ルーミアは鼻の頭がくっつきそうなくらい顔を寄せ、腰に手を当ててぷんぷん怒っています。
「あーもう近い近い。わかったわかったちゃんとやるから……」
顔を赤くしながらも体を起こし、再び戦闘態勢を取る魔理沙。しかし、その胸の中にはまだ形のはっきりしない疑念が湧いていました。
確かにさっきは考え事に気を取られていて、うっかり被弾してしまいました。しかし、魔理沙にはどうもその被弾の原因が、ただ単に考え事をしていただけには思えません。
仕切り直しで再び弾幕を撃ち合い始めても、その疑念は消えるどころかだんだん大きくなってきています。そのくせ、その正体はよくわかりません。
(なんだ……? なんなんだこの違和感……?)
そう、違和感。その表現がぴったりでした。
ルーミアが急に強くなったというよりは、自分のほうがいつもの力を出せていない、そんな気がしてならないのです。