目が覚めると、見慣れぬ大きな和室に朝日が差し込んでいた。
 自分の身体は布団に包まれていた。
 着ていたものは筒袖の浴衣、さらに肌は包帯が巻かれていた。しかし包帯の下に痛みはなく、傷などありそうにもない感覚が、天井を見つめる少年を奇妙な気分に陥らせていた。
 最後の記憶がぼんやりとして思い出せない。少年は軽い頭痛を訴える頭から、日本人らしくない赤毛を引っ張り出し、この不快な記憶の混乱から抜け出そうと唸った。
 そして。
 片方はこの後自分へとかけられた言葉で。
 「もう片方」は少年の呟く声を聞いて。
 「目がっ」
 「目が覚めたんですか!?」
 二人はお互いの存在に気が付いた。
 跳ねるような女性の言葉が耳に届き、少年は部屋に自分以外の人間がいたことを初めて知った。
 今まで少年が意識を向けていた先は、自分の両腕と、服装と、天井と、右斜め下の障子や朝日。声が聞こえたのは左斜め下。
 傷こそないが身を起こすには力が足りないような、そんなしんどい気持ちがして、少年は自分から見て左下、言い換えれば寝ている自分の左側に座っている人間へと、目だけを動かして意識を向けた。
 左の人間は、聞いて感じた通り女性だった。中学生か高校生のどちらかであろう幼い顔をしていた。長い髪を紐などでまとめず、腰まで絹のように垂らしている。髪の色は上等な唐傘のように紅く煌めいていた。
 右目は、珍しくもないがぱっちりとしたブラウンの瞳を真っすぐこちらに向けていた。左目の色は分からなかった。美しい赤毛を横切るように白い包帯が巻かれて、右側頭部でリボンのように結ばれていた。包帯の結び目には、少年のあげた桃色の薔薇が飾られていた。
 肌はしみ一つなく薄紅を浮かべた白いもの、つまり左に座る少女は美少女だった。
 寝巻に使う形の朱い浴衣、それを袖に通した少女の体は、少年が意識を取り戻す前から続けていたであろう正座を崩すことなく、出来る限り腰をかがめて顔を顔に近づけていた。
 「痛くありませんかっ? どこか具合が悪くはなってないですかっ?」
 不安に眉を寄せ、実はうっすらと目元に隈があったのだと確認できるほど真っすぐ顔を寄せる赤毛の少女に、少年は見覚えがあった。
 「大丈夫だよ、丙さん。どこもケガはしてないし痛くもない。ちょっと今は手足に力が入らないだけ…すぐに起き上がれると思うから」
 「! そっか、良かった……」
 「あのまま日上さんが死んじゃったらどうしようって。ケガが治らなかったらどうしようって、ずっと考えるばかりでどうしようも出来なくて…」
 「生きててくれて、ほんとうに良かった……!」
 右目にじわりと涙を溜めて喜ぶ丙を見つめながら、日上はつい先程の会話を噛みしめ直す。記憶がない筈の自分に生じた、いくつかの違和感を、頭の中で言葉にして呟いてみる。
 この女の子の名前は「丙(ひのえ)」というのか。この人は僕の名前を知っているのか。僕は死にかけたのか。そうだ、この人を命がけで助けたんだ。その前に「日上(ひかみ)」と名乗ったんだ。多分フルネームで自己紹介した。彼女が攫われたから助けたんだ。なのにまだ縛られている。誰か解いてくれなかったのか。まって。
 ……
 まだ縛られている?
