みんなこの時を待っていた!
 この作品が帰ってくるのを待っていた!
 今は亡き混沌の城に、熱い男たちの戦いが帰って来る!
 「トワイライトウォリアーズ 決戦!九龍城砦」マサラ上映!
 まあ当然やってくれるわけですよ塚口は。前回あれだけ盛り上がっといて2回目がないわけがない。
 というわけでみんな大好き「トワイライトウォリアーズ 決戦!九龍城砦」マサラ上映記念すべき2回目です。
 塚口のイベント上映は、開催前から戦いが始まっていることは言うまでもありません。そして最初の戦いがある意味最難関かも。
 去る9月16日(火)0時。あるものはスマホを握りしめ、またあるものはPCの前で30秒ごとにF5キーを16連射しつつその時をまんじりともせずに待ち続けます。
 そして日付が変わった瞬間、塚口のサーバーに負荷が集中し戸村支配人の電脳が焼き切れる! かどうかは知りませんが、今回も作品が作品だけに日付が変わった途端にページが重くなりましたね。
 わたくし人形使いはいつもチケット争奪戦では、上映スケジュール画面でF5キー連打してるんですが、今回も4月19日に行われた「RRR」マサラ上映のときと同じく上映スケジュール画面から座席選択画面に行けないという事態が再発。さらに同じくやっと座席選択画面に行けたと思ったら今度は座席選択しても何回も戻されるという。ここでPCからスマホに切り替えるかどうか毎回悩むんですが、今回も自分の日頃の行いを大幅に加筆修正しつつ信じて画面の更新を待つことで無事チケットゲット! 今回は塚口の記録にも残るであろう2分、もしかしたら2分未満完売! このチケット完売までの速さには本当に「トワイライトウォリアーズ」という作品の、そして塚口サンサン劇場という映画館の人気を思い知らされます。
 さて上映当日。今日はやや天気が悪い感じでしたが、サンサン劇場に近づくに連れて雨雲すら吹き飛ばすような熱気が伝わってきます。
 恒例の待合室はこんな感じ。
 もう本編を一度でも見てしまうとこれ見ただけで誰もが滂沱の涙を流すこと請け合いの「あの」麻雀牌です。もうピーナッツの殻見ただけでも泣きそう。
 今回は少し早めの16時に家を出たんですが、劇場に着いたときにはすでに待合室にはたくさんの九龍城砦の住人たちが屯しておりとても治安が悪い感じでとてもいい。
 どんな住人たちが集まっていたかは今夜あたり毎度おなじみ関西キネマ倶楽部さんが素晴らしい写真を上げてくださると思うのでご期待ください。特に今回はみんな大好き王九の兄貴が三人くらいいたりめっちゃシブカッコイイ龍兄貴がいたり最高に美形な信一がいたりして眼福でした。
 そして塚口のイベント上映といえば作品に沿ったメニューの提供。「バトルシップ」のときにはブリトー、「たべっ子どうぶつ」のときは原作と言ったように視聴覚のみならず味覚でも映画を楽しめる映画館、それが塚口サンサン劇場。「グリーン・インフェルノ」応援上映の際にはいったいなにが提供されてしまうのか楽しみにしています。
 というわけで上映前のエネルギー補給としてみんな大好き叉焼飯を、ビン入りコーラと一緒にいただきます。
 わたくし人形使いが最近粗食に甘んじていることを差し引いてもシンプルにうまいですね。これからはインド映画のときのカレーと同じく定番メニューになってほしい。映画館の定番メニューとは? そしてまた食べログに乗ってほしい。
 さて……わたくし人形使いは己の務めをレポ書きという裏方だと心得ています。しかし今回、ひとつ思いついたことがあってやってみることにしました。
 みなさんおわかりですね。石炭です。
 思いついたからにはやらねばならぬ。俺がやらねば誰がやる(キャシャーン)。
 わたくし人形使いは普段は貝のごとく口をつぐんで生きているコミュ障であり、マサラ上映の際も基本はお声がけしていただくばかり。しかし今回は思い切ってやらかしてみることにしました。
 ちなみに↑の石炭は、個包装の黒飴を黒い折り紙で包んだもの。そして火ばさみはこれのためにわざわざヨドバシで買いました。
 結果、わたくし人形使いは怪人石炭配りマンとなり、待合室の全員に配ったあとは新しく待合室に来た人にすかさず石炭を渡す奇行に走っておりました。待合室に集まっ塚口城砦の住民たちの中には今回初めて塚口を訪れた方もおりさぞかし驚かれたことでしょうが劇場側のクレイジーさに比べたらこんなのかわいいもんですよ? いやほんと。
 そして塚口城塞の面々もやはりというか当然というかノリが良く、みなさん笑いながら気功を使いつつこの奇行を受け入れてくださいました。(気功と奇行をカケた爆笑ギャグ)
