「だ~!もう、どこ行ったんだよ、大和のやつ~!」
「呼んだか?」
「ひっ!びっくりした……」
重そうな鎧を纏って、ぎゃあぎゃあ騒いでいた男に声掛けた。うーん、名前を呼ばれたから、俺の探していた人かなって、思ったけど、どうやら違うみたいだ。
「お前……もしかして…」
驚かせちゃって悪かったから、その場を退散しようとすると、両手を掴まれた。
「へっ」
「あのさ!ちょうどお前くらいの背丈で、頭に耳があって尻尾がある、犬、見なかった?」
「犬?」
「その反応は、見ていないか」
ガックリと肩を落として、その男は頭を抱えた。……ふと、ミコちゃんの姿をした自称神様が言っていた言葉を思い出す。
『あなたの探すその人は四つの世界のどこかにいるでしょうね。その世界にはあなたにそっくりの同じ姿をした別人がいます』
『ドッペルゲンガーか?』
『違いますよ、まあだいたいそういう似たものになるでしょうけど。まあ、別人と言えど貴方みたいなものですからね、その繋がりの中に、手がかりはあるんじゃないでしょうか』
「つまり、俺を探して、何か心当たりがないか聞きまくればいいんだな!」
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