 そこで日上は、ようやく全ての記憶を取り戻した。ついでに今、まさにいま丙がしている格好を認識した。
 服は見た通り朱い浴衣。紅色の長髪に白い包帯、桃色の薔薇。ここまではさっきも分かっていた。
 問題はその手足だ。
 丙は正座を崩さないのではない。崩せないのだ。浴衣の上から胸元、二の腕、膝、太腿、足首に麻縄がかけられている。肘を曲げられ両腕を背中に回されていて、ここからは見えないがおそらく手首にも縄がかけられている。
 腰を畳む以外に日上に顔を近づける手段がなく、滲んだ涙を拭うことも出来ず、手足を縛られていた丙の姿は、気絶する前の日上が見た姿と何も変わらなかった。変わっていたのは服と、自分があげた桃色の薔薇だけだ。
 思い出したのは、自分が倒れる前にしたこと。そして丙がされたこと。
 日上は、その上で二つの疑問を頭に浮かべた。
 どうして丙さんがまだ縛られたままなんだ。
 どうして僕は焼け死んでいないんだ。
『夜は山に入るな』。
『日の入りと同時に異界の穴が開いて、たちまち飲まれてしまうぞ』
幼い歳から聞かされ続けた怪談を頭のどこかに映しながら、日上は厚く暗い雲の下で寄りかかっていた。
土に影を落とす緑樹の群れを背後に感じながら、桃色の髪の少年は落下防止用の柵に寄りかかり生気のない瞳で街を見下ろしていた。
もうじき、夜が来る。妄想か現実か、怖気と緊張が向けた背を確かに這い上ることを感じる。
そのような「死の予感」を思わせる感覚を静かに覚えながら、それでも日上幸一郎は足を動かし帰路に就く意気をどうにも持てなかった。
死のうとしているわけではない。ただ、今日この日は嫌でも思い出して気が滅入る。
2020年6月16日。一昨年の今日、大切な人が死んだ。
『あ!繋がって良かった!シャーイチ、お前いま何処にいるんだよ!』
『日にちが日にちだから、自殺してんじゃねーかって俺達マジで心配してたんだぞ!?』
「…ごめん、モモジロー。明日の授業にはちゃんと行くから、心配しないで」
掛かってきた親友からの電話に、日上は謝罪を返す。
その声は落ち着いていて、しかし覇気がなく、さらにその目は暗く澱んでいた。
『心配しないでって…あ! ちょ! 返して!』
携帯電話の向こうで、取っ組み合いのひったくり合いが聞こえてきた。
音は十数秒で静まり、次に聞こえてきた音は女の声。
『日上くん! 今どこ!?』
「花村さん…大丈夫? 今ちょっと転んでなかった?」
『それはどうでもいいんです! 日上くん、今外にいるでしょ!? もうすぐ日没で雨も降りそうなのに!』
『花村』と呼ばれた女子の言う通り日上の頭上では、灰色の雲が水を溜め込み、今にも破裂しそうな危うさを見せていた。
当の日上は傘すら持たず、柵にもたれ掛かり、周囲の色彩が喪失されていく様をぼーっと眺めている。
『お姉さんが亡くなって落ち込むのは分かるけど…危ないから早く家に帰ってください!』
『そうしないと探しに行きますよ! 町中探し回れば日上くんの場所くらい―――』
「ありがとう」
自分のため危険を顧みないで探しに来てくれるクラスメイト。
優しくて友達思いな花村の声を聞き、日上は微笑みながらスマートフォンを見つめ、たった一言の礼を残しブツリと電波を切り落とした。
電話がかかってくる前の孤独が再び訪れて、日上は静かに息を吐く。
言われなくとも、彼に今日死ぬつもりなどない。無駄に命を捨てて、心配してくれる人達を困らせはしない。
翌日の授業に出る、と言ったのも本心だ。
ただ今日の風は濡れて冷たく、少年も頭を冷やしたい気分で。
ちょうどいいから外気に身を晒したいだけのことだったんだ。
「…帰ろっか」
誰に言うでもなく呟いて、ようやく気の済んだ少年は下り道に歩を進める。
その脳にはふと、怪談とも御伽噺ともとれる山の怪異が映り込んでいた。
この世、この日本は魑魅魍魎が当たり前にはびこる世界ではない。
山や海の怪異はただ、幼い時から聞かされ続ける『人攫い』、『神隠し』の正体として有名なだけだ。
ただ実際、夜の山に入ったとされる者は一部が消息を絶つ。大半は生還するが、しばらく麻薬を打ったかのように朧げな記憶とただならぬ恐慌で『あるもの』の名を繰り返す。
そして消えたものは昼の捜索で、食いちぎられた死体として見つかる。
大人達が徒党を組み武器を構えて乗り込んだとしても、それぞれが聞くに同じ末路を繰り返す。
姿も見えず、名も知らず、しかしたしかにそこにある。
故に直接姿を見なくとも潜む存在はあるものとし、理科と文明が整い切った現代に至っても夜の山は不可侵の領域として語り継がれていた。
