神ならざる人の身であるのなら、悪癖のひとつやふたつあるもの。というわけでわたくし人形使いの悪癖である「一つのゲームを終わらせる前に新しいゲームに手を出してしまう」が発動してしまいました。
というわけで今回うっかり手を出してしまったのは、積みゲー量産ストアであるEpic Gamesで配信されていた「ディスコ・エリジウム」。
ゲームシステムは一言でいうと「Fallout3-戦闘要素+デトロイト」といった感じ。プレイヤーは記憶喪失の刑事となって自分の正体と関わっていた事件について調べるというもの。いわゆるテーブルトークRPGのように、あらゆる場所で数値によるスキルチェックを行い成否を判定しながらさまざまなイベントを進めていきます。
特徴的なのがそのグラフィック。油絵のような独特の味のあるグラフィックは、フォトリアル方向とはまた異なる実在感があります。さまざまなイデオロギーと歴史の混在する架空の国家という世界観とも相性が良く、ゲーム世界に没入できます。
ゲームの魅力を図る指標はさまざまですが、その中のひとつに「トイレが汚いゲームはいいゲーム」というものがあります(要出典)。
その点でも本作は非常にいい。つまりトイレが汚い。というか主人公の部屋が全体的に汚い。そこら辺に服は脱ぎ散らかしてるしネクタイはファンに引っかかってるし窓は割れてるしトイレは詰まってるし金はないしアル中だしもう散々な状況からスタートした時点で神ゲーの予感ですよ。
さらに主人公の持つさまざまなスキルは24の人格となっており、主人公は何かをするたびにこれらの人格と対話しながら話を進めていきます。そのため本作はテキスト量が膨大。しかもそのテキストが回りくどく長ったらしく修飾過剰でネタ満載。その点で好き嫌いがばっさり分かれるタイプのゲームなんですが、好きな人は間違いなく大喜びで飛びつくタイプのゲームです。
なんか全体の雰囲気がテリー・ギリアム作品っぽいんですよね。「未来世紀ブラジル」とかあそこらへんの。なお街の治安は最悪で、とくに近所の悪ガキのセリフの大半にはピー音が入っているという始末。
あとですね、このゲーム「臭い」んですよ。わたくし人形使いの「優れた作品判定ライン」の一つが「そこにないはずの情報が感じ取れる」があるんですが、このゲームには前述の詰まったトイレや樹から吊り下げられた腐乱死体、ゴミ満載のごみ収集箱などなどのあんまり近づきたくないものが数多くあります。そこの描写がどれもこれも画面の前で鼻をつままずにはいられないほどの詳細描写で時々本当に気分が悪くなることも。この辺、ゲーム世界への没入感を感じられてとてもいいです。
まだまだプレイを始めたばかりですが早くも沼を確信しています。スキルチェックに成功すれば大幅に展開が違ってくるタイプのゲームだと思うので、周回プレイが楽しそうです。