塚口に集まるものは、誰もがさまざまな事情を抱えている――。(塚口城塞主管・戸村哥の言葉)
そう、ここに集うものは老いも若きも男も女も、誰もがさまざまな事情を抱えている。
そして今日、その誰もがここ、塚口九龍城砦に集った。
全てはあの男たちの戦いを、再び見届けるため!
決戦! 塚口九龍城砦2026!
誰もがやってくれる、やらなかったら兵庫県知事に条例違反で通報するしかない「トワイライトウォリアーズ決戦!九龍城砦」マサラ上映、当然のごとくやってくれました。そこにシビれるあこがれる。
やるならやらねば、ということでわたくし人形使いは今回も事前準備に奔走しておりました。オレはやるぜオレはやるぜ。
これが、
こうじゃ! 前回と同じく黒の折り紙に黒飴包んで石炭だと言い張ってるだけなんですが。
次回もやらないわけがないので、次はもっとクオリティアップに挑戦したいなあ。色でも入れるか?
などと明らかに映画鑑賞とは関係ないところに力を入れてしまうのが塚口のすごいところ。わたくし人形使いは普段はアコヤ貝のほうがなんぼかマシといったレベルのコミュニケーション能力のなさを発揮してるんですが、今回ばかりは塚口の力を借りて、待合室で待ち構えて来る人来る人に石炭を配る怪人と化しておりました。受け取ってくださった方ありがとうございました。なお、「ハムネット」のチラシを持ってたご婦人方二人組に誤って石炭を差し出してしまうという不審極まりないムーブをぶちかましてしまいましたことをここに告白いたします。もういっそ通報してくれていいよ。
そしてもちろん今回も他の方々から気合の入ったお土産を頂きました。
今回もまた凝ったお土産を頂きました。これらのお土産は今まさにわたくしの糧となりこのレポの糧となっているのですもぐもぐ。
今回は大ボスから偽身分証ももらえたので治安が悪くてよかった。K.G.Fのときといい、正面に交番があるのに違法な品々が取引される映画館、塚口サンサン劇場。(注:塚口サンサン劇場は興行場法に則った業務を行っている映画館です、しらんけど)
しかしサンサン劇場はそんじょそこらの映画館とはわけが違います。五感で楽しめる映画館、塚口サンサン劇場。
というわけで味覚で楽しむトワイライトウォリアーズ!
今回もチケットは通常のものと叉焼飯付きのものとがあり、もちろん叉焼飯付きチケットをゲット。これがまた美味いんだよな。常設メニューにしてほしいくらい。
今回のはなんか特に肉が厚くて久しぶりに肉らしい肉を食べた気分でした。見直そう人生、見直そう食生活。ぜんぶ物価高が悪いんだ。
などと己のウツボカズラにも劣る食生活を嘆いているうちに開場時間になったので早々に入城。
今回の上映前スクリーンはこんな感じ。
次第に席が埋まっていくに連れて場内の熱気が高まってくるこの感覚、いつ味わってもここでしか味わえない感覚です。ここ本当に映画館?(いつもの)
そしてその熱気が最高潮に達したそのとき、あの男が現れる!
シネマイスター☆トム、今回はハイエイトチョコを装着した陳洛軍スタイルで登場だ!
いつもどおりの割れんばかりの拍手で迎えられるシネマイスター☆トムこと戸村支配人、ハイエイトチョコを配りつつ登壇します。今書いてて思い出したんですけど、なんかこういう行動、むかーしむかしのそのまたむかし、未だ天地幽冥の境曖昧なりし頃に公民館やらお寺さんやらで映画を見てたときにこうやってお菓子が配られてたような気がします。ああノスタルジー。
そして拍手の中、恒例のタバコキャッチ敢行。結果は残念ながらキャッチならずでしたが指には当たっていたので、次回マサラでは見事成功させてくれると信じています。
そして突然の戸村支配人からの感謝の「モニカ」にもネタ合わせ疑惑が出るくらいスムーズに合わせてくる客席。もはや一種の信頼関係とすら言える。
もはや会場内はいつもどおり上映が始まってないのにあったまってるどころか完全燃焼といった感じですが、信じられないことに本番はこれから。
それでは「トワイライトウォリアーズ決戦!九龍城砦」マサラ上映、いざ開幕!