同時に、生還した者が必ず口に出す『あるもの』も―――――
その呼び名を思い浮かべる直前、日上の目前を猫が走り抜けた。
キジトラの猫? 首輪をしていたな、誰かの飼い猫が逃げたのかな。
自分の足元を通り抜け、キジトラ猫は背後の遥か遠くに駆けていく。
「待っ…ゼエ、ハア、待ってくれーーーっ!」
呆然と猫を見送っていると、猫が来た方向から今度は男の声が追いかけてきた。
姿が見えると、それは小太りの幸薄そうな中年男。運動慣れしていないであろうもたついた走りに不規則な息切れ。
逃げた猫を追いかけて体力切れを起こしたのだろうと、容易に想像がついた。
「あの…猫なら僕が代わりに迎えに行きますよ。キジトラの猫ですよね? ここまで追いかけて疲れているでしょうし、もう日が沈んで危ないです。休んで待っていてください」
「ぜえ、ぜえ……えっ? む、むか、きみが?」
中年は困惑した。自分に声をかけた目の前の少年は、細く華奢な少年だ。とても体力や筋力に自信があるとは思えず、この夜の山を生き延びられるかと問われれば尚更無理だと思えた。それに、見ず知らずの自分を見かけた途端、何も躊躇わず助力を申し込んだ姿も不審だった。あと、なんだそのピンク髪は。
「いっ…いや、心配してくれる、のは嬉しいが。ここが危ないのは君にとっても同じだろう? 自分の都合で人を巻き込みたくないんだ。君こそ早く山を降りなさいよ」
自分を心配してくれる中年の言葉に、日上は少しだけ笑みを漏らした。
自嘲するような笑みで。
「心配してくれてありがとうございます。でも、僕なら大丈夫。そんなに奥まで入るつもりはありませんし…」
少しばかり寂しそうな顔で笑っていた。
「猫を助けて死ねるのなら、それも悪くないと思うんです」
中年は気付き、絶句する。その少年の瞳には、一切の生気が宿っていないことに。
そして日上は、中年が何か声を掛ける前に林へ分け入り見えなくなってしまう。
死に向かおうとする少年を見失い、中年はようやく我に返った。
「あ…君! もし『奴ら』に襲われて死にそうになったなら…」
そして、奇遇にも日上が思い出そうとしていた「あるもの」を口に出した。
「『五色の神子』さまに助けを求めなさい! 出せる限りの大きな声で!」
「青・赤・黄・白・黒の五色を冠する麗しい神子さまたちが!」
「この山にもおられるはずだ! きっと助けてくださる筈だ!」
「君のもとへ駆けつけて、襲い来る怪異どもを討ち倒してくださるはずだ!」
『五色の神子』。山からの生還者が必ず口に出す五通りの怪異。
それぞれの色を身に纏い、舞踊とも思わせる華麗な身捌きで強大な怪異共を打ち倒すとされる山の守護者たち。
その神子様は仮面をかぶり、厚着で体型はよく分からないが、小柄で麗しき髪の少年であったと、生還者は口を揃えて囃し立てた。
自らは未だ目にしたことのない、御伽噺の美麗な戦士を思い出し、日上は小さく
「ありがとうございます」
と呟いた。
結論から言えば、猫はすぐに見つかった。
舗装された道から、森に入ってすぐの場所。まさに怯えた様子で日上を見ていて、抱えても一切の抵抗を見せなかった。
震える猫を抱いて撫でながら、日上は森林の奥を見る。月明かりもない木の葉の陰は墨のように真っ黒で、歩みを進めればどっぷりと飲み込まれそうな恐ろしさを感じた。
「もう大丈夫。帰るよ」
穏やかに猫に話しかけ、明るい髪の少年は街灯に向かい踵を返す。
少年は気が付かなかった。
足元の木々の根の間に、ぽっかりと穴が開いていることに。
気絶せずに済んだのは、足や胴に激しく響く、無数の杭を打たれたような痛みのおかげだろうか。
息が出来ない。腹から下は痛みしか感じず、頭のいうことを聞こうとしない。
胸のあたりに目をやると、自分がクッションになってとりあえず猫は無事なことが見えた。周囲の闇に怯え、唯一の温もりにしがみついて離れようとしなかったが、ケガはしていないようだ。
だが、それもいつまで続くだろうか。猫を通り過ぎて、その先の闇に向けられた日上の視線。たった一つの球体が微かな光を反射して、じろりとこちらの一人と一匹を睨みつける。
唸り声と共に、闇から出でたそれを見た。そして、「それ」がおよそ動物と分類できるような代物ではないと当たり前のように断定する。
猿の赤い顔、4mを優に超える体躯。単に『大猿』と呼ぶには、ぎょろりと剥いた単眼がそれをためらわせた怪物が、めしりと土や枝葉を踏んで現れた。
ああ、死んだ。
