コダカネの幼少期の話(Twitter用)
コメントくだされば反応しますのでお気軽にー!
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 石畳の道を転がるように駆け下りていく。周りは既に薄暗かったけれど、他の星じゃこの時間はまだ明るいのだそうだ。友人の少年に聞いた。カーネリアンはアルバから出たことがなかったからにわかには信じられなかったが。この星じゃ夕方まで日が差しているのなんて一年のうちほんの僅かだ。それが当たり前だと思っていたから、他の星がどうなのかなんて彼に聞いて初めて知った。
 カーネリアンに許された時間はほんの少しで、それをすこしでも無駄にしたくなくて必死になって走った。
「アンバー、遅い!」
 少年はいつものようにすでに約束の広場で噴水のふちに腰かけて足を揺らしていた。艶やかな黒髪の異国の少年。彼がカーネリアンの唯一の友人だった。
「すまない、遅くなった」
「アンバーはいつもだ、まぁいいけど」
 少年――コーダは立ち上がり、にっこりと微笑んで見せた。
「アルバの街は綺麗だから。待ってる間も楽しいよ」
 常夜の星と、呼ばれているんだそうだ。それも彼から聞いた話だ。カーネリアンの世界は城の中と書物の中にしかない。当たり前みたいに街にはランタンが並んで、鉱石が光を帯びて、暗い空を照らしている。それが美しいと、コーダは何度も言った。この街が美しいのかどうか、カーネリアンには分からない。比べるべき対象を知りえないから。
「そうか、相変わらず変わった奴だ」
「なんだよ、その言い草! アンタが遅れてきたくせにー!」
 言葉こそ不満げだったが、コーダは楽しそうに笑ってカーネリアンの背中を叩く。城内でこんな風にカーネリアンに触れてくる人間なんていない。だから、カーネリアンにとってコーダとの関わりはひどく非日常なものだった。
「で、今日は何して遊ぶ?」
 コーダは期待を含ませた声で言った。その群青はコーダが瞳を輝かせているとまるで星々が浮かぶ空のようだ。初めて会ってからカーネリアンはずっとそう思っていたけれど、コーダには照れくさくて伝えたことはない。
「今日はボードゲームだ。昨日の続きだ」
「えー、またかよ。アンタほんとに懲りないな」
 コーダは呆れたように言った。今日で五日連続でボードゲームを挑んでいる。毎回コーダには勝てない。もちろん、ゲームのルールだってコーダに教えてもらったのだからすぐに勝てるようになるわけがないのだけれど、カーネリアンは躍起になっていた。
「今日は絶対にボードゲームだ」
「昨日もそう言ってたじゃん、別のことしようよ」
 反対の意を述べるコーダにカーネリアンは唇を曲げた。自分の意志が通らないなんておかしい。城じゃカーネリアンに意見する人間なんていない。ラズに小言を呈されたとしても、カーネリアンがきつく言い返せばそれ以上何も言ってこないのに。意のままにならないコーダにカーネリアンは癇癪を起しそうになる。
「いやだ、私がやりたいんだから絶対だ。これは命令だ」
「命令って、」
 強く言い放ったカーネリアンにコーダは吹き出した。
「な、何がおかしい!」
 コーダの反応に納得できず、カーネリアンが身を乗り出して尋ねると彼は袖で口元を押さえ本当に可笑しそうに笑う。まるで、さもカーネリアンが間違っているかのように。
「だって、カーネリアンが命令だなんてさ。王様じゃないんだから!」
 多分、コーダのその言葉には何の含みもなかった。彼はカーネリアンが正式に継承権のある第一王子だなんて知る由もない。だからただの冗談だったのだ。
――王様なんかじゃない、私は。
 王になることが嫌なわけじゃない、いずれは城内にいるカーネリアンを見下す臣下たちを見返してやりたい。そう、思うのに。
――此処にいる私は、王なんかじゃない。
 少なくとも城下町でコーダと触れ合っている間は、カーネリアンはただの一人のアルバの少年だ。王様でも貴族でもない。ただの、コーダの友人だったし、そうありたいと思った。
「…………」
 カーネリアンは言葉を詰まらせた。自分が誤っていることを認めて、頭を下げること。王子のカーネリアンは絶対にしないことだし、してはいけないことだ。
「すまない、熱くなり過ぎた。……今日はコーダの言う通りにしよう」
 カーネリアンはその一言に様々な想いを籠らせていたのだが、コーダは全く意に介した様子もなく笑うのだった。
「おっ、珍しいな。アンバーが折れるのなんてさ。じゃあ、今日は港の方に行こう! 船を見たいんだ」
 コーダにとって良き友人でいることは、カーネリアンにとってとても難しい。彼といると自分が築き上げてきた価値観や世界が少しずつ狂っていくような気がする。でも、それは嫌な変化じゃなかった。心がむず痒くなるような、それでいてあたたかな。
 すでに歩き始めていたコーダは振り返って手を差し伸べた。伸ばされた手を掴む。握り返された体温は心地いいものだった。
 コーダの瞳はいつもみたいに星の海みたいに煌めいている。この瞳を美しいとカーネリアンが思うように、コーダはこの街を美しいと思うのだろうか。カーネリアンはふとそんな風に考えた。
 紺色の高い空に星とランタンと輝く鉱石が滲む街並みを、少年たちは駆け出して行った。
こんな感じでどうでしょうか・・・・
何も考えずに書きました・・・・
Twitterに載せるようなんで、文字数的にもちょうどいいくらいかなと思います
2000字くらいかな
タイマー表示されてるのか分からないんですが30分くらいです
見てくださった方ありがとうございました!
まじでリアルタイム配信だったので、いかにわたしがなんも考えないで書いてるかが伝わったかと思いますwwwww
次の新刊は星巡りおんりに合わせてコダカネ本が出たら・・・いいな・・・と思いつつ本文進んでなさすぎ、というか最近文字書いてなさすぎ問題なのでこういったツール使って自分を追い込んでリハビリしてみました💦
またやるかもしれないのでその時は遊びにきてもらえたら嬉しいです!
お疲れさまでした!
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初公開日: 2022年11月01日
最終更新日: 2022年11月01日
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