるんですか?」
「え、違うの?」
 違わないっすけど、と零す漣くんはどこか不思議そうな顔をしていて、私も首を傾げて言った。
「漣くんがそんなに真剣な顔するの、お仕事のことを考えてるからだろうなって思ったんだけど」
「……どうせプライベートではそんなに悩むことないだろってことですかねぇ」
「いや、そんなつもりでは、全然」
「まぁその通りですけどね」
 仕事ですよぉ、と漏らし、彼は続けて言った。
「なんか最近流行ってるらしい心霊番組のゲストに呼ばれたんすよね」
「しんれいばんぐみ」
 芸人とかアイドルとかがスタジオで視聴者が投稿してきた曰く付きの動画を見てリアクションをしてみんなで盛り上がるっていう、よくあるタイプの番組らしいんですけど。
 彼の説明を聞きながら、過去に自分のところにきた仕事の中から、近しい内容のものを思い出し、番組の概要や出演するアイドルに求められることなどをざっと頭に浮かべた。
「そういう仕事もするんだね。漣くん、バラエティーではよく見るけど、そういう系統に出てるのはまだ見たことなかったような」
「初めてっすねぇ。オレに単独で依頼が来たことにびっくりで……」
「もしかして、怖いの苦手?」
「好きとか得意ではないっすねぇ。どっちかというと苦手です」
 それは意外な……と思いながら彼の顔を見ていたら、なんすか、とむすっとしたような顔で見つめ返された。
 私に何が出来るだろう、と頭を巡らせると、思い浮かぶことがあってすぐに尋ねた。
「漣くん、この後の予定は?」
「夜までは暇っすねぇ。空いてる時間でその番組の過去回でも参考に見ようかと思ってました」
「あ、それならちょっとだけ待ってて」
 料理に一度も手を出さないまま、勢いよく立ち上がる。ろくな説明もなしに漣くんを置いて社員食堂を出るとエレベーターに乗り、別階にある自分のデスクまで飛んでいった。
 必要なものを揃えて、大急ぎで戻ってくると、再び彼の前に座る。
 プレーヤーと、その番組の資料映像。
 どん、と机の上に置くと、漣くんは呆気にとられた顔をした。
「一緒に観ましょう」
 私もこの後は時間あるので、良ければお付き合いさせてください、と言うと、彼は何か言いたげな表情を見せてから口を開いた。
「……付き合わせちゃってすんません、助かります。でも、あんずさんはちゃんと飯食いながら見てくださいねぇ」
 断られるかな、と少しの不安があったので彼の言葉に安心すると頷いた。プレーヤーを操作して、イヤホンをポケットから取り出す。
「これ、片方ずつ付ければ二人で聴けますから」
「……こういうの、今まで当たり前にしてきた感じですか」
「え?」
 いやなんでも、と言いながら漣くんは席を立った。
「向かいじゃ画面見づらいんで、隣行ってもいいですか」
 いいですよ、と隣の椅子を引いて、プレーヤーを二人で見やすい位置にセッティングした。
 自分の片耳にイヤホンを挿すと、もう片方を彼に手渡す。
 受け取ってくれる時に少し指先が触れて、あれ私はなにか大胆なことを提案しただろうか、いや、そんなことない、これも漣くんのお仕事の為、と一瞬だけ一人で葛藤を繰り広げた。
 音量を調節して、映像を再生した。
 黙って見ているとどんどん集中してしまって、食事も進まない。
 番組内で出てくる動画が加工されたものなのかどうか見極めようとしてみても、そちらの方面にはあまり詳しくないのでまるで判断がつかない。
 急に画面に何かが飛び出してくる映像を見て、思わずこっそり息をのむ。
 漣くんは大丈夫だろうか、と心配になってちらと横を見ると、漣くんもこちらを見ていて目が合った。
「な、なに?」
 尋ねると、彼が気まずそうな顔をしてから、いや、と口を開いた。
「あんずさん、もしかしてこういうの駄目なんですか?」
「好きとか得意ではないです」
「やっぱり……じゃあなんで一緒に見ようなんて言うんですかねぇ」
 だって、と彼の目を見て答えた。
「一人よりは二人の方が安心できるかなって」
 じっと、漣くんはこちらを見つめ返した。
 やはりこんな体たらくでは一人で見た方がマシだっただろうか、と申し訳なく思っていたら、すっと彼の手が伸びてイヤホンが私の耳から抜かれた。
 机上のプレーヤーも、漣くんの方に向けられる。
 何か言おうとする前に、彼が言った。
「あんずさんはまずちゃんと飯を食ってください。……気持ちは有難いっすから」
「食べたら、加勢しますから」
「頼みますよぉ。期待してますんで」
 はい、と彼に返事をして、冷めてしまった料理を慌てて食べ始めた。
おしまい。ありがとうございました😊
 
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ジュンぁん落書き
初公開日: 2021年01月12日
最終更新日: 2021年01月12日
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