今日は雨や。
朝起きたときから頭が痛い。
頭が痛いから食欲も湧かない。
薬飲まへんとマシにならんのに。
頑張ってベッドから体を起こして、キッチンへ向かう。
引き出しから頭痛薬を取り、コップに水道水を注ぐ。
慣れているはずの一連の動作をするだけで体が悲鳴を上げている。
「んはは...みんなを笑かす芸人が笑えへん休日過ごしてどないするんや」
もう笑うしかなかった。
ピロン、と俺の携帯が鳴った。
「さまとき...?」
どうやら左馬刻からメールが届いたらしい。
メールの内容は
碧棺左馬刻
簓大丈夫か
白膠木簓
大丈夫やで!
碧棺左馬刻
本当か?無理してねぇだろうな
白膠木簓
ほんまやって〜
碧棺左馬刻
なんかしてほしいことあったら言えよ
白膠木簓
言うて離れてるから大したことできひんやん!(笑)
白膠木簓
でも、我儘聞いてもらってもええ?
碧棺左馬刻
おう
白膠木簓
電話したい
さまときの声ききたい
メールを送った瞬間俺は恥ずかしさで死んでまいそうになった。
「なに甘えたこと言うとるんや...はずぅ」
おそるおそる携帯を手に取り、メールの画面を開く。
すると、
碧棺左馬刻
いいぜ
「...え」
状況が理解できひんまま俺の携帯が着信音を鳴らし始めた。
ちなみに俺は「Gangsta's Paradise」を着信音に設定している。
誰かから電話がかかってくると毎回あのイケボが聞けるので、
ついついギリギリまで電話にでぇへんこともまあまあある。
そのいつもの癖がでて、恋人からの電話ってのに(しかも俺が頼んだのに)
サビが終わるまで恋人の歌声に惚れ惚れとしていた。
はっ!と我に返り、慌てて応答のボタンを押した。
「もしもし...?」
『出るのおせぇよ』
あ............
久しぶりに聞いた恋人の声を聞いて、なんか安心して涙が零れそうになった。
必死に堪えて、会話を続ける。
「急にゴメンな。最近会えてへんから寂しくなってな」
『おう』
「なんかようわからんけど、さまときの声聞いたら元気出たわ!」
『おう、よかったわ』
付き合ってもなお俺に対しての態度は何も変わらへんし、
相変わらず口も素行も悪いけど、電話越しの左馬刻の言葉は優しくてあったかかった。
「ん......さまとき...」
自分でもビビるくらいの甘い声で名前を読んだ。
『っ、なんだ?』
それに気付いてか左馬刻の声が少し動揺してるように聞こえた。
泣きそうになるのを全身全霊で我慢して、俺は
「っ...会いたい...」
今の俺では照れくさくてこれくらいでしか伝えられへんけど、
いつか直接目を見て好きだと伝えられる日が来たらええな。
『あぁ。俺も早くお前に会いてぇ』
!!??
少女漫画みたいなラストで締めたろって思ったら、とんでもない爆弾を投下してきよった。
なんでなん!なんでこんな甘いん今日!!!
携帯を前に一人で悶々としていると、
「わりぃ。そろそろ行かねぇと。切るわ」
プープーという機械音が静まり返っている家に響き渡る。
真っ暗な携帯の画面を見つめながら一人、にやにやする。
するとまた左馬刻からメールが届いた。
碧棺左馬刻
直近の予定全部教えろ
命令口調で年下のくせにこれっぽっちも可愛くないけど、
会いたいって思ってくれてんのが伝わってしんどい。
いつの間にか頭痛も治まっている。
やっぱり俺は左馬刻が好きやなぁ。
はよ会いたい。
マネさんに無理矢理にでも予定空けてもらお。
end
カット
Latest / 83:58
カットモードOFF
文字サイズ
向き
チャットコメント通知
雨の日さまささ続き!終わらせます!!!
初公開日: 2024年02月13日
最終更新日: 2024年02月13日
ブックマーク
スキ!
コメント
嘘じゃないんだ...!信じてくれ...!