パプニカ王宮近くにある大神殿。そこには王族のみが立ち入りを許される契約の間がある。
 パプニカの王族は代々賢者の資質を備えて生まれる。賢者には長年の修行を経てその力を会得する者と、生まれながら賢者としての能力を持つ者がいる。
 パプニカの王族はこの大神殿で、最初にメラとホイミを契約する。
 今までその契約が為されなかった者はいない。
「姫、こちらへ」
 大神官に促されてレオナは一歩一歩ゆっくりと歩みを進めた。磨き上げられた白い大理石の床の上に、5つの貴石が一つの円を描くように均等に並べられている。その中心に立ったレオナは、両手を重ね胸の辺りへと添えた。その様子を穏やかな笑みを浮かながら見守る者。まるで我が事のように緊張し両手を握りしめている者。そんな彼らの視線を背中に感じながら、レオナは静かに呼吸を整える。
 段取りは全て頭の中にある。何度も何度も神官らに教え込まれて今日の日を迎えたのだから。
 失敗するはずが無い。大丈夫、わたしはやれる。
「神よ」
 その一言により空気が一変する。床に描かれた魔法円から光が立ち昇る。
 貴石より発せられた光が白い床に円を描く。その円はさらに花びらのような形を描いてゆく。光はどんどん強まり、中心に立つレオナの姿がかすむほどに輝きを増してゆく。
「その御名により我が願いを叶えたまえ。我に力ある言葉を賜りたまえ」
 レオナの声が鈴の音のように響く。床から立ち昇る光がその声を天上へと導く。
「我は望む。ただ一つの言葉を──ザオラル」
 魔法円の光が黄色から白へ、まるで暗雲を切り裂く稲妻のように強く光り輝いた。レオナ以外の者達は一瞬驚き目を見開いたりびくりと肩を震わせたりしたが、レオナはただじっとその場に佇んでいた。光はやがてレオナへ吸い込まれるかのようにして消えていった。
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メイキングってこういう事?
初公開日: 2023年09月19日
最終更新日: 2023年09月19日
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コメント
果たしてこれがメイキングと呼べるものなのかどうか。