願いは叶う、再び叶う――。
伝説が誕生し、王が凱旋する!
塚口がやらないわけがない! 「バーフバリエピック」必然のマサラ上映!
これを塚口がやらなかったらもはや行政処分モノ。なので今回無事に開催されました。
言うまでもありませんが今回ももちろんチケット争奪戦は瞬殺。あとからキャンセル分が出ていたものの、当初は多分3分未満だったはず。そしてもちろん当日は満席です。
わたくし人形使いもなかなかページが切り替わらずに焦りましたがなんとか席が取れました。塚口のマサラ上映のチケット争奪戦では上映スケジュール画面からシート選択画面になかなか遷移しないことが多いので、デーヴァセーナがバドラ王子の首を持って王国に帰ってきたのを見たバラーラデーヴァみたいにこめかみを冷や汗が伝います。
ともあれ、無事にチケットを取れたので劇場にGO。
着いたときはすでに待合室は日本ではなく日本国インド領マヒシュマティ王国と成り果てておりカレーの匂いが漂っています。ここ本当に映画館?(いつもの)
しかしそんな疑問はもはや意味がないのでわたくしもマヒシュマティの民となります。
そして民の皆さんから今回もホスピタリティの塊たるさまざまなおみやげを頂きました。
毎回思いますが皆さん工夫がすごい。あと絵がうまい。わたくし人形使いは基本的にマサラ上映ではお土産をもらうばっかりですが、以前のトワイライト・ウォリアーズのときの石炭がウケたのでこれからは積極的にお土産を持っていくようにしますかね。
そしてマヒシュマティ王国(シアター4)への門が開いたので入国。
恒例の上映前スクリーンはこんな感じ。
もはやこの時点で劇場内には10年分のエネルギーがミチミチに満ち満ちておりもはやこないだまで上映してたガメラ3で消費しきった地球のマナを今日1日で回復するほどです。
塚口のマサラ上映、特にインド映画のマサラ上映に参加された方はわかると思いますが、塚口のマサラ上映中のシアター4ってなんか熱気が物理的感覚で感じられませんか? 熱気が触れるレベル。 どうなってるのこの映画館。
そんな熱気が充填されていくシアターの後ろの方から突如巻き起こるバーフハリコール!
振り向けばそこに、マヒシュマティ王国の旗を振りながらシネマイスター☆トムが登場だ!!
揺れてる揺れてるシアターが揺れてる。もはや戴冠式のマヒシュマティ王国ですよ。毎回この戸村支配人登場からの一気にボルテージが最高潮に達するこの瞬間、とても好き。
恒例の前説タイム。やはり今回も初バーフバリ、初サンサン劇場の方がいて劇場からあたたかい拍手と「もう逃さん」という念が向けられます。もう逃さん。
サンサン劇場もそのどう考えても映画館がやることじゃないさまざまなイベント上映が国内に知れ渡りさまざまなところから取材が来るようになってきましたが、今回はなにがどうなったのかなんと産経新聞から取材が来ることに! な、なんで?
なので上映後の戸村支配人のコメントもなんだかよそ行きになってる!と関西キネマ倶楽部さんから突っ込まれてました。この取材によってサンサン劇場の知名度が財界にまで知れ渡りさんさんタウン全域を支配して独立国家「塚口サンサンシティ」になってほしい。
毎度のことながら前説の段階で大盛り上がりのシアター4ですが、まだ幕は開いてません。戦いはこれから!
それでは「バーフバリエピック」マサラ上映、前半の部開幕!
わたくし人形使いは実は「エピック」の方は今回が初見。もちろん昨年末に上映してたのは知ってたんですが、本作はコーラを飲んだらゲップが出るくらい確実に塚口でやることがわかりきっているので塚口で見ようと我慢の子。
「エピック」は前編「伝説誕生」と後編「王の凱旋」を再編集&リマスターして1本にまとめた作品なんですが、当然カットされているところもあれば完全版にもなかった追加シーンがあって、全体の構成はかなり変わっている印象でした。
「バーフバリ」は大きく分けて現在であるシヴドゥ=マヘンドラ・バーフバリのパートと過去であるアマレンドラ・バーフバリのパートに分かれますが、本作ではこれらのパートを全体的に組みわせて再構成してる感じでした。全体的にダンスシーンはかなりカットされ、ストーリー部分も新規でナレーションを入れることでうまいこと省略してました。
新規カットはどちらかというとまるまる新しいシーンが入るというよりは、編集したシーンの合間合間を埋める接着剤的な使い方をしてた印象ですね。これによってインド映画でよくあるパターンである「時系列の前後」が一本の作品を通す背骨として入り、全体の安定感が増したと思います。
さらに今回はマサラ上映特別映像として本編開始前にサンサン劇場のマサラ上映紹介映像が!
