「あいつ、まだ神社にいるのか……?」
 紅魔館を弾丸のような勢いで飛び出した魔理沙は、今度は博麗神社へ一直線に飛んでいきました。今回の異変の黒幕の目星はついたものの、相手はどこにいるのかわかりません。正確には何処にいるのかは分かっているのですが、そこへの侵入経路がわからないのです。そこで魔理沙は困ったときの神頼みとばかりに博麗神社にやってきました。
「おーいみこえもん、いるかー?」
 などといつもの調子で勝手に母屋に上がり込みますが、そこでいつもだらけているはずの紅白の巫女の姿は見当たりません。
「なんだよ、私を置いていくなんて友達がいのないやつだな……」
 文句を言いながら、魔理沙は炊事場やお風呂まで勝手に覗き込みます。しかし、やはり霊夢の姿はありません。
 と、その首筋に鋭い針の切っ先が突きつけられました。
「図書館だけじゃ飽き足らずに、今度はとうとうわたしの家まで漁ろうっての? いい度胸してるわね」
「バカ言うなよ。私だって漁る家くらいは選ぶぜ? だいたいここには茶菓子くらいしかないじゃ……痛ってぇ!! こいつほんとに刺しやがった! お前乙女の柔肌をなんだと思ってるんだ!?」
「あーもううっさいわね、で、何の用よ」
 涙目で頭をさすっている魔理沙に、突然現れた霊夢はいつもの調子です。
「そんなの決まってるだろ。今回の異変の黒幕のところに行きたいんだよ」
「あらそう。奇遇ね、わたしもよ」
「へえ、やっと博麗の巫女サマも重い腰を上げたってわけか。で、お前ももう黒幕が誰かわかってるのか」
「当たり前でしょ」
「なんで分かった?」
 魔理沙の質問に、霊夢はふんと鼻を鳴らして答えます。
「勘よ」
「だろうな」
 その答えに、魔理沙はにやりと唇の端を吊り上げて答えました。
「で、問題は黒幕のところにどうやって行くかなんだが……」
「そんなの簡単でしょ。四季異変のこと忘れたの?」
「あ……あーあー! その手があったか!」
 そう、今回の異変の黒幕のところに行くには、とても簡単な方法があったのです。その方法を取るべく、ふたりは一路、魔法の森に向かうのでした。
 そして、「しばらく」というくらいの時間も経たないうちに……。
「きゅーっ」
「きゅーっ」
 二人の足元にあわれ伸びているのはチルノと大妖精。
 ルーミアと別れた後も踊っていたふたりですが、突然現れた霊夢と魔理沙にいきなり襲われて抵抗するまもなく1回休み寸前にされてしまったのです。
「さーてどうしてやろうかしらね……」
「おいお前巫女がしちゃいけない顔してるぞ、いつもだが」
 獲物を前にした肉食動物の表情とチルノと大妖精を見下ろしている霊夢に余計なことを言うと、魔理沙は慣れた手付きで伸びていたチルノをひっくり返します。
「うー、なにすんだー……」
「あー大人しくしてろって。ほーれよちよちよち」
 目を回したまま弱々しく抵抗するチルノを適当にあやしながら、魔理沙はその背中を調べています。霊夢も同じように膝の上に乗っけた大妖精の背中を調べていましたが、魔理沙よりも先になにかに気づいた様子。
「ほら、思った通り。ここに残ってる(傍点)。」
「ひええ、なんですかぁ!? なにしてるんですかぁ!?」
「あーもうじたばたしない。大人しくしないと取って喰うわよ?」
「ひいいい……!」
 巫女としては明らかにアウトな物言いで大妖精を黙らせると、霊夢はその妖精の羽根のあいだ、背中のあたりをなにやら唱えながらいじくっています。すると……。
 ばかん!と大きな音とともに、大妖精の背中に突然に大きな扉が開きました。四季異変での異変の原因であった「後戸」です!
「さすが腐っても博麗の巫女だな」
「さっきから一言余計なのよあんたは」
 魔理沙にそう言い返すと、霊夢は混乱している大妖精に見向きもせずその背中に開いた扉に飛び込みます。魔理沙もいじくり回していたチルノをほっぽりだして霊夢に続きました。
 大妖精の背中に開いた扉はひとりでにぱたりと閉まり、消えてしまいます。あとには、さっきと同じように伸びているチルノと大妖精だけが残されたのでした。
 
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紅楼夢原稿を書いていきます。
初公開日: 2023年10月01日
最終更新日: 2023年10月01日
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コメント
もはやなんの余裕もないので紅楼夢原稿を書いていきます。