シングルのベッドに大人が二人寝そべると、片方が片方を抱き込んでいるとは言え狭苦しくて敵わない。片方が体格の良い成人男性であれば尚の事である。
 しかし狭いとは文句ではなく、背中にあたる彼の胸板と首筋を擽る熱い吐息も相まって恋人同士の甘美な戯れを盛り上げる要因になり得るのだから女心は難しい。
 夜着のTシャツの裾に差し込まれた掌が、腹を撫で徐々に上昇して胸を覆い隠す下着に触れた時、私は情事の始まりを予期していた。此処で項に彼の唇が触れたのなら完璧に熱い夜が幕を上げるのに、彼はいつまでも胸の膨らみに手を置いていて、私の期待通りには事が進まない。
 不審がり、自分の肩越しに彼を振り向く形をとっても、彼は一向に先に進もうとはしないのだ。
「ねえ、どうしたの?ずっと其処触ってるけど。」
「いや…。」
 今日は気分ではないのなら悪戯に触れたりしなければいいのに、という不服と、其れならば何故胸に手を置いたまま固まっているのかという疑念に困惑しつつ悶々としたまま彼の好きなようにさせていたら、濁した否定だけを漏らした彼の唇からとんでもない言葉が漏れたのだ。
「おまえの胸は何と言うか、壁だな。」
「…ごめん、なんて言った?」
「柔らかいとは思うが膨らみが小さい。成人女性なのだからもっと発達していてもおかしくは無いはずだが。」
 胸が壁。そう言われた気がしたし実際そう言われたのだが、まさかこの雰囲気の中、同じベッドに横たわる恋人に向かって堂々と貧乳を指摘する男がこの世に居るとは考えもつかず、思考が一瞬止まってしまった。
 確かに私の胸はふくよかではない。此れは勝手な解釈だが、身体自体が薄くて細いので余計な場所にまわす脂肪が無いのだろう。胸は小さいがバランスの取れた体型であると自負しているし、誰になんと言われようが特に傷つくことは無いと思っていたのに。デイビットに其れを指摘され、私の自尊心は粉々に砕かれたのだ。
「胸が小さいから何よ。付き合い始めた頃から、というか出会った瞬間から胸の大きさなんて分かってたでしょ!?其れをこんな、今から初めますって雰囲気を出しながら言うなんてどういう神経してんの?」
「オレは事実を述べただけだ。
「そうですか!そうですね!?実際私は貧乳だし、何なら貴方の方が胸大きいものね!Dカップ!?」
「此れは筋肉だ。」
「私のブラじゃ小さいからお下がりも上げられなくてすみませんね!」
「おい、落ち着け。」
「落ち着けない!もう出てく。」
 自分で爆弾を投下しておいて落ち着けなどと宣う悪びれない態度も許せず、彼の腕の中から抜け出し、乱暴にロックを解除して部屋を飛び出した。
 
 なんか語る
「という事があったの。」
 オフェリアの話
 オフェリアが好きだって話
「恋人同士の生々しい話は置いておくとして、女性の身体について指摘するのは失礼ね。私から言ってあげましょうか。」
「其処までしなくていいよ…。」
「まあ、彼も悪気は無いと思うわ。悪気があるならもっと辛辣に言うでしょう?」
「おまえの胸は抉れているとか?」
「違うけど…。」
「オフェリアは私より大きくて羨ましい。」
「大きければ良いって物じゃないわ。生き物というのは其々、其の形に生まれた意味があって、」
「見て!アナスタシア皇女の胸はロシア基準でどのくらい?」
「しぃ!」
「私に何か?」
「いつもはこんなんじゃないんですが、失礼を承知でお聞きしたいことが。」
「許可します。」
「バストサイズを教えて下さい。」
「Fです。」
「F!ロシア基準でFカップ!」
「まあ、胸の大きさを指摘されたと?そんな男は細かく刻んでピロシキの具にしてしまえばいいわ。」
「ピロシキは後で作るので、胸を大きくする方法があれば教えて頂きたいのですが。」
「特に無いわ。召喚された時にはこの姿だったし、いつの間にか大きくなっていたのだもの。」
「へえ…。」
「遺伝が大きいかしら。母も姉もそうだったもの。」
「ありがとうございました。」
「只でかい胸を見せられた上に何の参考にもならなかった。」
「ダヴィンチ女史は男なのに女…。そして巨乳じゃないですか。」
「まあね。」
