接続した聖鎧の強力な感覚機(センサー)を通して、宙域に集結しつつある敵戦力を確認。すでに補給艦からは無数の小型機(ドローン)が射出され、宙域を埋め尽くそうとしている。さらに複数の次元震を確認。発振される強力な信号は、パープリティアス属のもの。
 無数の岩塊を押しのけるようにして、次々と敵戦力が集結している。しかし、これは好機であるとネグザルツは認識した。単機でこの敵戦力と相対することは絶望的だが、こちらには聖鎧の圧倒的火力がある。
 敵の戦力は膨大だが無限ではない。この場に集結した大部隊を壊滅させられれば、敵戦力を大きく削ぐことができる。そして、それは決して不可能ではない。
 うねるような軌道を描いて襲ってくる小型機(ドローン)の群れの進行方向に向かってロックオン。聖鎧の各部装甲が展開し、無数の誘導弾が射出された。
 転瞬、発生した爆光がネグザルツと小型機(ドローン)あいだに壁のごとく立ちはだかる。誘導弾の直撃を受けた小型機(ドローン)は蒸発、はるか後方の機体も発生した強力な電磁パルス(EMP)バラージによって電脳を麻痺させられ機能停止。
 しかし、敵戦力はまだ数多く残っている。槍状の細い艦首を持った敵突撃艦のブースターが火を吹き急激に加速。文字通りの突撃を仕掛けてきた。対するネグザルツは回避行動を――とらない。
 突撃艦の接近軌道と軸を合わせ、そのまま自身も加速。機体後部の光子縛鎖(フォトン・チェーン)を長くあとに引き、白銀の矢となって疾駆する。
 接触の瞬間、防護シールド最大出力。
 突撃艦の切っ先をへし折り、聖鎧の装甲が質量弾となって艦体にめり込んだ。しかし次の瞬間、艦隊の大部分が機能停止しているはずの突撃艦が突然ガイドビーコンを発振。同時に第二第三……一〇隻を超える突撃艦が次々と方向転換。ネグザルツがめり込んだ突撃艦をめがけて全力加速してきた。
 方向転換した全ての突撃艦が
光子縛鎖(フォトン・チェーン)が突撃艦の装甲を内側から食い破り、引き裂いていく。
 
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