今まだニ章の途中までなんですがすでにかなりとてもつらい。
 初見の映画版序盤のドタバタは、彩葉が歪みを抱えていることはさり気なく匂わせつつも表面上はコミカルに描写され、それがかぐやの登場でさらなるドタバタに向かって加速するという流れで笑えるパートになってました。
 しかし小説版の方は事あるごとに彩葉の脳裏に母親から言われた言葉がフラッシュバックする描写があるうえに、母親から言われた言葉をそのままかぐやに言ってしまうというシーンさえあるという……。これ、完全に彩葉の中に母親が内面化されており、その呪縛に思考が支配されているってことなんだよな……。
 さらにつらいのは、彩葉がそうした思考に囚われており無理をしてるのが友人や先生にはバレバレで、なおかつ彩葉もそれに気づいているという点。これはもちろん一種の思いやりでもあるだろうけど、その先に待っているのは緩やかな死なんですよね。「プロジェクト・ヘイル・メアリー」がそうであったように、わかりやすいカタストロフはまだ先だけど、そこへのカウントダウンは確実に進んでいるという。
 そこにかぐやという慮外の存在が現れたことで否応なしに彩葉は壁を破壊されたことで、自身の凝り固まった世界観から脱出することができたってことですよね。
 そしてかぐやの存在に救われたのは彩葉だけではなく、真実や芦花といった友人や担任の先生も間接的にかぐやに救われたと言えるでしょう。特に映画終盤で芦花が漏らした「あんた、ふっと消えちゃいそうだったんだもん」の言葉よ。我々視聴者・読者と同じように、彩葉の周りの人々も彩葉と一緒に笑いつつも彼女の心がすでにひび割れつつあるのを察してはらはらしてたわけです。
 小説版はまだ序盤ですが読了にはそんなに時間はかからなそうなので、読み終わったら改めて映画版を見てオゲェェとなりたいです。
 
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小説版「超かぐや姫!」読み始めたんですが……
初公開日: 2026年03月24日
最終更新日: 2026年03月24日
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