紅楼夢原稿は終わったのでsteamオータムセールでゲーム買ってもいい? いいよ。
 というわけで「百合太刀降魔伝」プレイしました!
 前から気になっていたSTGの一本です。STGは医療・福祉なので何本買ってもいい。
 本作は刀の化身である黒百合・白百合のふたりを操作し、全7ステージ+αを戦う横STG。
 キャラが刀の化身なので、ショット以外にも斬撃が使用可能。この斬撃は白い敵弾を消せるほか、敵の近接攻撃を弾いて防御するパリィもでき、これが本作の目玉のシステムとなっています。なので操作感はSTG+ACTといった感じでなかなかおもしろい。
 特にボス戦はこのパリィを使いこなすことが必須となっており、ショットを撃ち込みつつ相手の近接攻撃に合わせてパリィという本作独自の戦闘が楽しめます。さらにボスキャラはみんな大好き巨大キャラも多く、迫力のあるボス戦が魅力的。
 プレイヤーキャラはそれぞれ、振りはやや遅い代わりに広範囲斬撃が可能な黒百合、攻撃範囲が狭い反面振りが早く瞬間的なダメージで勝る白百合という形で差別化されています。
 そして魅力的なのが前述の和風の世界観。道中の敵はもちろんのこと、ボスキャラも日本の妖怪で統一されており、キャラとしてのアレンジも実に癖(へき)が強くていい。ケモ濃度が高めなのでそっちの趣味の人もニッコリです。
 キャラを前面に出したSTGらしくイラストも充実。お約束のギャラリーモードのほか、ホーム画面の壁紙も複数あってイラストを楽しめます。さらにキャラ強化要素である「霊泉」では、強化以外にも各ステージのボスキャラの入浴シーンが拝めるのでとてもありがたい。
 さらにステージには外伝として、他作品からのゲストキャラと戦えます。なのでゲームの総ボリュームはかなりのもの。
 ただ本作、いいところはすごくいいんですが足りないというか作り込みの甘さを感じる部分も多くありました。
 まずBGM。BGM自体は和風+ハードロックといった感じでゲームの世界観に合っておりすごくいいんですが、いかんせん数が少なすぎる。せめても各ステージ別のBGMが欲しかった。
 次にアイテム関連。本作では敵を倒すと霊力やお金が出て、それらを集めて自機のパワーアップや要素の開放に使うんですが、このアイテムの出方がしょぼい。こうしたアイテムを回収して消費するスタイルならもっとアイテムを大量に出してアイテムジャラジャラ感を強調してほしかったと思います。ボス撃破後にもお金が出るんですが、あまりにも数が少なすぎてボスの撃破感が薄いと感じました。この辺の視覚的なご褒美感が本作には全体的に足りない気がします。
 ステージはいくつかのパートに区切られており、その間にキャラの強化や回復ができるんですが、ここらへんのデザインも今ひとつゲーム内容と噛み合っていない感がありました。
 キャラ強化に関しては、道中で集めた霊力を消費してショットを強化したりスキルを開放したりするんですが、これがステージごとにリセットされてしまう仕様。なので毎ステージごと同じことを繰り返さなくてはいけないので、ステージの最初は必ずしょぼい火力に戻ってしまうのが非常にマイナス。「ミスもしてないのにアワーアップが初期化される」というのはマイナスにしか機能しておらず、
 また、茶屋に入ってゲージやライフの回復もできるんですが、これもわざわざ食べ物のグラフィックを用意している割に、基本的に「全部食べる」しか使わないので非常にもったいない。ここらへんの仕様はひとつのショップとしてまとめられるものをむりやり分散させた感があります。ひとつの手間をふたつみっつに分けてしまっている感じ。キャラスキルに関しても、わざわざ「霊泉でアンロック」→「ステージの間で霊力を消費して装備」となっているので、「これひとつにまとめられるよな?」と思う部分がしばしばあります。こういうのってたいていRPGにありがちなシステムなんですよね。それをそのままSTGに組み込んでしまっているがゆえの齟齬だと思います。
 また、SEやボイスにも物足りなさを感じました。STGにおいてはSEってかなり需要な要素だと思ってるんですが、本作ではショットの発射音と着弾音がないので撃ち込み感が感じられません。ほかにも全体的にSEが目立たない印象です。パリィ周りのSEは、敵の近接攻撃の前兆やパリィ成功時などしっかりできているだけに、そのほかの部分のSEが軒並み弱い印象でした。
 またボイスに関しても、被弾時などのほんの一部にしか実装されておらずもったいない。フルボイスとまでは言わないものの、居合や奥義使用時にもボイスを入れてほしかった。
 そして個人的にいちばんもったいないと思ったのが道中のゲームデザイン。まず、敵の種類やグラフィックは豊富なのに敵の出現パターンが毎ステージほぼ同じ。さらに、道中で敵が出てこない箇所が長い&多い。さらに前述のとおりステージがいくつかのパートに分けられているのでステージの流れが寸断されてしまう。
 これらの要素が重なって、本作の道中はSTGとしては致命的なくらい退屈なものになってしまっています。ボス戦に比重を大きく傾けた作品だとは思うんですが、それを差し引いても道中の変化がッ背景と敵グラ以外ほぼないというのはSTGとしてかなり致命的な欠点であると言わざるを得ません。
 本作は、いいところはすごくいいしこだわりも感じられるんだけど、STGとして見た場合の完成度は決して高くはないと感じました。特に道中が退屈という点は、STGとしての面白さを大きく損なっていると感じました。
 本作はいいところはいいんだけど、それ故に足りない部分が目立って閉まってるタイプの作品だと思います。今後もアップデートが続けられるようなら、上記の部分が解消されることを期待します、
 
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「百合太刀降魔伝」プレイしました!
初公開日: 2025年10月07日
最終更新日: 2025年10月07日
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