日上は観念した。そして、夜の森へ入り失踪した者の行方を悟った。あの森には元々、地下に通ずる大きな穴が空いている。日が出て良好な視界を持てる間は、何らかの方法で穴を塞ぎ、カムフラージュが出来るのだろう。そして夜になり足元が見えず、それでいて昼と同じ環境を想定した自分のような者が森に足を踏み入れて……
たった今の僕のように、折れた足を掴まれて、何度も地面に叩きつけられて甚振られるのだ。
肺から息を絞り出され、背骨には亀裂が入るような痛みを次々と感じる。
単眼の大猿は、今は僕での遊びに夢中だ。だが、飽きたら今度は猫を標的にするのだろう。
「ミー、ミィイ!」
必死に助けを求めるように、キジトラの仔猫は鳴いて喚く。
ごめんね。怖いよね。薄れゆく意識の中で、日上はただ仔猫に詫びる。
自殺に巻き込むつもりは、なかったんだけどなあ。
後悔と共に閉じられようとした視界。一面に赤が映し出され、ついに致死量の血を抉り出されてしまったかと考える。
それが液体の色でなかったことには、目が覚めるまで気付かなかった。
――――――――――――――――――――
閉じた眼の闇の中、日上は心地の良い揺らぎに身を任せる。それが人の腕に抱きかかえられていたものだと気付くのは少し先の話。暖かな腕と胸の柔らかさに体内の痛みをも忘れ、心配そうに鳴く猫の声を聞きながら、日上は優しく布の感触の上に横たえられた。
あやふやな意識の中に見る小柄な少年は、夢か現か。
掠れた視界の先で、赤い長髪と仮面をつけた細身の鎧姿が地下の闇を駆け回っていた。
左手に持つものはこれまた赤い柄の刀。月光を映して闇夜に煌めく銀色の刀身を振りかざし、日上に伸ばされていた大猿の前足を切り落とす。
爪に牙、尾に更に牙。右に左に、上に下に前に後ろに的確に単眼の大猿の猛攻を避け、乱撃の間を縫って刃を怪異へ滑らせる。
肉片がごろごろと地に落ち単眼猿が力尽きるまで、鮮やかな回避と解体は少女の身ひとつで行われた。目で追うのが精一杯なほど刹那に繰り広げられた攻防は、少年の最後の記憶として瞼の裏に焼き付いていた。
同じ赤毛の美少女が、自分に口づけを施すまでは。
「!」
「……」
「……!?」
硬直。一瞬で、少女の顔がよく見えるようになる。至近距離で見る少女はとても可愛かった。
そして喉元をやや粘り気のある液体が通り過ぎた後…そのような美少女に接吻されたことを理解した日上は、反射で顔を赤らめさせて飛び起きた。
「えっ…あれ!? なんで起きて…ああっ! ダメですよまだ寝てなくちゃ!」
飛び起きたのは想定外だったらしい。赤毛の少女は途端に慌てて、日上をもう一度寝かそうと額に手を添える。
「だ、だだだ大丈夫ですから! 僕は…」
そこで、本当に自分の身体が『大丈夫』だと気付く。
怪我が軽い。痛みはまだあるがほぼ治っている。気絶する前、自分はあの怪異に何度も地面へ叩きつけられたのに。
肋も肺も駄目になっていた筈だ。この怪我を負って、自身の生存が不可能だと確信したほどに。
思えば、先ほどの口づけから呼吸が楽になった気がする。
足だって動く。痛みはなく、ちゃんとした感覚だけがある。あの惨状から、どうやって治ったというのだ。
周囲を見る。本格的な日本屋敷の一室で、手入れの行き届いた和室。襖の外は月明かりの射さない真っ暗な曇り空だったが、澄んだ空気は地上のものだと感じた。自分は、あの地下の世界から生還したのだ。
「にゃー」
少年の回復を悟ったのか、猫が布団の上に飛び乗る。布団は、まるでたった今まで汚れ一つなかったかのように、新鮮な血だけがあちこちに染みこんでいた。
改めて、目の前で看病してくれていた少女を見る。
唐傘のように煌めく、紅い絹のような長髪。左目には包帯が巻かれ、宝石のようなブラウンの瞳を持つ右目だけが日上の顔を見据えていた。
幼い顔立ちを紅い袴で包んだ彼女は、自分を見て慌てていたが、その様もとても可愛らしく、美しかった。
「…あっ! そ、そうだ! お夕飯の支度をしようとしたら、突然変な人があなたを抱えて置いて行ったんです! 私、どうしたらいいか分からなくて、お布団だけ用意させてもらってたんです! 今、食事を持ってきますね!」
かなり慌てた様子で、大猿から日上を助けた細身の鎧の少年と、自分が別の人物だと強調する少女。そういえばそうか。神子は少年だと噂で聞いていたし、いや、抱えられたときは柔らかい胸が自分の頬に当たっていたが、いやいや、髪はこの少女のように綺麗だったが、服装がまるで違うし、いやいやいや、今まさに目の前、部屋の奥の方に記憶と全く同じ鎧が飾られているし。
…まさか。
「…あなたが、五色の神子様ですか?」
途端に少女は硬直し、ギギギと擬態語が似合う様子でぎこちなく首を回した。
「…な、なんのことかなー」
