※まだ出会ってまもない頃の話なのでギスギスしてます
「お前の目、綺麗な色してるよな」
 ある昼下がりの事だった。クレイジーと紅茶を飲んでいたダークサムスは、突如投げかけられた言葉に一瞬凍りつくように固まっていた。
「……口説き文句のつもりか」
「まさか。本気で言ってるし本心だぜ」
「当然だろう。私の見てくれが美しいのはサムスをよく知っているお前からしたら普通だと思ったが」
「サムスとお前は別だろ」
 甘ったるい言葉を洗い流すように、ダークサムスがカップの中の紅茶を飲み干す。そんな彼女に、違う違うと言うかのようにクレイジーは首を振った。
「お前さ、この前任務中に銀色の目してただろ? 文字通り戦場だと目の色変わるタイプ?」
「……何を言い出したかと思えば。そうか、お前にはそう見えるのか」
 きっかけは、この前の任務の時。クレイジーは確かに、ダークサムスの黄金色の瞳がその時その瞬間だけ薄い銀色をしていた事を覚えている。
「あれは『エコーバイザー』――音を視るものだ」
 お代わり分の紅茶を一口飲み、ダークサムスは得意げに笑った。――ダークサムスの能力の元であるサムス・アランのパワードスーツには、バイザーシステムというものが備わっている。戦況によって、平常時の視界を確保するバイザー、情報を読み込むバイザー、物体を透視するバイザー――と言ったように、武器類と同じく臨機応変に対応しているのだ。
 それが、ダークサムスにも備わっている。彼女はサムスのパワードスーツのマトリクスを食らって生き延びた存在であるために予測は出来ていたが、いざ目の当たりにすると不思議な感覚がするものだ。
「僅かな反響だろうと逃さない。超音波を使ったセキュリティシステムも突破できる――最も、あの時サムスが私に致命傷を与えたもののひとつでもあるのが皮肉なところだな」
 そう言った時には、ダークサムスの瞳はあの時と同じく白銀の色彩を浮かべていた。
「他にも――情報を読み取るスキャンバイザー。サムスとお揃いだ」
 次の瞬間、ダークサムスの瞳は緑色に。
「温度を捉えるサーモバイザー。お前、体温高いのだな」
 瞬きとともに、青紫の瞳へ。
「次元の狭間の物体を捉えるダークバイザー……最も今は使いどころが分からんがな」
 そうして、今度は赤銅色を映した。
「凄いな、お前……つーか目の色も変わるとか反則じゃあねーか?」
「……どうやら破壊欲の化身様のお気には召したようだ」
「いやいやガチで褒めてんの。改めて考えてもやべぇなお前……」
 クレイジーを突き動かす純粋な好奇心と、やや皮肉なダークサムスの視線。この二つが重なり合うのは、果たしていつの日の事なのか――
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短文SSトレーニング 二日目
初公開日: 2020年08月17日
最終更新日: 2020年08月17日
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