練習(初恋系現パロ)
高校入学と同時に、神楽の父親である神晃が海外で仕事をすることになった。
しかし、日本から離れたくない神楽は日本に残りたいと駄々をこねた。最初は一緒に暮らそう!と言っていた神晃であるが、神楽が折れないと察すると条件をつけて一人暮らしの許可を出した。
1DKの普通のマンション。一人暮らし向けの角の部屋。そこが神楽の生活する場所だ。
初めての一人暮らし、わくわくドキドキとしながら神楽は隣の部屋に挨拶をしに行った。
どんな人だろうか、優しい人だったらいいなぁ。と神楽は菓子折りを持って隣の部屋のピンポンを押す。
「あれ、チャイナ?めちゃくちゃ久しぶりじゃねぇか。六年ぶり?は、何。隣に越してきたのおめぇなの?」
隣の部屋からでてきたのは色素の薄い亜麻色の髪に整った顔立ちの男。
バサッ
神楽は思わず持っていたお菓子の詰め合わせを落とす。
なぜ、この男が隣に住んでいるのだろうか。
「なんで……お前がいるアルカ?!」
苦い初恋の思い出が蘇る。
***
初恋は実らない。よくそう言われるが、誰が初めに言った言葉なのだろうか。
事実、神楽の初恋は無残に散った。
そう、今目の前にいるこの男、沖田総悟が神楽の初恋の相手だった。
沖田は六年ほど前まで住んでいた家の近所に住んでいた男。いわゆる幼馴染といった関係。兄と同じ四つ上で兄とも仲が良かったため、よく三人で遊んだものだ。
今思えば、なぜあんなにも沖田が好きだったのかわからない。思い返せば、いたずらや意地悪ばかりされていた記憶しかない。
沖田は顔だけで、中身はそこまでイイ男ではなかったような気がする。
でもあの頃の神楽はこの男のころが好きで好きでたまらなかった。自分のことを見てほしかった。理由なんてわからないが当時の神楽は沖田に淡い恋心を抱いていた。
でも、その初恋は気づいた時にはすでに終わっていた。
だって、沖田の好きな人などまるわかり、いつも神楽は恋をしている沖田の横顔を眺めていた。その目がいつか自分に向いてくれるのではないかと、神楽は期待していた。
ちょっと、うとうとしてきたので眠りに行きたい…寝よう…
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向き
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沖神練習
初公開日: 2020年04月05日
最終更新日: 2020年04月05日
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