「そういえば体型の分かり辛い鎧でしたし、あれだけ動ける人が女の人だなんて思いませんよね」
「わ、わたしそんなにうごけないなー!」
「見ず知らずの下半身グチャグチャ野郎なんか渡されて、普通の人が介抱してくれますか?」
「そんなことないとおもうけどなー!」
「さっきキ…口移しで飲ませてもらった薬、効いてるどころの話じゃない回復量だと思いませんか」
「きいてるなら何でバッチリ記憶が残ってるんですか?」
「あっ、そうか。本来助けられた人はさっきの薬で記憶や意識があやふやになるんですね。それで寝ている間に安全な場所に戻しておくつもりだった、ってことですか?」
「…あー…うー……」
「あなたが赤の神子様ですね?」
「…はい、そうです。私が五色の神子の赤です……」
自分の様子が、あまりにも想定外だったらしい。薬の作用がいくつか機能しなかったことで、赤の神子はその正体を看破されてしまった。
それが少女にとって都合の悪い物だったと日上は気付き、慌てて頭を下げた。
「あ、いえ、その…助けていただきありがとうございます。すみません、真っ先にお礼を言うべきなのに。それなのに、その、身元を探るような言い方ばかりして…すみません」
「あの神子様…えっと、あなたが、あまりにもかっこよかったから…それに比べて、自分が惨めで、ちょっと、八つ当たりみたいになってしまって、本当にすみません」
「隠している事情があるなら、このことは誰にも言いませんから」
謝罪と弁明を重ねながら、徐々に自分の情けなさに潰されるように、日上は俯いた。布団の上で正座しながら、膝の上で拳を握り、奥歯を噛みしめる少年の姿。それを見て、赤毛の少女は腰を上げる。
「…そんなに褒めてくれて、ありがとうございます。でも、私だってそんなに大したものじゃないんですよ。あなたはきっと痛くて疲れて、お腹がすいてるだけ」
「良かったら、晩御飯たべて行きませんか」
だし汁と味噌の匂いが鼻をくすぐる。
返事より先に、腹の虫が小さく鳴った。
――――――――――――――――――――
畳の居間に置かれた長方形のテーブルには、白米と味噌汁と多種多様な和のおかずが揃っていた。
猫用の皿とつやつやのキャットフードはテーブルの足元に供えられていて、キジトラ猫は一足お先に夕餉を楽しんでいた。
本当ならばこんな時、「初対面の人に食事をもらうわけにはいかない」と遠慮するべきなのだろう。
だが日上の遠慮は炊き立ての匂いに遮られ、誘われるまま、座布団に正座し、箸を持ち、米を口に運んでしまっていた。
「…おいしいです。とても……」
「とて、も……ッ」
今日の自分はおかしい。食事をしただけで涙がにじむ。何か喋らないと、情けない泣き声を漏らしてしまいそうだ。
「…ほんとに、すみ、ません…。会ったばかりの、ひと、に、たすけてもらって、ご飯まで、用意、させてっ……」
その様子を見て、赤毛の少女は何も言わない。ただ、今まで座っていた対面から立ち上がり日上の真横へ移動した。
そして、右手で少年の髪を優しく撫ぜる。
「なにか、辛いことがあったんですね。私も、泣きたくなる時があるのでわかります」
「ご飯のことは気にしないでください。あなたが我慢してお腹を空かせてるのを見る方が、私には辛いですから」
櫛で梳くように髪を掻いてくれる少女の指は、少年にとってとても心地よい。
「…はい」
何度も目元をこすりながら、日上は食事を冷ますまいと口に詰める。
――――――――――――――――――――
茶碗には、米粒ひとつ残さなかった。
残るは桜色の湯飲みに注がれたお茶だけで、日上はそれをゆっくり冷ましながら啜っていた。
「…ご馳走様でした。ご飯、本当に美味しかったです」
「でも、こんなに大量に作ったもの…もしかして、他に食べる人がいたんじゃないですか」
満腹になって、ようやく相手の都合に頭が回り始める。
釜や鍋には、一人分とは思えない量の食事が入っていた。少なく見積もっても、4人分は賄えそうな量だ。
「…あっ! それはいいんですよっ! もともと、姉妹のご飯を作ってるところでしたから、ちょうどよかったんですっ!」
「ああ、お姉さんと妹がいるんですね。それなら…」
「…いえ、余計にダメなのでは? 僕のせいでお姉さんたちの分がなくなっちゃったんじゃ」
「あっ! …えっと……そうですよね。ただでさえ、最近ちょっと気まずいのに、なんて言って謝ろうかな……」
「…?」
この人は、姉妹と気まずい関係に陥っているのか。
不安げに目を伏せ、縮こまる姿は、つい先程大猿と渡り合った神子とは思えないほど弱弱しく映る。口を固く結び、抱えた盆を両腕で抱き寄せる様は、ただのか弱い少女に見えた。
