季節外れの氷雨であった。冷えきった体は意思とは裏腹にぶるりと震え、蹴り上げて跳ねた泥が裾を汚す。
今年もまた、誕生日が巡ってきた。いつもとは違う、特別な誕生日。だってあいつが側にいるんだもの。
答えはここに全部あるのに、探し求めた人はそれを聞こうともしない。幾度呼べども前を向き、光の中を進んでいる。
闇に葬られたはずのあいつが。どうして。
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