視聴者が実在するかどうかはコメントなどがないとわかりません
まずここに虚無
今日は昨日にアンケートをとっておいたので『家庭のカレーじゃがいも論争』をお題にカレーを食べる短編を書いていきたいと思います
今日はモデルになる店がないでもないのでわかる人はわかっておいてね
・やりたいこと
カレーを食べる
主人公の故郷の村を燃やしたい
↑村を燃やすタイミングがない……
シチュエーション決めよう
店か。家庭のカレーはなんかこう、虚空に消えよう
こんなご時世だから店に行った気になれる小説を書くのが文字書きとしてやれることだよね(大義名分)
↓以下本文==========
その路地裏には地下に続く長い階段があって、その先にはカレー屋がある。
ランチタイムにはご飯などおかわり自由ということで異常な賑わいを見せるその店も、少し時間をはずせば充分に空いていて、並ぶことなく席に着くことができた。
どことなくハワイ風を思わせる木製の調度品が多いその場所は、照明が何となくムーディで、立地がら、怪しい店にでも迷い込んでしまったかのような雰囲気さえあった。
重厚な木製のペーパーウェイトの下にはメニューがある。
デカデカと料理の写真が載せられたメニューをパラパラとめくっていくと、どれも肉の主張が強く、空腹の身には目に毒だ。
赤いソーセージの乗ったカレーが一瞬目を惹いたものの、今日は最初から『これ』と決めたものがあるので、迷いつつも注文する。
「チキンカレーください」
店員が注文を受け取ると料理が出るまで当然のごとく時間がかかるわけだが、この店ではスマホで暇をつぶす以外にもやることがあった。
まずはセルフサービスのお茶を汲みに行く。
そして何より私が楽しみにしていたのは、ランチタイムだといくらでもお代わりできる、『茹でじゃがいも』だ。
この店のカレーにはメインとなる肉以外の具がほぼない。
代わりになのか、セルフサービスで注文一点につき一つまで茹でたじゃがいもがサービスされる。
皮付きのそれをステンレスの器に乗せて席に戻れば、照明の下、茹でたてだったらしいじゃがいもがほくほくと湯気を上げている。
ちょうどいいタイミングで店に入ったらしいことを喜びながら、すでに少しばかりめくれているじゃがいもの皮を、割るようにして剥いた。
熱々の芋を手掴みで頬張る。
ここのじゃがいもは小ぶりで甘い。調味料をつけてもいいが、つけなくても充分な味がある。
このじゃがいもには食べるものを夢中にさせるだけの力があった。
私は紛れもなくカレーを食べにきたはずが、気づけば店のムーディな照明も、ハワイ風の内装も、流れる最新のポップミュージックも、そしてメインのはずのカレーさえも意識から遠のき、夢中でじゃがいもと格闘していた。
と、半分ほど食べて、皮にこびりついた実を歯でこそぎ落としている時に、ようやく記憶が戻ってくる。
そうだ、私はカレーを食べにきたのだ。
そして……カレーを食べるまで、このじゃがいもを食べ尽くすわけにはいかないのだ。
熱々のうちに全てにかぶりついてしまいたい欲求を堪えつつ、カレーの到着を待つ。
ほどなくしてステンレスのトレイいっぱいに盛られたカレーがやってくる。
ライスが左、ルーが右のスタイル。
琥珀色したカレーには一見すると肉しか入っていないが、よくみればルーに粒のようなものが見える。これは、大量の具材をトロトロになるまで煮込んだ証拠だ。
まずは意識して肉を取らないようにしながら、ルーとライスだけをすくう。
これこれ、この、スプーンの上のミニカレー。
私はカレーを食べる時は毎回、最初はスプーン上にミニカレーを作る。ライスを半分、ルーを半分。
こうすると何か味わいが変わるのかとか、そんなことはわからないが、もはや宗教と呼んでいいぐらいの、恒例の儀式……カレーに対する礼拝だった。
ミニカレーを一口でいただく。
ここのカレーは独特な味わいだった。