「あの、お礼と言っては何ですけど」
故に少年は精一杯の「取り柄」を振り絞る。
辺りを見回すと、近くの戸棚に色とりどりの紙が見えた。
ちょうどいい、今の自分にはおあつらえ向きだ。
「ちょっと、お姉さんたちとのことで提案したいことがあるんです」
「この折り紙、お借りしてもいいですか」
一度食器を流しに浸け、少女は昔の記憶をたぐる。
日上の見つけた戸棚の折り紙、それは幼い頃に姉妹と遊んだものだった。
赤に桃色、青、黄、真っ白、黒。
日上は一度は赤折り紙に手を伸ばすが、ちらっと聞いた花言葉を思い出して引っ込める。
代わりに隣の桃色紙を一枚取り、慣れた手つきで綺麗な折り目を付けていった。
「……。……! ……わあ!」
始めは怪訝な顔で作業を見つめていた赤毛の少女。
しかし正方形の平面から徐々に作られていく形は、次第に少女の目を奪っていった。
丸みを帯びた花びらが、時計回りにカーブを描いて中央に収束する。
気付いたころには…
本物と見分けのつかないほど精巧な五角薔薇が生まれていた。
「きれい…」
桃色の造花を前に、純粋な感嘆が少女の唇から漏れる。
その反応を嬉しく思いながら、日上はもう一枚折り紙に手をつけた。
「折り紙って言うと、なんだか角ばったものしか作れないイメージを持たれがちですけど」
「こう言うものだって練習すれば作れてしまうものなんです」
「僕は体力もないし、手先が少し器用なことだけが取り柄なので、これくらいしか役に立てないんですけど……」
「それでも…知らなかった綺麗なものをプレゼントできたら、お姉さんや妹さんとお話するきっかけくらいは作れるかなって」
「…はい、とりあえず二つできました。そう言えば、何人家族なんですか?」
「…その……あなたの……」
「? …あっ、5人ですっ! 私と、姉が1人と、妹が3人いて」
やけに歯切れの悪い言い方をするなと疑問に思いながら、少女は自分が5人姉妹の次女だと明かす。
「じゃあ、あと3本ですね。ちょっと待っててください」
「! そ、そんなに折らなくてもいいですっ! 私にもやらせてくださいっ!」
「そうですか? じゃあ、折り方を教えますから見ていてくださいね」
こんなに細かい折り紙をそう何枚も折らせるわけにはいかないと、少女自身も赤い折り紙を一枚手に取る。
ペースを落とし、ゆったりと薔薇の作り方を見せる日上。
時々ずれる折り目に四苦八苦しながら、少しずつ花を形作る少女。
ふと日上の手元に目をやると、両手で別々に薔薇を折っていたことに気付く少女。
自分への例のためゆっくり折る左手と平行して、てきぱきと数を重ねる右手。
この世の摩訶不思議を見せつけられたような表情で、少女は目線を手から顔へ移す。
少年の顔は、得意げでもなく、無関心でもなく、ただただ子供のような温かな微笑を浮かべていたことを知った。
贈り物を手掛ける楽しげな顔に目を奪われ、少女はほんの少しだけ手が止まる。
我に返ると、照れを誤魔化すように目を手に戻し、自分の手作りに集中した。
そして、やや形を崩しながらもなんとか薔薇を完成させた少女だったが。
「…ごめん。調子に乗って、一本減らすの忘れてた」
少女が一本の薔薇を担当する、と言ったにも関わらず。日上は当初の5本を全部折ってしまった。
つまり目の前には、よれよれの赤1本に精巧なピンク5本。計6本の薔薇が並んでしまっていた。
「い、いいですよっ! 私のなんて、とても人にはあげられないくらい下手っぴですし…」
「……あの、でも、こんなので良かったら……えーと……」
日上をちらちらと見て、そのたびに自分の下手な赤薔薇に目を戻す少女。
その不思議なさまを見た日上には、その歯切れの悪い言い方が自分と同じものなのか、という考えがよぎった。
「…その。ずっと言い出せなかったんですけど」
「名前……お互い、聞いてなかったですよね」
「ハッ!」
「そ、そうでしたっ!」
ようやく、先ほどの日上の詰まる喋り方に合点がいった。
「私、えーと…『緋空』っていいますっ。『丙 緋空』」
「甲乙丙で3番目の『ひのえ』に、緋色の空で『ひそら』って書きますっ」
「そっか、えーと、丙さん。僕は『日上 幸一郎』って言います」
「幸一郎さん、ですか……こういちろうさん、こういちろうさん……」
目の前の優しくて綺麗な少年の、下の名前を繰り返し呼んでみる。
だが名前を呼ぶと、不思議と顔が熱くなってしまうことに、丙は気が付いた。
「…日上さん。日上さんって呼びますね」
気恥ずかしさに耐えきれなくなり、やむなく丙は名字を呼ぶ。
