なんとなく、そうあるべきことはわかっていた。
最初にその話をアイクにした時、彼は「無理なんてしなくてもいい」、なんてやさしい言葉をミスタに投げかけた。ぽつりぽつりとずっと隠していたきもちを吐露したミスタに、彼はとくに怒りやら失望やら______もともとそれを願うなら抱いて当然の感情を、彼は全くもたなかった。正しくは、ミスタに見せなかった。ぼろぼろ泣いて、弱々しくシーツにくるまり、アイクのやさしさに甘えた。大きな子供を育てる母親みたいに、やさしく髪をなでつける彼の姿は聖母そのもので、正直ミスタが嫌悪感すら抱いているこの役割、立場はアイクの方にこそ似合うのではないかとすら思う。まあ、そんなことはありえないことは1番ミスタがよく知っているけれど。
幸せな家庭、の像はミスタの首を絞める。この3つのバース性ですべてのひとが区分される世の中で、ことに劣等種とされるΩは子供を産むくらいしか優れているところがない、とたびたび揶揄される。その言葉に怒りを露わにする人もいれば、特に反論せず首肯するひともいる。ミスタは、どちらかというと後者であった。べつにバース性が他より劣っているとかではなくて、ミスタ•リアスが世の中のひとよりも劣っているだけ。忘れっぽくて、こころが弱くて、すぐ間違える。いまに始まったことではない。見かけを取り繕ったとして、長い間一緒に過ごせばぼろも出る。ミスタはいままて早い段階で劣等種としての烙印を押され、
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初公開日: 2022年05月14日
最終更新日: 2022年05月14日
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α💙とΩ🧡 30分で一旦切る予定 妊娠について触れる!たぶん