はい、今日は天気が良いのでベストタイミングということで行ってきました「テオ・ヤンセン展」。
本イベントはオランダのアーティストであるテオ・ヤンセン氏が制作したキネティック・アート、風を動力とする「ストランドビースト」と呼ばれる造形物を展示しているというもの。
テオ・ヤンセン氏については、以前twitterにて氏の作品画像が流れてきて興味を持っていました。そして大阪で展示会が開催されるとのことでさっそく行ってきました。
あと最近引きこもりっぱなしだったしな……。
なお、イベントで展示されているものはすべて写真・動画撮影OKだったのでガンガン写真撮ってきました。撮影スキルはクロカタゾウムシ並なので期待しないこと。
まずは、ガルパンおじさんとしては馴染みの深い船舶であるさんふらわあ号。
最終章の続きはまだだろうか。
海は広いな大きいな。久しぶりに海に来たなあ。そういやずいぶん長い間海に行ってないなあ……泳いでもないなあ……やめよっかこの話……。
などと海の広大さの前に己の矮小さを噛み締めつつ会場へ。
会場である大阪南港ATCギャラリーは、そういう施設があることは知ってたものの紅楼夢の際に通り過ぎるのみで、実際に立ち寄ったのはこれが初めてでした。
さて会場はこんな感じ。
会場に展示されているストランドビーストには、名前以外にも実際の生物のように誕生した年代が設定されています。オタクが好きなやつですね。
これは最初期のストランドビーストで、プロペラに風を受けて歩行する「アニマリス・リジデ・プロペランス」。
展示されている中で最大級かつ、実際に動いているところを見られる「アニマリス・オムニア」。
歩行はもちろんのこと、方向転換や水感知、さらには強風を感じ取ると杭を打ち込んで体を固定するなどといった多彩な機能を目の前にしたわたくしの脳内に住む小学3年生500人が騒ぎ始めます。
というかほとんどゾイドじゃねーかこれ。
あとこいつ、しっぽを振るというアクションが可能なんですが、なんかこんな得体の知れない造形物であってもしっぽを振ってると無条件で可愛く見えるのがずるい。
水を感知するセンサーを持つ「アニマリス・ペルシピエーレ・プリムス」。ボディの下部に垂らしているホースが水に触れるとホース内の圧力が変化して方向転換するというすごいやつ。
ストランドビーストのボディは、複雑に組み合わせたビニールチューブで作られています。なんかバージェス生物群を思わせるデザイン。
ストランドビーストのボディに使用されている材料は、ペットボトルやビニールチューブなどといったありふれたもの。これらが細胞となり神経となり、生命体としてのストランドビーストが完成するわけです。ロマンだなあ……。
このイベントにおける予想外の見どころだったATARIのコンピューター。テオ・ヤンセン氏がどのくらい昔からストランドビーストを作ってたか分かろうというものです、
オタクが大好きなやつである設定資料。なんとなくガラージュみを感じます。
ストランドビーストの主要パーツとなるビニールチューブを曲げて加工するための道具やミニチュア模型。金属製のものにSFみを感じます。
「アニマリス・プラウデンス・ヴェーラ」。長大な体が特徴。
キャタピラ状のボディを持つ「アニマリス・カリブス」。この辺、節足動物から環形動物に移行したみたいでワクワクします。
展示会場には売店もあったので、図録を買ってきました。こういう展示会ではなにはなくともまず図録を買うマンです。
さて今回の感想ですが、まあSFだなあ、間違いなくSFだなあと思いました。
ビニールチューブやペットボトルで神経や胃、最終的には簡易的な脳までも再現し、風邪という自然のエネルギーを受けて稼働するストランドビーストは、単なる動く展示物というだけでなく、まさに生物の構造をエミュレートした新しい生命体と言えるでしょう。
動かす際の解説を担当しているスタッフさんも、一貫してストランドビーストを生き物として扱っていました。
そしてこれらのストランドビーストが、オランダの砂浜で動いているという絵がもう勝ってる。人間が動かすわけでも電力を供給されているわけでもなく、風の力という自然のエネルギーで動く生命体。
図録によれば、ストランドビーストは海面上昇によって縮小していくオランダの砂浜の砂をほぐし、砂丘を積み上げることで国土面積を保つために作られたんだとか。
もうこの設定だけで5杯くらい余裕です。ほら目を閉じてみてくださいまぶたの裏に浮かんでくるでしょう人類が滅んだあとの誰もいない風が吹くだけのオランダの砂浜を静かに行進するストランドビーストたちの群れが……。(恍惚)
などといった感じで、わたくしアート、特に立体物についてはあまり素養はないものの非常に楽しめました。というかこれ、バロッカーさんには確実に刺さると思います。あとストランドビーストって二瓶作品に出そうだよな。