こちらの呼び方で落ち着いた丙は、まだ照れくささで顔を背けながら、歪な薔薇を両手で掬った。
「…もし、もし良ければでいいんです、けど……」
「交換ってことで、この薔薇……良かったら、日上さんが貰ってくれませんか」
「えっ」
予想外の贈り物とその内容に、日上は少し動揺した。
「ごっ、ごめんなさい! やっぱりダメですよねっ。自分で『人にあげられないもの』って言っておいて……」
「ち、違う。そっちじゃないよ。初めて作ったのなら僕だってそれくらいのものだったよ!」
「ただ、その……赤い薔薇の花言葉を、丙さんは知ってるのかな、って……」
「まあ僕も…それくらいしか知らないような『にわか』なんだけど……」
「えっ?」
思わぬ疑問に、丙は目を前の日上に向ける。
日上は顔を自分の方に向けながら、目だけを逸らしていた。
自分と同じくらいに顔を紅潮させて、口元を右手で抑えていた。
自分は何か恥ずかしいことを言ってしまったのだろうか。
丙は考えようとした。
だが、その思考は始まらなかった。
日上の頭の向こう側に、複数の男たちが立っていたのだ。
そのうち一人が音もなく警棒を振りかぶり。
少年の頭に叩きこまれる光景が、丙の右目に映っていたのだ。
――――――――――――――――――――
次に目が覚めた時、日上は車の中にいた。
自分が横たわる部屋は小刻みに震え、時折ひときわ大きく上下に揺れた。
そしてその度に自分の頭や腹部、手足に激痛が走ることに気が付いた。
痛みを我慢して手足を動かし、目を向ける。
あちこちに痣や切り傷が見え、血が滲んでいた。
特に足の痛みは他と比べ物にならない。骨にヒビが入っているかもしれない。
立つこともままならないまま、日上は腕だけで頭を起こし辺りを見回した。
茶色い床に、鉄色の壁と天井。
それらに囲まれた直方体のスペースは、おそらくトラックの中だろうと判断できた。
自分は運転席側の隅に転がされていて、バンの扉に近いところには複数の檻が乗せられていた。
目を凝らすと、檻の中には複数の人影が揺らめいている。
顔はよく見えないが、影の小ささから人の子供が入れられているのだと気付いた。
そして、自分とは反対の隅に目を向けると。
「……ひのえ、さん」
つい先ほどまで一緒に折り紙を作っていた赤毛の少女。
日上の見惚れた少女が、日上に駆け寄ることもできず静かに涙を流していた。
その手足は縄で括られていて、縄の各所に札が貼り付けられている。
腕は身体の後ろに縛られ、足は左右を束ねられていた。
首には鋼鉄の首輪を嵌められ、そこから伸びてトラックの床と結び付けられていた太い鎖が張り詰めていた。
左目に巻かれていた包帯と猿轡で顔の半分以上が隠されており、丙は唯一残された右目で日上をずっと見つめていた。
「待って、て」
「…ヴ……」
怪我のおかげで見逃されたのだろうか。自分が縛られていないこと、そして丙が檻に入れられていないことは幸いだった。
日上は軋む足を床に引っ掛け、ずりずりと丙に向かって這う。
丙の身体に手が届く。
手足の縄を解こうと結び目を探すが、縄を手でなぞると違和感に気が付いた。
触れないのだ。
太腿を戒める縄に指をかけようとすると、指が通り抜けて下の布に触れる。
それにも関わらず、丙の身体は触れない筈の縄で締め付けられているのだ。
地べたに伏したまま、震える左腕だけを丙に伸ばす。
首輪も指を通り抜けてしまう。
猿轡だけが現実の物質のようで、これだけは布を引っ張り取ることが出来た。
まずは口周りの布、そして口内の詰め物を指二本で挟む。
染み込んだものと溜まっていた唾液が糸を引き、詰め物とともにこぼれ落ちた。
「ヒ、かみ、さん……!」
「大丈、夫? ケガ、してない…?」
喋るのも精一杯といった様子で、荒い呼吸を繰り返しながら、日上は丙の無事を問うた。
一目見ただけなら外傷はない。
「…私は、縛られただけで何もされてません」
「殴られたのは、日上さんだけでっ……!」
嘘ややせ我慢ではなさそうだ。ひとまず目の前の少女の無事を知り、日上は安心して仰向けになった。
「そっか。良かっ……痛ぅ……!」
深呼吸すると、肋に電流のような痛みが走った。
「日上さんっ!」
今まで感じていた痛みですら、丙への心配で薄れていたもののようだ。
激痛で呼吸の仕方を忘れそうになる。喉が空気を送り込んでくれない。
自分は想像以上に手酷く殴られていた。
…なんで、ここまで殴られたんだっけ。
自分が覚えているのは…丙さんと薔薇を折っていた所までだ。
思い返せば、誰かがあの家に乗り込んでいた気がする。
強盗か何かか。僕たちを攫ったのは、単に目撃者を消すためか……?
