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・Watershard(給食頭蛮)
 東方二次創作ゲーム「クビナシリコレクション」を開発されたサークルさんの東方アレンジCD。今回は透明感をコンセプトとしたアレンジ曲が8曲収録されています。
 それでは収録曲ごとに感想を。
・watershard(原曲:おてんば恋娘)
 アレンジの方向性としてはやはり電波曲のイメージが強い「おてんば恋娘」ですが、本曲はコンセプト通り、そしてCDジャケットイメージ通りの透明感のあるアレンジになっています。曲のメインメロディ自体は落ち着いたものなんですが、その裏側に重低音が挿入されているのがすごいというか意外。透明感をコンセプトとしたアレンジにこういう形絵重低音を入れるのってなかなか難しいのでは。
・bulemind(原曲:忘失のエモーション)
 メロディの緩急が好きな曲。東方の曲は非常にキャラクター性の強いもので、各々の東方キャラを直接的に表現している印象がありますが、このアレンジでもやや強めの序盤から中盤で静かめのテンションに入って、終盤で盛り上がるというまさに喜怒哀楽を現す面を持つこころちゃんのイメージが明確に感じられました。
・Etarnal Colour(原曲:永遠の巫女)
 激しめかつスピード感のある一曲。シューターにしかわからないたとえで言うと、全6面のSTGの3面っぽい曲。分かれ。疾走感のある導入部分からいったん落ち着かせてメインメロディに入る後半、まさに雲海を突き抜けて高空に飛び出す霊夢をイメージできる曲です。そういうのも含めて「3面感」のある曲。
・reflexion(原曲:幽霊客船の時空を超えた旅)
 こちらはゆったり目のアレンジ。上品さの中にどこか日本的、東方的な不気味さを感じるところが魅力。星蓮船ゲーム本編のの空の広大さと星蓮船内部に入った後の弊所の不気味さを再現している感じ。ところどころに水の音が入っているのがまた上品さと不気味さの両立を際立てている印象です。
・dreamsoda(原曲:稲田姫様に叱られるから)
 わたくし人形使いは最近は以前ほど東方アレンジCDを聞いてないんですが、この曲がこういう方向性でアレンジされているのは初めて聞いたかも。ゆったりとしたメロディと反響を強めに効かせた水の音のイメージはまさに正常の聖域。そして最後にプルタブを開ける音が入っているのがタイトル回収で好き。
・EMPTINESS(原曲:法界の火)
 原曲からして「ラストステージの曲で短めのメロディの繰り返し」という曲ですが、本曲も同じように短めのメロディを繰り返す構成になっています。なっているんですが曲を通して聞くとちゃんと抑揚と変化がついているのがさすが。「EMPTINESS」というタイトル通り、広漠な空間を感じられる曲です。
・eclips(原曲:竹取飛翔 Lunatic Princess)
 東方原曲の中でもメロディラインが明確で強いのでアレンジが難しい曲のひとつなんじゃないかと思うこの曲、原曲のメロディに沿いつつも中盤で一気にピアノの連打から始まるアレンジに突入する勢いか好き。その勢いから余韻を残しつつ終わる構成がいいなあ。
・regression(原曲:レトロスペクティブ京都)
 ラストを飾るのは雨音が癒やされるしっとり目の一曲。「回帰」を意味するタイトルで終わるのがまたいい感じ。個人的には曲、特にゲームミュージックは曲名も含めてひとつの作品だと思ってるのでこのタイトルで終わるのはうまいなーと思いました。短めの曲で余韻を残しつつ終わるのもベネ。
 今日はここまで。
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第19回東方紅楼夢戦利品レビューその⑨
初公開日: 2023年12月05日
最終更新日: 2023年12月05日
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