土煙の奥で、瓦礫が崩れる轟音、そしてかすかに、ゴムが弾ける音がした。
眼前にいた敵は消え去り、代わりに赤い服の青年がひとり。
麦わら帽子を被り直すその背中があまりに大きく見えて、
……あァ、好きだ――
「…礼を言う」
――なんとか絞り出すと、奴は振り向いて言った。
「おれもお前が好きだ!!」
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