ずっと見ているだけでいいと思っていた。彼を太陽のように思うけれど、身を焦がすような人ではなくて。やっぱり、ライトキーパーという立場なのも相まって、暗い道を照らす温かく安心するランプなのだ。月はどちらかというと夜明かしの墓の墓守のほうが似合うだろう。彼の双眸には満月がふたつ輝いているのだから。
ピラミダで家事手伝いをして、少しの金銭と人からの感謝で日々を生きている。ナシャタウンで騙されてしまったら、売れるものは身一つになってしまう、今のところそうはなっていないからまだこの日々を送ることができる。今日もお得意様のイルーガさんからの頼まれごとをする。
珍しく今日の夕方に帰ってくると依頼時に伝えられ、夕食は一緒に食べましょうと言うお誘いもいただいた。快く、そのお誘いに返事を返せば、目元が緩められ、安心した表情をしていた。貴方のお誘いならいつだって嬉しいのに。食べたいものってありますか?と聞けば、貴方が作るものは悩んだ
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