見てない映画をろくに消化できないままリティク祭りがあるわ夏コミ原稿はあるわ紅楼夢原稿はあるわでたいへんです。自分の数が足りない。
というわけで今日見てきたのはこれ!
なんだかんだで「岸辺露伴は動かない」はまだ見てないので、実際に実写版露伴先生を見るのはこれが初めて。
ジョジョのようなビジュアルインパクトの強いマンガ作品を実写ドラマ化するのは非常に難しく、以前の「ダイヤモンドは砕けない」はそのへんはまあなんとか踏みとどまってた感じでした。
では今回はどうかというと、服装や髪型ではなく喋り方や雰囲気、仕草でうまく岸辺露伴という癖のあるキャラを表現している高橋一生氏の演技力がまずすごい。岸辺露伴としての記号はせいぜいヘアバンドとイヤリングくらいしか残ってないのに、もう立ち居振る舞いが露伴先生なんだよな。セリフには字幕はついてませんが聞いてて確かに「ッ!」や『太字』がついてる喋り方なのが素晴らしい。
また、露伴先生のスタンドである「ヘブンズ・ドアー」もスタンド像は直接描かれずエフェクトなどもなし。なので本作はパッと見原作がジョジョであるとは思えないくらい絵面が地味なんですよね。そしてストーリーの方も派手なバトルやスペクタクルがあるタイプのものではなく、傾向としてはジャパニーズホラーを感じました。
フランスの画家モリス・ルグランによる黒い絵に興味を持った露伴はその絵を落札。そしてその出自を確かめるために、露伴はルグランがモデルとした山村仁左右衛門なる日本画家による「もっとも黒い絵」を求めてルーヴル美術館に向かうのですが……。
本作の設定に関してはあまり知りませんが、原作とはパラレルワールド的扱いになってるんでしょうかね。露伴先生の過去を掘り下げた過去パートはなかなか面白かったです。というか若露伴ってえらく素直というかまともな若者だな。アレが一体どうなってこんなヒネクレ者になってしまったんだ……。
原作であるコミック版は読んでないので、謎の御神木の樹液の正体や蜘蛛などについてはそんなに詳しくはわかりませんでしたが、個人的には「ジョジョのキャラの中でも屈指の癖の強さ持つ岸辺露伴というキャラの物語を実写化する」という無理難題をクリアしてるのがまずすごいと思います。
反面、まあ正直なところこれを岸辺露伴でやる必然性はなかったのでは……?と思わないこともない。ヘブンズドアの能力もそんなにストーリーに絡んでこないしなあ……。
まあ本作は高橋一生氏の演じる岸辺露伴の魅力を楽しむことが第一義の作品と割り切るのがいい感じでしょうかね。しかし個人的に露伴先生の助手である泉京香がジョジョっぽくないのに作品にマッチしてるのが不思議かつうまい。癖の強さをうまく中和されてるんでしょうか。