「……全部、私のせいなんです」
ふと、丙が呟いた。
「丙さん…気にしてるの? このケガは丙さんが責任を感じることじゃない」
「違うんですっ!」
張り上げた声に驚き、ややのけぞると、それだけで日上の胸骨が軋んだ。
「つう……お、ああ……!」
「あ…ご、ごめんなさいごめんなさいっ! そんなつもりじゃっ!」
「いいよ、気にしないで。それより、何が、違うって?」
息を整えて、少しでも痛みを落ち着かせる。
「…傷口、見せてください。口でお話しするより、こっちの方が早いです」
「……?」
やや不審に思いながらも、日上は自身の服をめくる。
シャツのボタンを外して前を開き、血の滲んだ肌着のシャツを上にめくる。
青アザにまみれた腹部と胸部が、二人の目の前に露になった。
「うわ…」
「……ッ」
感じていた以上の重傷に戸惑った日上と、顔を強張らせた丙。
「…すこし、痛いかもしれません。でも、動かないでください」
丙は閉じられた足を懸命に引きずり、日上の肋に顔を寄せる。
すると丙は舌を出し、傷から流れる血を舐め始めた。
「!? ひ、丙さん!?」
最初こそ予想だにしなかった行動に動揺した日上だったが、すぐに異変に気付く。
痛くなくなった。
丙の舐めた傷から、痛みが飛ぶように薄れていったのだ。
目視で確認すると、ついさっきより明らかにアザが減っている。
舌を這わせて塗られた唾液。それが傷口に染み込むと同時に、折れた骨ごと治していったのだと分かった。
この感覚には覚えがある。大猿に負わされた怪我や痛みが、丙との接吻によって感じなくなったあの時だ。
「…足、だしてください」
「は、はい」
碌に考える間もなく、日上は促されるままズボンを脱ぐ。
白く細い脚を前に丙は這いつくばり、その指先からなぞるように舌先を滑らせた。
気付けば、全身の打撲と骨折が治っていた。
傷のあった箇所から感じる温もりで火照ったのか、それともただの恥ずかしさか。
頬を湯だたせた日上を前にして、丙は口内に残る血液を唾液とともに飲み干した。
「私たちの体液には『ミコト』が溢れるほど含まれていて、人に塗れば万能の傷薬にもなる」
想像し得なかった神秘。それを見せた赤髪の少女は寂しそうに微笑む。
「私、人間じゃないんです」
「そうっスよぉ~~~」
突如、男の声が響き渡った。
「!?」
声はおそらく、檻のさらに後ろから聞こえた。二人が目を向けると、人影が身体を起こし、頭を掻きながらこちらに歩み寄ってくる。
暗いバンの中、顔が明瞭に映るようになるとともに、気だるげな男の大柄な肉体が迫り寄ってくる。
男は黒い覆面を被っていたが、自ら右手で剥ぎ、艶やかな黒髪をさらけ出した。
「…まーったく、どーして無関係の子供があんなところで遊んでるんスかねえ。せめて寝てくれていたら、わざわざ一緒に攫う必要もなかったってのに」
そう言いながら丙を睨みつける男の視線に、呆然としていた赤毛の少女は気まずそうに目を逸らす。一方で、この男が丙を襲った一人だと察した日上は顔を顰めて男を見ていた。
Latest / 145:21
00:47
ヤーツ@三枚目
とぅっとぅる~
01:56
ピク忍
ピクにぃ☆です
08:24
ピク忍
接続がおかしくなってた
08:40
ピク忍
とりあえずここまでが予め書いたところです
10:00
ヤーツ@三枚目
お、これは復活したか…
10:34
ピク忍
あんま一気にコピペするとこうなるのかもしれませんね
10:52
ヤーツ@三枚目
んー、どうなんでしょうね…
11:32
ヤーツ@三枚目
現状そもそもネットの接続が安定しにくい佳境とかそもそもこのサービスがバージョン1じゃないとか、色々絡んでる気はしますな
11:44
ピク忍
最後の方ペーストできてないや
12:06
ピク忍
ああ確かに >バージョン1じゃない
12:27
ピク忍
色々と不具合がある状態なのかもしれませんね
29:14
ヤーツ@三枚目
まだまだ試験中というか発展途上中なサービス(新しい試み)でしょうから
29:25
ヤーツ@三枚目
今後の展開に期待、しかないですなw
29:56
ピク忍
まさか字書き配信が出来るとは思わなかったですし、今後に期待ですねえ
30:14
ヤーツ@三枚目
本当それw>字書き配信が出来る
30:17
ピク忍
よし、今度こそ最後まで貼れた
30:55
ピク忍
続きは明日からやっていくつもりなので、今日はこれでいったん切ります
31:28
ピク忍
一度配信終了したものを再開させることも出来るみたいなのでここから続けていきます
31:41
ヤーツ@三枚目
お、いいですねぇ
31:46
ヤーツ@三枚目
おkおkですぞ
32:00
ピク忍
ではお付き合いいただきありがとうございました~<(_ _)>
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向き
命縛キ譚1話リメイク
初公開日: 2020年05月03日
最終更新日: 2020年08月30日
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支部に投稿した一次創作「命縛キ譚」のリメイク書きます。
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ピク忍
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