(24時まで書きます)
↓三話ラスト
(「私、パールくんの……ううん、篠月のそういうところ」
リンゴは傘のハンドルに手をかけ、力を籠めた。
「…………大ッッッ嫌いだったッ!」
傘がぎらりと光り輝く。
(傘が剣と鞘に変形する。リンゴが剣、千寿が鞘)
「大して強くもないくせに、そうやって自分だけヒーローになろうとしてるのが……自分を犠牲にして誰かを救った気になってるのが、昔ッから、嫌だった! だから私は決めたの……」
鎖大蛇は()
「もう逃げない。私は誰よりも強くなる……誰にも私を守らせない」)
第四話「(タイトル未定)」
リンゴの振るった剣は、鎖大蛇を薙ぎ払った。
(瓦解する鎖大蛇)
リンゴが剣を振るうと、バキッという鈍い音。そして腕が飛んだ。少年の腕が、重心の定まらない回転をしながら宙を舞った。
「うわああ! 何をする! やめろ!」と少年が喚く。
「リ、リンゴ! やりすぎだ!」
「……大丈夫」
リンゴはまた剣を振るう。今度は少年の左脚に剣を突き立てた。剣が脚を貫通する。
「リンゴ!」
「おい! こいつを止めろ!」少年が叫んだ。「僕の言葉は通じてない! お前が止めるんだ!」
「俺が……」
「言ったろ! 暴走する可能性があるって! 止めるか、ここで全員死ぬか、どちらかだ!」
「くそっ」
センジュは脳をフル回転させる。
暴走。確かに、少年はさっきそんなことを言っていた。
傘を発動させたから、リンゴは暴走している。
暴走を止めるためには、傘を封じ込めるしかないだろう。
でも、どうやって?
もはや傘は傘の形をしていない。今は、あのリンゴが握っている剣と、俺が握っている鞘の形に分かれてしまった。傘に戻して閉じるなんて……
「おい! 止めろ! ぐあっ」
リンゴが少年の頬を殴る。
「待てよ。鞘か」
確証はない。でも今は……やるしかない!
「リンゴ! そいつは偽物だ!」
センジュは叫んだ。リンゴがぴくっと肩を揺らす。
「残念だったな。そいつは僕が化けさせた偽物だ、さっきからお前が刺してるのは、姿を変えさせられたお前の仲間だよ」
「……なんのつもり? 篠月」
リンゴはゆっくり振り返る。その目は決意に満ちている。