 余談ですが先ほどTwitter(頑なにXとは呼ばない)にてサンサン劇場公式から「次」の予告が出ましたので、やります。次も。
 そして今回も全方向から大量のホスピタリティにタコ殴りにされました。以下がその証拠写真です。
 みなさんからいただいたお土産は今まさにこのレポを書くためのエネルギーとなっています。うめぇうめぇ。
 さて、無事石炭も配り終わりシアター4も開場されたので館内に移動します。館内にはこれまた塚口では恒例の作品BGMがかかっており、すでに「ダンシング・ヒーロー」でノリノリになっている住人たちもおり全体的に気が早い。
 少し早めに開場となったシアター4では購入した叉焼飯を館内で食べられるようになってたんですが、そこでスタッフさんから叉焼飯の館内販売のアナウンスが! なお値引きはない模様。この令和の世に館内販売が行われる映画館はサンサン劇場だけ! ちなみに売りに来たスタッフさんは完売しないと帰れないそうで、塚口の抱える闇の部分が見え隠れしています。
 そして館内販売ぶんの叉焼飯が無事に完売すると、館内の住人たちからは大歓声と拍手とクラッカーが鳴り響き、館内の熱気はすでにクライマックス。これが1回目のクライマックスとなります。(※サンサン劇場では複数回クライマックスがあることは前提条件)
 そして2回目のクライマックスが早々にやってきます。我らがシネマイスター☆トムこと戸村支配人の登場だあああ!
 さっそく龍兄貴パンチ&タバコキャッチを繰り出し、さらにサングラスを靴下から取り出すという小ネタを披露しつつ前説開始。
 今回も初トワウォ、初マサラ、初塚口の方がいて場内から暖かい拍手が向けられます。一度塚口の「味」を知ったらもう逃げられんからな。
 そして前説も終わり、いよいよ塚口城塞へと入城だ!
 はい言うまでもなくいつものアレ、映画泥棒の着地で館内全員タイミング一致クラッカー&大歓声で3回目のクライマックスです。多いよクライマックスが。サンサン劇場の辞書にペース配分の文字はない。
 はい次、赤バックにタイトルどーんで4回目のクライマックス。早いってペースが。この赤バックに合わせて天井近くまで吹き上がる赤の紙吹雪の美しさたるや! 塚口の紙吹雪版の業(わざ)はもはや無形文化財の域に達していると言っていいでしょう。
 そこからのクライマックス数は数えるのがアホらしい数なのでカウントは放棄しますね。
 冒頭の「ダンシング・ヒーロー」がかかった段階で館内は一瞬でダンスフロアと化していました。ここほんとに映画館?(いつもの)
 冒頭からいきなり激しいアクションシーンからカーバトルが繰り広げられる本作ですが、塚口城塞の猛者たちはそこに的確にクラッカーを合わせてきます。特にみんな大好き王九の兄貴が点穴でバスのシートをブチ抜くところに館内のクラッカー班全員がタイミングを合わせてきたところ、まさにみんなの心が一つになった瞬間でした。感動すら覚える。
 そして個人的に今回印象的だったポイント、洛軍が九龍城砦に逃げ込んだシーン。
 「九龍城砦」のテロップとともにそびえ立つ異形の建造物が夜の闇に浮かび上がるあのシーンでクラッカーと歓声と紙吹雪が館内を満たしたんですよね。
 以前TLにて、「本作の主人公は九龍城砦そのもの」というツイートを見かけたことがあります。であるなら、このシーンは主役が初登場したシーンにほかなりません。人物のみならず、その物語の背景となる「場」の登場。ここで館内が盛り上がったのには、なんというか今まであまり感じたことがない種類の感動を覚えました。
 そして直後に信一が登場してまたクライマックスですよ。当然と言うべきか女性陣からのほとんど悲鳴に近い大歓声が沸き起こります。さもありなん。
 ここのアクションシーンもいいですよね。以前の感想でも書きましたが、本作では徹底して九龍城砦という場所を活かしたアクションが展開されますが、ここのアクションシーンの狭所ならではアクション大好き。「縦横無尽」という言葉がありますが、このシーンはまさに横方向だけでなく縦方向に展開する、九龍城砦の構造を最大限に利用したアクションシーン……であるのと同時に、この構成はラストバトルでもう一度リフレインされるんですよね。そういう意味でもこのシーンは大好き。
 さてそろそろ「例のシーン」が近づいてきました。塚口のマサラ上映ではもう展開を暗記してるくらい同じ作品を見続けている人たちが珍しくなく、クラッカーや紙吹雪のタイミングもあらかじめ備えることが出来るようになってきます。
 しかるにこのシーン、例の理髪店に入ったあたりでそこらじゅうからゴソゴソとクラッカーや紙吹雪を準備する気配がしてきて笑ってしまいました。まあみんな狙うからなあのタイミング。
