気がつけば明日(というか数分後)はもう誕生日ですよ。もはや誕生日に一喜一憂するのも飽きたので心静かに己の生まれた日を迎えようと思いますがお役所に出す書類とかに自分の年令が書いてあるとヴッ!!!となりますよね。
・塵塚ウバメ片手袋合同 払わぬ袖に塵が降る(折葉坂三番地)
紅楼夢では変わったコンセプトの合同誌がやたら出るイメージがあります。本作は厳密には紅楼夢発行の合同誌ではないんですが、紅楼夢の際に回収したので紅楼夢新刊枠で紹介します。
本作は、「東方錦上京体験版レーベルの塵塚ウバメが左手にだけ片手袋をしているように見える」という集団幻覚から生まれし、製品版発売前でないと成立しない合同誌。ちなみにわたくし人形使いも参加しています。こういう「その瞬間にしか成立し得ない」コンセプト、まさに二次創作ならではの作品ですね。
それでは数回に分けて収録作品の感想を書いていきましょう。
・錦上京レーベルの子(ぷろこ氏)
野性的な印象が先行する「山姥」という妖怪のイメージを覆すかのような神秘性マシマシの一枚。これから始まる未曾有のコンセプトの合同誌にふさわしいイラストです。
・手袋さん(松本岡氏)
本合同では片手袋がどういうものかの解釈も人それぞれでしたが、「二対一体のものの片方を釣り餌として用いる」というアイデアは妖怪らしくて好きです。
・聖域のウバメ(白大福氏)
素朴かつ柔らかなタッチが魅力の一枚。あとがきによればクーピーで描いたそう。本作でたびたび登場している身分卑しからぬ出身であることを思わせるお嬢様感あふれるウバメさんが魅力。
・能力を抑える程度の能力を持つ足袋(さなここ氏)
元気いっぱいといった感じのポージングが魅力の一枚。妖怪は歯が命!
・塵も積もれば(ぽすたん氏)
おへそへのこだわりが紙面から伝わってくる一枚。ウバメさんは腹筋バキバキなのかやわらかもちもちなのか。
・our gloved beloved(にいな氏)
ロンググローブってそれだけでもエロいのに脱ぎかけだとさらにエロいという知見が得られました。日々発見。
・巻頭マンガ(tog.氏)
いきなりこれは反則だと思います。でもまあ「一過性の集団幻覚」がコンセプトなのでそのスタートとしてこれほどふさわしいネタもないような気がしないでもない。
・噂のモンスクイーン(ぐい井戸・御簾田氏)
もう一人の山姥であるネムノが謎の女と遭遇する一編。本合同ではウバメの出自にもさまざまな考察がなされていましたが、本作ではそれを、その名前の通り「山姥の集落から出たさまざまなゴミ」に求めた設定に説得力を感じました。また、焦点となっている片手袋の解釈もきちんと伏線を仕込んだうえで回収しているのでワザマエ。
・ウバメ、手袋をもらう(ヘンプ氏)
藍さまが出てきたあたりで膝を打ちまくって関節がブチ折れました。きつねの手袋だこれ!
創作にはしばしば「そのネタ思いついた時点で勝ち」という状況がありますが本作はまさにそれ。いわゆる勝ち確です。
・聖域を暴く(双葉使用氏)
被食願望持ちのメリーとウバメという異色の組み合わせ。秘封倶楽部のお約束とも言える「異界のものを持ち帰ってしまう」の片手袋にうまく絡めた一編。というかこの話メリーの浮気話&のろけ話なのでは……。
今日はここまで。後半に続く。