普通のカレーだとメインの味わいは『辛み』になるのだろうが、それよりも甘みと苦みが前に立つこの感じ。ご飯はややべったりと水っぽいのだけれど、この大量の具材が溶け込んだ、『この店風』と呼ぶしかない独特なカレーにはよく合う。
ミニカレーをよく味わった後は、肉に手をつけた。
ここの肉はとろけるように柔らかく煮込まれているのが特徴だ。
その柔らかさには余程の自信があるのだろう、でっかい肉が海に浮かぶオーストラリアのようにどんと入っているにもかかわらず、ナイフもなく、フォークもない。スプーンだけで食えということなのだ。
スプーンの先を入れると、その感動的な柔らかさに驚く。
たっぷりとカレーソースの絡まった肉は食べた途端に目を閉じて顎が上がるほどの幸せを感じさせてくれる。
噛めば噛むほど肉の旨味が広がっていくこの至福は、ちょっと食事以外では再現ができない種類のものだ。
感動的な映画もあるだろうし、人生においてはもっとたくさんの種類の感動もあるだろうが、うまい肉を噛んで肉汁が口いっぱいに広がる種類の感動は何ものにも代えがたいものがあった。
こうなるともう止まらない。
ガツガツとカレーを食べていく。ミニカレー? 肉汁を味わう? 知るか! 私はカレーを切望していた。
それに、うまいカレーはガツガツ食べてもうまい。
気取らない、気を遣わない。たった一人でカレーを食べる喜びは、好き放題カレーにがっつけるこの瞬間にこそある。そして私の今日の服が黒いとくれば、もはや私を止めるものは何も……
あ、そうだった。
じゃがいもを残していたのだ。
私は割られた皮の中に残ったじゃがいもを、スプーンでカレーソースに掻き出していく。
皮にこびりついたものまですっかりこそぎおとしてしまうと、ようやくお待ちかねの『じゃがいも入りカレー』の時間だ。
うまい。
この小ぶりだが甘いじゃがいもは、味わいのしっかりしたルーの中でも負けることなく甘みを発揮している。肉との相性もいい。
カレーとじゃがいものとの関係性は色々あるし、細かく刻んでルーにとろみを出す作り方をしたり、カレーソースと一緒に煮込んで一体感を出すやり方もある。
私はどのやり方も否定しないが、この甘みの強いじゃがいもだけは、茹でたものをこうしてカレーにあと乗せして、甘みと食感を味わう食べ方がナンバーワンだと思っている。
ステンレス皿にこびりついたルーをスプーンでかき集めて、最後の三粒のライスと一緒に口に放り込めば、もうカレーはすっかりなくなっていて、私の腹の中で確かな満足感となっていた。
最後に冷たいルイボスティーを一気に飲めば口のなかからもカレーの気配は消える。
幻のように中身の消えてしまったステンレスの皿をしばらく眺め、そして、ふぅと息をついた。
食べている時はいくらでも食べられそうだったのだが、食べ終えてみれば、もう満腹で、これ以上は入りそうもない。
腹が落ち着くのを待つ間、なんとなしに見たメニューには、他にも魅力的な料理がたくさん載っていた。
また来るか。
そんなことを考えながら、伝票を持って席を立つ。
会計を済ませながら私は、ふと、ある欲求が芽生えていることに気づいた。
コーヒー、飲みたい。
幸いにも近くにはうまいコーヒーを出す店もある。
すると満腹のはずの胃袋が『ここらへん、ケーキも入りますよ』と囁いてくるから大変だ。
私はカロリーとか財布の中身とか、そんなことを考えながら、長い長い階段を登って地上へと出る。
外はやや蒸し暑い。
アイスコーヒーはさぞかしうまいだろう。
私はまだ色々なことを考えながら、それでも歩き始めた。
足は、自然と、コーヒーの店へと向いていた。
雑談
シーユーアゲイン
視聴者兄貴姉貴、最後までいらしたらお疲れ様でした
なろうに投稿しておこう
終了でござる
またデカ盛り系なのか……
chickenだな
👏🐴👉
🦵🦵
豚……
鳥……
牛は最近食べてなさすぎて味がわからない
肉どうしよ
じゃがいもについて私は入れる派なんだけど、下処理が面倒すぎて最近は入れてないです