前段で昔に公民館やお寺で映画を見てたおもひでぽろぽろという話を書きましたが、本編を見てる間もなんだか懐かしい気分でした。
やっぱりこれ、一種の「香港映画効果」なんでしょうね。むかーしむかし未だ天津神がこの地に降り立つ前の頃、自宅や友達の家で日曜洋画劇場のジャッキー映画を見てたので、香港映画=日曜昼という刷り込みがあるのかも。なので今回のマサラ上映、みんなで大騒ぎの一大イベント!というよりは、なんだか親戚一同で集まってお昼に映画を見てる気分だったんですよね。
実際本作は香港映画のエッセンスがたっぷり詰まってて、笑いあり涙ありアクションありの根源的な映画の楽しさを味わえる作品です。
しかし、「映画の楽しさ」は決してスクリーンの中だけで完結するだけのものではない。それを見ている自分はもちろんのこと、周りの人の反応も「映画の楽しさ」ひいては「映画館で映画を見る楽しさ」です。
もちろん普段は映画館では大声で笑ったりクラッカー撃ったり鳴り物鳴らしたりはできません。しかしマサラ上映という、戸村支配人言うところの「大人がハメを外せる場所」である今日この場所においてはその限りではない。レギュレーションが許す範囲で思い思いのリアクションを返せる。
今書いてて悟ったんですが、マサラ上映の楽しみやメリット数あれど、実はこの「作品へのリアクションを最大化できる」というのがマサラ上映の最大の楽しみなんじゃないですかね。
個人的に「映画館で映画を見る理由」のひとつに、「周囲の反応を見たい、感じたい」というのがあります。ホラー映画で思わず飛び上がってしまってる人、衝撃の展開に息を呑む人、楽しい場面ではしゃいでるお子さんなどなどといったリアクションは他人がいる場所である映画館でしか味わえないものです。
今回に限らず、塚口のマサラ上映では「映画鑑賞の妨げにならない」という気遣い(あえて「ルール」「レギュレーション」とは書きません)が徹底されています。なので作品鑑賞の基本姿勢である「みんなで楽しむ」が阻害されないんですよね。
もはやみなさん当たり前のようにやってる映画泥棒の着地と同時のクラッカーに起こる笑い、アバンタイトルのやたら多い企業ロゴへの感謝の絶叫、冒頭の「ダンシング・ヒーロー」でいきなり最高潮になるテンション、四仔が洛軍の関節を入れるときに申し合わせたかのようにタイミング一致するクラッカーなどなど、もう最高。
マサラ上映と言えど上映中の会話は禁止です。しかし、塚口のマサラ上映のこのリアクションこそが、スクリーンと観客、そして観客と観客との会話であると言いたい。
そして、実際の会話がそうであるように、沈黙と静寂もまたリアクション。これが極まるのが作品後半、龍兄貴の死のシーン、そしてラストバトルで龍捲風がその名に持つ「風」が巻き起こるシーン。ここ、客席のリアクションは沈黙と静寂なんですよね。だからこそ映える。ある意味、本作のマサラ上映でいちばん盛り上がったところはここであると言っても異論はあるまい。
そこからのエンディング「風的形狀」がまた余韻を深めてくれていいんだ……。これ以前のマサラ上映の感想でも書きましたが、本作は「静」のマサラ上映と言えるでしょう。
……といった感じで今回のマサラ上映も大好評のうちに終わりましたが俺たちの戦いはこれからだ! 来週は「パリに咲くエトワール」応援上映があるし6月はボヘミアン・ラプソディマサラ上映だし7月もなんかやるようです。毎月なんかやってるなこの映画館。
あとやはりネトフリの契約があるので難しいとは思うんだけど「超かぐや姫!」応援上映やってくれんかな……。ドラゴンボール全部集めたらできる?
そういうわけなので塚口の次回イベントにご期待ください!