「恋人に胸が壁みたいだって言われて傷ついているんです。彼ですらDカップはあるのに、私はせいぜいCカップ。」
「鯖読んだでしょ〜。#name2#ちゃんはBだよ。もしかしたらAかも。」
「私も巨乳になってデイビットを見返してやりたいです。」
「うーん。鶏肉とキャベツ食べてバストアップ体操とかしたらいいんじゃない?」
「其れじゃあ何年もかかるじゃないですか。何かもっと手軽で直ぐ効果が出る方法が良いです。」
「バストアップは一日にしてならず、だよ。でもこの天才ダヴィンチちゃんを頼ってきた可愛いスタッフを無碍にするのも心苦しいから、君の願いを叶えるとっておきの方法を教えて上げる。」
「これ。」
「なんですか?ドブ色なんですけど。」
「此れを飲めば君の貧相なAカップが直ぐにFカップになるよ。」
「え!此れを飲めと!?」
「ドブ色だけどいちご味だよ。」
「いちご味のドブを啜るのはちょっと抵抗が有るんですが。」
「じゃあいいや。これは他の悩める羊に渡すとしよう。あーあ勿体無い。」
「いちご味ですね…。でも変化は無いみたいですけど。」
「個人差があるからね。急に膨らんでAカップのブラに締め付けられると苦しいだろうから今日はノーブラで過ごすことをおすすめするよ。」
「ありがとうございました。あと私はCカップですから。」
 オフェリアに報告
 諌められる
 オフェリアと会話中に胸が膨らむ
「見て見て…!すごい…膨らんでる!胸が視界を遮ってる!」
「」
「オフェリアどう!?」
「どうもこうも貴女下着はどうしたの!?」
 意気揚々とカルデア内を闊歩する
 デイビットに遭遇
「こんばんは。」
「探したぞ。何処に行っていたんだ。」
「オフェリアとちょっとね。」
 胸に気付かないのか…?
 わざとらしく肩を揉んだりアピールをしてみるも不発
「ねえ、なんか言うこと有るんじゃない?」
この巨乳にひれ伏すが良い
「おまえを傷つけるつもりは無かった。謝罪しよう。」
「じゃあどういうつもりなの。」
「意味は無い。ただ膨らみが緩やかだと言いたかっただけだ。」
なんやかんやで許してやるし別に胸が小さいことを気にしていた訳でもないから、デイビットが巨乳好きでないならこの乳は邪魔だ
「戻してもらえ。」
「ダヴィンチ女史のところに行って戻してもらう。」
「えーもう戻しちゃうの?折角夢のFカップになれたのに。もっと遊んでみたら良いじゃない。」
「いえ、デイビットはなんだかんだで私の身体が好きらしいので巨乳である必要が無くなったんですよ。」
「其の言い方はオレが好色に聞こえるからやめてくれ。」
 同じくドブ色(グレープ味)の薬で元通りに
「デイビット君は大きいのより小さいのが好きなんだねえ。」
「ん?それってただ単に貧乳が好きってこと?」
「二人共普段はまともなのに二人揃ったり喧嘩するとおかしくなるんだもんなあ。恋は病とは言い得て妙だね。」
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明智
こんばんは!♡ありがとうございます!
69:53
明智
大体方向性が纏まったので此れは明日にでも完成させてアップしたいと思います。別枠で別夢かくのでよろしければ起こし下さい〜!お付き合い頂きありがとうございました!
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向き
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えふご夢かくよ17
初公開日: 2020年05月31日
最終更新日: 2020年05月31日
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コメント
思いつきで書いていくのでいつも以上に遅いです。デイビット君夢。
えふご夢かくよ24
お題で頂いた「Machiavélisteの番外編」を書きます
明智
えふご夢かくよ22
ちょっとだけライブ。おっとっと食べながら書きます。(おいしい)
明智
えふご夢かくよ23
主にデイビットくんとバカンスに行く話。完成しました
明智