夏コミ原稿がやばいのはもう言うまでもないので省略。
淡々と感想を書いていきますよ。
・『クレイジー小西』(古賀裕人氏)
前半部分は「クレイジー小西」を探し続けていた男、後半はその「クレイジー小西」と勘違いされていた男の一人称で書かれた作品です。
本作から感じるペンギンイメージは「日常に紛れ込んだ異物」。
一人称視点の小説は、語り手となるキャラの口調や主観、考え方、語彙力、年齢、性別などなどの情報が反映される・反映しなくてはならない形式です。
しかるに本作の前半部分、「クレイジー小西」を探し続けていた男の一人称で語られるパートは、まさに一方的にまくし立てて聞く耳を持たない状態の人物の語り口と言った感じで、想定キャラのトレースの正確さと精緻さに驚くとともにある種の気持ち悪さすら感じました。この話があっちこっち飛んでなにが言いたいのかよくわからない感じ、思ったことを全部口に出してしまってる感じが13ページに渡って延々と続くので、読んでるこっちも本当に延々と一方的にまくしたてられてる気がしました。
そして後半部分、結局この男が「クレイジー小西」だと思い込んで話し続けていた相手は別人で高橋だったわけですが、これもしかして「クレイジー小西」ってこの高橋の妻だったりしません? 読み直したら「クレイジー小西」の性別を断定できる描写はないし……。
ペンギンが直接的に関わる話ではありませんが、本作における「校内にペンギンが入ってくる」という非日常的出来事の影響をいちばん受けたのが、他ならぬ「クレイジー小西」本人だったのかも。
今日はここまで。