毎月20日過ぎた後から次の月までの体感速度は異常。ゴッドスピード。
・Bilateral(すずだんご)
前回に引き続きサークル「すずだんご」さんの作品です。
本作は全9曲のサウンドトラックが収録されたCD……なんですが、ただのアレンジサントラではありません。
サントラという媒体では当然曲が主役ではあるものの、本作ではそれと同じくらい装丁が凝っています。文章で説明するのは難しいですが、ジャケットを開くと中心のスリットにCDが立つようになってるんですね。そして両側に輝夜と妹紅のイラスト、そして詩が配置されているというデザインになっています。そしてCDの盤面のデザインが月という……。このデザインが、ジャケットを単なるパッケージにとどまらず開いたときに一種のオブジェとなって目に飛び込んでくるんですね。
また、収録されている全9曲のサウンドトラックも、個別のBGMというよりは一貫したストーリーのように構成されていると感じました。というか本作のサントラは実質的に永夜抄のストーリーをなぞったものになっている気がします。というか今気づいたんですが、本作のタイトルが「二国間の」「両側の」という意味を持っているということは、本作は逆順で再生することも想定に入れた構成になっているのでは。
それでは曲ごとの感想を。
・Intro(原曲:蠢々秋月~Mooned insect~)
タイトル通りの、これからのストーリーを予感させる一曲。永夜抄の曲が一貫して持っている「夜と月」のイメージを色濃く反映させている印象です。
・Sad Inside(原曲:永夜の報い~Imperishable~)
2曲目にいきなり後半ステージである4面の曲を持ってくるのに意外性を感じました。タイトルとなっている「内に秘めた悲しみ」はどちらのものなのか。
・Hidden(原曲:夜雀の歌声~Night Bird~)
2曲目に続き、3曲目も「隠されたもの」という表に出さないことを意味するタイトル。輝夜と妹紅、両者の秘めた感情が月に反射して映るようなイメージ。
・Transition Here(原曲:プレインエイジア)
激しさを増す4曲目。タイトルは「ここに移行する」という意味。輝夜と妹紅の辿り着く場所とは。永夜抄特有の疾走感を感じる一曲。
・Illuminated Moon(原曲:竹取飛翔~Lunatic Princess~)
永夜抄の顔とも言える輝夜のテーマ。美しいピアノアレンジの旋律の中に輝夜の秘めた怜悧な狂気を感じます。
・Divergence(原曲:月まで届け、不死の煙)
妹紅のテーマである原曲をテクノアレンジした一曲。挿入された英語の音声は永夜抄後半面の宇宙のイメージ。
・Admire(原曲:狂気の瞳~Invisible Full Moon~)
タイトルの意味は「憧れ」。月はしばしば手の届かない憧れの存在のメタファーとして使用されることを考えると……。
・Resoulution(原曲:エクステンドアッシュ~蓬莱人~)
EXステージの道中曲。妹紅の秘めた燃えるような情念を感じる一曲です。どことなく「Illuminated Moon」と同じようなイメージを感じる。
・Beautiful Soul(原曲:少女綺想曲~Dream Battle)
最後の曲が「Intro」に対する「Outro」ではない点、そしてラストに輝夜でも妹紅でもなく霊夢のテーマ曲を持ってくる点に作為的なものを感じる……。
今日はここまで。