他に比較のしようもないけれど、思うに自分の恋人は自分に驚くほど甘いのだと思う。善逸が初めての恋人であったし、自分の経験からそれを比較できないのは勿論の事、他の恋人たちが普段どのようにしているかまではさすがに炭治郎も観察したりはしていない。だから断言は出来ないが、しかしほぼ確信に近い気持ちで炭治郎はそれを感じていた。
善逸が自分に対し、他の誰よりもやわらかい態度で接するのがとにかく不思議だった。彼の大好きな可愛らしく、柔らかい女の子たちとは天と地ほど違うのに。友達として共にいる時間は長くなり、いつのまにかささやかなスキンシップの回数が増え、それが日常になって。触れて触れられる事に抵抗がなくなって。うまく自分でも整理のつけられない、色も形も曖昧な気持ちを抱えて炭治郎は善逸と接してきた。
カット
Latest / 09:00
カットモードOFF