紅楼夢原稿も無事終わったので行くのはやはり映画館。やはり塚口。
 というわけで今日見てきたのはこの作品!
 いやーもう本当にありがてえありがてえ。
 Twitter(かたくなにXとは呼ばない)にて上映決定の報があったときに湿度の高い感謝のツイートをしたんですが、本当にありがたい。
 劇パトは初代と2はしばしば映画館でリバイバル上映されていますが、XWⅢはほんっとに上映されなくてなあ……。わたくし人形使いは実は劇パト3作の中ではWXⅢがいちばん好きだったりするんですよね。レンタルでは何回も見ましたが劇場では初めて。
 いやーまあ劇パト……というかパトレイバーとしては異色ですよねやはり。まあぶっちゃけ人気ないし話は暗いし画面も暗いし特車二課は出てこないしレイバーも出番少ないし。でも好きなの!!!
 久しぶりに見返してみるとかなりビオランテ。特に機動隊が踏み込んだ研究室で謎の触手が死体を天井に引きずり込むシーンとか実にビオランテです。
 そしてこの廃棄物13号のデザインがまたいい感じに気持ち悪くて好き。海産物系のデザインってなんでこうも禍々しいのか。
 本作は押井監督の初代、2とは異なり高山文彦監督作品となっています。そのため、いわゆる押井節と言われる長台詞はありません。直接的な会話劇で魅せる押井節とは逆に、本作は間とBGMで感じさせるタイプの作劇になっています。長広舌があるのはラストの13号捕殺作戦のところくらいで、本作のメインキャラとなる主人公・久住刑事や秦刑事、そしてヒロイン……というよりは本作の一連の事件の発端である岬のセリフは、ラストに近くなるほど少なくなっていく印象でした。これがもう事件が進めば進むほど事態が「言葉ではもはや追いつけない」「会話では取り返しがつかない」段階にまで進んでいく感じがするんですよね見てて。
 そして一連の事件が集結したあとのあのラストシーン。キャラクターのセリフは一切なく、西脇家の墓前に参る秦刑事の姿に、ラジオの音声が流れ続けるあのラストシーン、「いちばん好きな映画のラストシーン」ランキングでTOP3に入ります。本当に好き。
 本作はいわゆる怪獣映画としての側面も持っているわけですが、怪獣映画における怪獣はしばしば悲劇的な存在です。本作における廃棄物13号もまた、常に怪物としての巨大さ恐ろしさを体現する存在でありながら、ラストの超伝導モーター搭載の機械に誘導される姿は好奇心旺盛な人間の幼児を想起させるのがなんとも悲しい。またその咆哮もしばしば人間の子どものように聞こえるシーンがあるんですよね。
 また、捕殺作戦で13号を誘導する決め手となったのが、すでにガンで亡くなっていた娘が生前に弾いてみせたピアノの音というのがまた……。
 初代と2を「『動』のパトレイバー」とするなら、本作は「『静』のパトレイバー」と言えるでしょう。
 そして続いてはこの作品!
 台風が来ると思い出す。みんな大好き劇パトです。
 本作はオリジナル版とアナウンスされていたものの実際にはサウンドリニューアルということで一悶着あったようですが、わたくし人形使いはさほど気にせずに見てきました。実際オリジナル版とリニューアル版どっちを多く見てるかな。
 さて本作は頻繁にリバイバルされてるのでスクリーンで見る機会にも十分恵まれておりもう何回も見てますが、何回見てもいいものはいい。
 冒頭から親の顔より見てきたヘルダイバー降下シーン。からのコクピットが空の試作レイバー。からのタイトルイン。最高です。これだけで5杯いける。
 ストーリーの方はもはや暗記できるくらい見てきましたが、やはり面白いものは面白い。1989年にコンピュータウイルスが広汎に使用されているOSを汚染するって発想を描いてるのは見るたびにすごいと思います。今でも……というか今だからこそこの話が架空のものではなく現実に起こり得るどころではなく実際に起こってるからなあ。
 本作の魅力はいくつもありますが、やはり帆場が仕掛けた巨大な謎がわずかなひらめきから少しつづ解けていく展開が好きですね。ロボアニメでありながらミステリーでもあるという。
 そして本作には要所要所に聖書から取ったモチーフが散りばめられていますが、今回見てて今さらなんですが、洋上プラットフォーム「方舟」、フロアをパージされていって最終的にメインシャフトのみになった姿って「バベルの塔」なんだよな……。これ前にも書いたか?
 あとはみんな大好き零式ですよ。貫手ですよ。もう「98式イングラムのリボルバーカノンを取り出すための腕部伸長機能を格闘戦用に転用した」って設定だけでご飯が進みます。たまらん。
 そして今回の劇パトのリバイバルの目玉とも言えるのがこないだ発表された2026年完成予定の新作「パトレイバーEZY」ですね。
 世界線的にはTV版、新OVA版から30年後の話になるようで、キャラクターがどう変化するのか楽しみ。キャラクターは一新されるでしょうが、特車二課とのつながりなどはどのようにして提示されるのか楽しみです。
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塚口サンサン劇場「WXⅢ機動警察パトレイバー」「機動警察パトレイバー劇場版」見てきました!
初公開日: 2024年09月27日
最終更新日: 2024年09月27日
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