もういない 分かっていても 探す影
思わず目で追ってしまって、それからため息をついた。
彼女はこの街から出ている。戻ってくるはずがない。分かっているのに、似た髪型を見かけると目が勝手に動く。
そんなに好きなら手放さなければ良かったのに。そんな考えが浮かんで、自嘲する。そんなことをすれば、彼女に嫌われるだけだ。
#140字小説
選択肢が嫌われるか別れる(関係性を現状のままにする)しかなくなった男の人の話。
反射的に目で追って、我に返ってため息を吐いた。
彼女はもう俺の生活範囲のどこにもいない。分かっているのに、彼女の欠片に反応してしまう。
せめて面倒な男だと思われたくなくて、別れる時に引き止めもしなかった。後悔するにはもう遅い。
未練がましい男なんて、あいつは嫌いだろうに。
#140字小説
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