 龍兄貴の登場シーンの盛り上がりはもはや言うまでもないでしょう。カッコ良すぎるだろあんなの。小学生が見たら翌日から学校で男子はみんなやるぞ。
 そしてクライマックスポイントが無数にある本作の中で、もっとも歓声が大きかったのがやはりというかなんというか、盂蘭盆会バトルにて四仔が素顔を見せたシーンでしたね。歓声とか悲鳴とか通り越して咆哮だったあれ。納得しかない。
 そこから盛り上がりが一切下降せずラストシーンまで一直線。本作ももう何回も見てますが全然ダレませんね。ドラマが一切停滞しない。
 そしてこのドラマが一切停滞しない要因のひとつが、間違いなく「観客側のレギュレーション徹底」でしょう。
 毎回戸村支配人が前説で言っている通り、マサラ上映は映画鑑賞+α。+αの部分がメインでは決してない。しかるに塚口のマサラはそこが徹底されており、決して無軌道に騒いでいるわけではありません。盛り上がるべきところは盛り上がり、自分だけが目立とうとしない。他人の鑑賞行為を妨げるようなことはしない。そしてなにより作品を尊重し、そこに寄り添う。
 そして極みに達した業(わざ)は、映画の演出と同一化する! ラストバトルのクライマックス、龍捲風の名を示すかのように下から突風が吹いてきたあのシーン、静かに、しかし激しく舞った紙吹雪にそこにはないはずの風を確かに感じました。
 前述の通り、今回のマサラ上映でも初マサラ、初トワウォという人がけっこうな数おられました。ですが、おそらくそうした人たちで「歓声やクラッカーなどが邪魔でストーリーが入ってこなかった」「映画館のノリについていけなかった、合わなかった」という人はいなかったんじゃないでしょうか。いやいなかったはず。ここは自信を持って言える。
 塚口の素晴らしいところはここですよ。劇場側も観客側も、ともに作品を尊重しつつみんなで楽しみ、みんなが楽しめるようにする。「マサラ上映は映画鑑賞+α」この言葉は全国各地の映画館全てに掲示してほしいくらいです。
 こうして塚口でさまざまな作品を何回も見ているとやはりいろいろ発見があります。
 今回ひとつ気づいたことのが、王九のサングラス。
 王九は常にサングラスをかけてるんですが、彼のトレードマークとも言えるサングラスが唯一外れるシーンがあります。それが大ボスの殺害シーン。「他のシーンはどうだったっけ?」と思って中止してたんですが、あそこ以外、あの激しいラストバトルでさえもサングラスは一度も外れてないんですよね。それがいったいどういう意味か。そもそも大ボスを殺す(倒す、ではなく)ときだけ、王九はなぜ「絞殺」という手段に及んだのか。今回はありませんでしたが、本編終了後に追加された未使用シーンと合わせて考えると、王九というキャラクターの表には描写されていない内面が見える気がします。
 また本作、改めて見るとやはり「喪の物語」なんですよね。やがて、そしてもう失われてしまった「九龍城砦」という場所を看取る物語。冒頭で「本作の主人公は九龍城砦そのもの」という言葉を取り上げましたが、であるなら本作は、主人公の死を見届ける物語なんですよね。そう考えると、かつての九龍城砦に暮らしていた人々を映し出したスタッフロールは、その生を閉じる前に主人公が見た走馬灯だとも言えるのではないでしょうか。
 スタッフロールといえば、「アクション監督:谷垣健治」「音楽:川井憲次」に大歓声が起こっててうれしかったです。
 そして最後にスクリーンに映し出される、みんなでテレビを見ながら談笑している九龍城砦の住人たち。その姿は、今日こうしてスクリーンの前で笑い、感動し、泣いていた我々の姿と同じでした。
 あのシーン、確かにスクリーンと観客席の境界がなくなったのを感じました。我々はスクリーンの向こう側にいた。
 ……といった具合に今回の「トワイライトウォリアーズ 決戦!九龍城砦」マサラ上映も大盛況のうちに終わりました……が、終映後の戸村支配人の言によれば、9月10月11月も当然のごとくなにかやる上に、さらにその間に無理やり緊急でなにかをやるとのことなので俺たちの戦いはこれからだ!
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塚口サンサン劇場「トワイライトウォリアーズ 決戦!九龍城砦」マサラ上映行ってきました!
初公開日: 2025年09月20日
最終更新日: 2025年09月21日
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