これは大阪芸大の学生さんが作られた様子。こういう方向にも門戸が開かれてるのでサンサン劇場はいろんな人にとってのいろんな入口になってるんだなあと感じました。
追加シーンについて。
前半部分の追加シーンでよかったのが、本作で初めて「バーフバリ」の名前を口にするモブ兵士がビッジャラデーヴァにバーフバリ発見の報告をするシーン。あそこで必死にバーフバリ死亡を主張するビッジャラデーヴァと戦うシヴドゥのシーンを交互に入れてる構成、うまいこと「王としてのバーフバリ」の継続性というか不死性を見せてるシーンだと思いました。何度も書いてることですが、ラージャマウリ作品はこういう「言葉を使わずに表現する」のがもう抜群にうまいんですよね。言葉を使ってないから肉体を貫通してダイレクトに魂に来る。防御不可。
そしてマサラ上映部分の感想。
作品自体はもう大部分の人が見ているのでどんなシーンがあるかどのタイミングで来るかはおおむね把握しているとはいえ、スクリーンと客席のシンクロ、そして客席と客席のシンクロがもう素晴らしい。
まずは紙吹雪。この作品はなんか3分に1回のペースでクライマックスが来るのでとても忙しいんですが、シーンに合わせて色とりどりの紙吹雪が吹き上がりスクリーンのエフェクトなのか紙吹雪なのか、もう美しすぎてなにがなんだかわからなくなります。
いきなりのクライマックスであるシヴドゥのシヴァ・リンガ担ぎのシーンで白と青の紙吹雪が客席から吹き上がるシーン、なんかもう頬に水しぶきが当たる幻触すら感じました。
そしてそこからの滝登り。最後にアヴァンティカの幻影が青い蝶になって消えるシーンでは当然、青い紙吹雪が舞うんですが、その中に蝶の形をした紙吹雪が舞っているのを見逃さなかったぞ!
ここ思わず「うお……!」って声が出てしまいました。スクリーンから蝶が出てきたのかと思った。ベルベットルームか?
次に鳴り物。マサラ上映の鳴り物は簡単に言ってしまえば「劇伴に合わせて鳴らしてるだけ」とも言えるんですが、これがなんというか原初的な興奮を呼びます。ふつう映画館ではやってはいけない「音を鳴らす」という行為をやっていいばかりか、劇伴に合わせて鳴らすことで映画の一部になれる。
しかも今回は「エピック」初見だったので劇伴がかかるタイミングが今までと違ってる部分があったんですが、そこに自然に鳴り物で入っていけたのが嬉しかったですね。あと鳴り物といえば、劇伴メインのときは鳴り物の音も大きく、セリフが始まると鳴り物の音も小さくなっていく。この調整を別段示し合わせることもなくやれるのが塚口のすごいところ。
戸村支配人は前説で必ず「マサラ上映はあくまで映画鑑賞+アルファ」と言っています。ただ単に騒ぐのではなく、映画を、そして映画鑑賞を尊重して騒ぐという塚口の理念をまさに体現した一芸だと言えるでしょう。
クラッカーも要所要所でタイミングを完璧に把握している熟練の業(わざ)でアクションシーンを盛り上げてくれます。これが紙吹雪と合うと最高にアガる。ちなみに今回は約300発持っていきましたが、前半で多分200発は使ったはず。
そんなとてつもない盛り上がりの前半戦、やはりインターバルに来るのは衝撃のカッタッパの裏切り。そこからインターミッションを挟んで後半戦……というところで、スクリーンには「INTERMISSION」の文字が……と思いきや!
「W K K B」(カッタッパはなぜバーフバリを殺したのか)
「我々はもう2年待たなくていい」
のメッセージに劇場内大喝采。そりゃあこれは喝采するわ。
と言った感じで常時フルスロットルのまま前半戦は無事終了。
45分のカレー休憩を挟んで後半戦に突入だ!