「そーなのかー……」
 ルーミアはいつも通りの、起きているのか寝ているのかわからない声で返事を返す。
「わたしは憧れてるんだ。星に。いつも囲まれてたいんだよ、あの星にさ……」
「だから、おほしさまがすきなのー?」
「うん……」
 話し終わって、シーツの中に沈黙が降りた。……なんだか急に恥ずかしくなって、わたしは胸元に抱き寄せたルーミアの頭をわしゃわしゃ。
「んぁー、なにするのー」
 ふがふが暴れてるルーミアをぎゅっと抱きしめていると、うれしいような恥ずかしいような、くすぐったい気持ちになってきた。自分が誰かにこんな話をしたのが妙に恥ずかしくって、でも、自分がこんな話をできる相手がいるってことがうれしかった。
 ……こんなことは、はじめてだった。
 わしゃわしゃを止めて、ルーミアの小さなからだを抱き寄せる。ルーミアが、こっちを見上げるのが気配でわかった。シーツの暗闇の中に浮かび上がる、宵闇の妖怪の紅い瞳。
 夜空の中でも、星を目印にすれば迷わず飛んでいける。
 紅い星を目印にして、わたしは小さな侵略者に唇を寄せた。
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