手を伸ばしたのは侑の方が先だった。
  「ちょっと、だけでええから……話せぇへん?」
進行方向とは逆に加わった力のせいで、ぐいと後ろに引っ張られた腕。それにつられて振り返れば、見上げた先に真っ赤に染った双子の片割れがいた。やっと見分けがつくようになった日向にとってその男が宮侑であること、彼は宮兄弟のうち影山と同じユースに選ばれている高校ナンバーワンセッターの方であること、そして──「正直ちょっと怖い方」というイメージを持っている方の人間だった。だから、話をしようと言われてもすぐに頷く気にはなれなかったし、どちらかと言うと逃げ出したいという気持ちの方が強かった。だから自然と日向の身体は及び腰になったし、もしかしたら自分で分からないだけで相当怯えた表情をしていたのかもしれない。獰猛なはずの狐は、恐れおののく雛鳥を前にして必死に警戒心を解いてもらおうと躍起になっていた。
「ちゃうねん翔陽くん!アンタが思ってるような怖いことなんかせぇへんて!」
「え、縁し……キャプテンがたぶんきっと絶対確実におれのこと探してると思うんで!さよなら!」
「待て待て待て待て!頼む、連絡先だけでも……!」
「いやーーーー!」
東京体育館ですれ違う人達が、何事かとこちらを見ながらヒソヒソと言葉を交わしているのが視界の隅に入る。これ以上騒ぎ立てたら迷惑になるし、何より今日会場に自分たちの試合を見に来てくれているかつての主将にこの光景を目撃でもされたら──頭の中ではっきりと『侑、何しとんのや。そこに正座しい』と目を見開いて凄む北信介の顔が思い浮かんだ。
「誤解やで!俺は別に何もせぇへんて!ただ、試合とかそういうの抜きにして、アンタのこと好きなんや!」
「………へ?」
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腐向け注意!(15分前後)
初公開日: 2020年04月15日
最終更新日: 2020年04月15日
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コメント
配信テストを兼ねて、短い時間ですが原稿を書いてみます。腐向けですので、苦手な形はお気をつけください!手が止まったり、突然閉じる場合があります💦
べべおの文字書きタイム
自分への尻たたきで、少しだけど原稿します!🏐、腐向け、CPは侑日なのでご注意ください!!!
べべお
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